ワイドショー、世論調査の怖さ

自民党が総選挙で勝つには総裁選でメディアジャックするしかない - 面白く、そして下らない

とくに良く書けた記事でもないし、菅義偉が事実上の退陣表明をするなど情勢は変化しているから、古い面もある。しかしメディアジャックに成功すれば選挙に勝てるのだ。そのことを書いた記事なので何回も貼っている。

私自身はテレビ、ワイドショーはとくに嫌い、を見ないので自民党総裁選にメディアジャックされているか実感としては感じない。日曜日の新聞のラテ欄はそれほどでもなかった。

だが読売新聞は自民党総裁選にかなり紙面を割いていたし、ニュース、ワイドショーは自民党総裁選ばかりを報道するようになるだろう。告示日、投票日が近づけばそうなる。パラリンピックは今日で終わりだからなおさら自民党総裁選がメディアジャックする要素になる。

私は自民党支持でも野党支持でもないが、立憲民主党の関係者や支持者が総選挙で勝ちたければ消費税廃止など国民が飛び付くような目玉公約を用意する必要がある。

菅義偉は人気がなかったから勝てた可能性は高かったが、新総裁が総裁選でメディアジャックした直後に総選挙に挑めば立憲民主党に勝ち目はない。立憲民主党の支持率は低いのだから。

ワイドショーは毎日毎日繰り返し報道することが怖いのだ。プロパガンダの要諦は「繰り返すこと」にある。メディアジャックされたワイドショーが毎日毎日繰り返し自民党総裁選を報道すれば国民は自民党を支持するようになっていく。

世論調査もそうで小沢一郎はマスコミ各社が日にちをずらして世論調査を繰り返し行い、「国民は小沢一郎のことを金に汚いと考えている。」「国民は小沢一郎の政治資金問題に「納得」していない。」と繰り返しやられ小沢一郎は代表から退く羽目になった。

鳩山由紀夫に首相は荷が重すぎた。鳩山由紀夫内閣はみるみる支持率を失い、新自由主義・構造改革派・財政再建派である前原・野田グループに乗っ取られた。

そして「4年間は消費税増税をしない。議論もしない」という公約を破り捨て消費税増税を強行した。そして政権どころか民主党まで消えた。

今一つ覚えていないがワイドショーも小沢一郎を繰り返し叩いていただろう。

結果として小沢一郎が代表から退いたのは失敗だった。しかし世論調査の繰り返しに小沢一郎は他に対抗する手段がなかった。小沢一郎のブレーンを未だに知らないのだが、小沢一郎自身もブレーンも他に思いつかなかったのだ。私は今になっても思いつかない。耐えるしかなかったのだろう。それでも獲得議席数は減らしても政権交代はできたと考える。いまさらどうにもならないことだが。

この「繰り返し」が本当に怖いのだ。国民・大衆・集団というものは繰り返されると完全にそちらに操作されてしまうからだ。少なくとも多数派はそうだ。

それがワイドショーを見るなと私が「繰り返し」言っている理由のひとつだ。ワイドショーをぼんやり見ていると知らず知らずのうちに洗脳されてしまうからだ。ワイドショーには見る価値がある報道もないとも考えている。

テレビがない時代でも新聞、ラジオで国民は操作されてきた。ネットの普及により少しは対抗手段を持てるようになったのだろうか。

ワイドショーは見る価値がないし、見て洗脳されるのは莫迦莫迦しい。見る価値がある報道もないと考えている。だから見ないことを強く勧める。

世論調査も信用できるものではない。世論調査を信じすぎないことだ。

マスコミの世論調査は信用できない - 面白く、そして下らない

内閣支持率が10%以上違う世論調査に信用性はあるのか - 面白く、そして下らない

世論調査はいくらでも操作できてしまう - 面白く、そして下らない

世論調査はそれ自体が統計的に怪しい - 面白く、そして下らない

そうはいってもこのままだと新総裁の下で自民党が総選挙に勝ってしまうだろう。