人口を維持したいのであれば「東京」を縮小した方が良いだろうな。日本全国から人・物・金を集め、東京に吸われた地方は衰退してしまう。吸い込むものがなくなった東京も消滅する。それは読売の記事だが。何れにしろ都市部は出生率が低い。人口を維持したいのであれば田舎を栄えさせるしかない。
人口問題は戦前の流れを踏まえて考えると良い。繋がっているからだ。人口問題に限った話じゃないが。欧米列強に侵略されないためには強い軍隊が必要。そのためには兵隊として若者が大勢必要ということで多産を奨励した。軍事力だけではなく国力・経済力の伸長にも人口は多い方が良かった。
人口というものは政府が多産を奨励すればすぐに増えるというものでもない。世界各国もそうだが、國が大きく発展する際に人口爆発といって良い増え方をする。戦前の日本は人口が急激に増え過ぎて国内で養い切れないので世界中に移民させた。北米、中南米、太平洋諸国、満州他。
人口だけが原因ではないが、若者が増えたためその有り余る力の発散のため戦争を数多く行った。戦後はその力を外に発散出来ないから学生運動など反政府運動が頻発した。そのため戦後の日本政府は棄民に近い移民政策を行う一方、人口抑制政策を実行した。中国の一人っ子政策ならぬ「二人っ子」政策だ。
少子化は人口爆発の反動による自然減の面もあるが、政府の人口抑制政策の効果も大きい。人口が減りすぎたことに慌てた日本政府はエンゼルプランなどの人口増加政策を採るが増えることはなかった。国内で養いきれないのだからその時点では人口抑制は必ずしも間違いではなかった。しかし減りすぎた。
放っておけばそのうち増える程度の考えでしかなかったのだろう。人口減少を深刻に考えていなかった。当時の人口問題担当の政府高官は墓の下、少なくとも引退している。今の政府を牛耳っている輩も人口が減ったら移民を受け入れれば良いと考えている拝金主義者の売国奴ばかりだ。
現代において人口を増やすには若者に手厚い政策が欠かせない。安定した職業と、正常な労働環境、十分な賃金が必要だ。そして昔の「お節介おばさん」のような存在も。安倍ちゃんが言う「世界で一番企業が活動しやすい國」では駄目だ。「世界一国民に手厚い國」でなければ。それが日本が目指すべき國だ。
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