面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

葬送のフリーレン

2021-07-13 23:51:12 | 漫画
どうにも漫画にも飽きていたが、『葬送のフリーレン』を読んだら面白かった。

あらすじを大雑把に書くと、勇者一行が魔王を倒した後から物語は始まる。魔王を倒した後日譚の漫画なのだ。主人公は魔法使いのエルフで寿命がとてつもなく長い。人間の仲間の勇者が寿命で死んでからもっと交流しておくべきだったと悔やみ、魂が眠る地を目指して死者と対話しようと旅をする話だ。

その旅で主人公のエルフの魔法使いフリーレンの交流が心に染みるのだ。転生やチートも悪くはないが、多すぎて食傷気味だった。フリーレンも魔王を倒した勇者一行の魔法使いだからかなり強くはあるのだが。

寿命がとてつもなく長いエルフと短い人間の交流は古典かもしれないが、漫画で読むのは初めてかもしれない。

検索すれば簡単に見つかるが、一応サンデーうぇぶりのサイトを置いておく。読むにはアプリをインストールする必要があるが。無料(制限はあるが)で読めるので気になればアプリをインストールしてみて欲しい。『葬送のフリーレン』だけではなくサンデーで掲載された漫画特に高橋留美子の漫画もいくつか読める。

無料で読める漫画を毎日更新!サンデーうぇぶり

小学館の「週刊少年サンデー」「ゲッサン」「サンデーGX」3誌が運営する、デジタル上の新漫画サービス。各誌の人気作品はもちろん、ここでしか読め...

サンデーうぇぶり

 


これは私の憶測だが、ウェブで無料で読めても単行本の売り上げは変わらないかあるいはむしろ増えるのかもしれない。どこかでそのようなことを書いた記事を読んだような気もするのだが。

電子版は無料で読むには広告動画を見る必要があり、漫画も広告が付いてくるのだが、1回いくらくらいの儲けだろうか。1円か、2~3円か、それとも5円だろうか。それだと単行本が売れないと儲けにはならない、だろうか。

サンデーは紙の雑誌の部数が20万部を切るらしく大変なことになっている。しかし少子化だし、時代的にペーパーレスで紙は売れないのだ。電子版を含めて単行本は売れているらしいから紙の雑誌は赤字覚悟で発行するだけはして電子版で稼ぐしかないだろう。

紙の雑誌の全盛期は90年代だが、漫画自体はむしろさらに売り上げが伸びているそうだ。世界的にも日本の漫画は人気だ。小学館やサンデー編集部はもう紙は売れないと割り切っているかもしれない。集英社に講談社もそうなのではないか。ジャンプやマガジンの紙の雑誌はまだ売れているが。


追記
『葬送のフリーレン』の話は本当になんでもないような話だ。特別なものはない。だがそのなんでもないような話が胸に染みるのだ。

何でもないような事が 幸せだったと思う なんでもない夜の事 二度とは戻れない夜

『ロード』の歌詞の一節。『葬送のフリーレン』とはちょっと違う気もするが。

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