~~引用ここから~~
(略)
数年前に日本に行った時、ベテラン・ジャーナリストに「政治家・安倍氏の強みは何か」と尋ねた。すると、少し意外な答えが返ってきた。「日本の政治家の中で右翼を制御できる人は安倍氏だけだ」という答えだ。右翼に反対する政治家、右翼を扇動する政治家はいても、右翼に振り回されず、決定的な瞬間に停止信号を送り、その信号が伝わって聞き入れられる政治家は安倍元首相しかいないというのだ。そのため、支持基盤である右翼が「安倍に裏切られた」と言って猛烈に反対したのにもかかわらず、2015年の韓日慰安婦合意を導き出すことができたという説明だった。文大統領はこの政府間合意の実践を先送りし、2017年12月に代案のないまま合意破棄を宣言して両国関係は泥沼にはまった。
(略)
~~引用ここまで~~
「右翼を抑えられるのは右翼だけ」。まさにこの言葉通りだった。安倍晋三の治世は決して保守ではなかった。
河野談話・村山談話踏襲に始まり、靖国神社参拝はこっそり一回だけ。歴史教科書問題も近隣諸国条項を廃止することもない。スパイ防止法を制定せず、防衛費を増やすこともない。外交では国益を掛けて他国とやりあうことはなく土下座ばかりしていた。
経済に右も左もないが(財政タカ派、財政ハト派というのはある)、消費税増税と歳出削減の緊縮財政で経済成長はゼロだった。日銀に株を買わせて株価が上がっただけだ。
しかしネトウヨをはじめとする安倍晋三信者は安倍晋三のやることなら批判することなく何でも賛成、評価してしまうのだ。
日韓慰安婦合意も慰安婦は売春婦に過ぎないのに強制を認めて、謝罪と「賠償」までしたのだ。私も当時首相官邸に反対のメールを送ったが、最終的には無視された。安倍晋三が慌てるほど抗議メールが殺到したのだが。
安倍晋三信者はその10億円のおかげで「約束を守れ」と韓国に言えるようになったと擁護するが、安倍晋三以外の首相が日韓慰安婦合意を締結していれば売国奴以外の評価はあり得なかっただろう。
だがその裏切りも統一教会と裏で繋がっているとすれば全て説明がつく。
政治はキレイゴトではできない。清濁併せ呑むことも必要だ。岸信介が統一教会を日本に招き入れたのはカルト宗教を持って共産主義を制すためだった。やるべきではなかったと思うがそういう一面もある。
しかしソ連が崩壊して共産主義の脅威がなくなり、統一教会自体が反共を掲げながらも北朝鮮にすり寄り4500億円の寄付もしていたそうだ。原資は日本人信者から吸い上げたのだろう。
安倍晋三は日本人の幸せなど考えてもいないし、さりとて国益のために尽くすわけでもない。自分が長く内閣総理大臣をやれればそれだけで良かったのだ。内閣総理大臣退任後は政治に影響を及ぼしたいだけだった。だから統一教会と手を切り潰滅させることはなかった。
安倍晋三は日本人の裏切り者だし、保守の裏切り者だった。暗殺を肯定するわけにはいかないが、安倍晋三は死ぬことが日本の国益だったというしかないのではないか。
安倍晋三以外に保守派を抑えられる保守派はいない。岸田文雄は保守派に配慮した政治をせざるを得なくなるだろう。それが日本の国益になるだろう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます