面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

統一教会と安倍晋三と自民党

2022-07-13 20:06:01 | 政治
安倍晋三が暗殺された。その犯人が統一教会に家庭を崩壊させられたと供述していることから俄に統一教会に注目が集まっている。統一教会と安倍晋三が昵懇の関係にあったのは公然の秘密だ。統一教会に祝電のメッセージを度々寄せているし、統一教会の機関紙『世界思想』の表紙を6回も飾っている。



統一教会の教祖は文鮮明(本名ではないそうだ)だ。2012年に死去してそれ以降は未亡人の韓鶴子が率いている。

統一教会を日本に招き入れたのは岸信介だ。それは「反共のため」だ。共産主義は本当に脅威だったので岸信介は毒(カルト宗教統一教会)を持って毒(共産主義)を制することにしたのだ。政治はキレイゴトではできない。それはやむを得ないことだと考えていたし、大東亜戦争と巣鴨プリズンで極限をさ迷った岸信介にしかできない決断だと思っていた。思っていたのだが・・・。

共産主義は本当に脅威だった。しかし岸信介が統一教会を招き入れた時点では冷戦構造がやや落ち着いていたとも評される。学生運動により退陣に追い込まれた岸信介が左翼をどうにかするために招き入れたのではないかという指摘により一抹の疑問が生じてしまった。

つまり日本のためではなく権力維持のためだったのではないか。だが冷戦下では自民党が政権から降りることはできなかった。社会党は中選挙区制で複数候補を擁立することはなかったので政権交代は起こり得なかったのだが、共産党との連合政権があり得た。社会党は共産党があまり好きではなかったようだが、共産党は連合政権樹立に乗り気で周波を送っていたようだ。現在の立憲民主党と共産党の関係に似ている。つまり権力維持の側面もあるにしろ日本のためでもあったのだろうか。

その評価は難しい。現実の問題は白や黒に簡単に割り切れるものではない。だがどちらにしろソ連の崩壊で共産主義の脅威は消えた。もう危険な毒である統一教会を使う必要はない。清算しなければならない。しかし自民党は統一教会との関係を清算しようとはしなかった。安倍晋三も岸信介から人脈を受け継いでいる。その結果が今回の暗殺ではないか。

日本はカルト宗教のメッカだ。昭和天皇がいわゆる「人間宣言」をしたせいで日本人は頼るべき基軸を喪ってしまった。昭和天皇は英明な御方ではあられたが、だからこそ地べたを這いずる普通の国民が何を精神的な支柱にしているかおわかりになられなんだ。人には無条件で信じられる何かが必要なのだ。

私がプーチンの施政で一番評価していることは共産主義が崩壊しアノミーに陥ったロシア人に新しい基軸としてロシア正教を持ってきたことだ。もちろんブレーンの提言だろうが、ソ連崩壊後のロシアはオウム真理教が蔓延るなど経済だけではなくカルト宗教に侵蝕されていた。危険な状態だったのだ。それを権力維持の側面もあるにしろロシア正教を新たな基軸とすることでロシア人の精神を安定させたのだ。「信教の自由」を過度に強調してカルト宗教を野放しにする戦後日本とはそれが違う。

高度経済成長は喜ぶべきことだが、反面国民に精神的な不安も招いてしまうようだ。新興宗教が蔓延したのは高度経済成長下でのことだ。正直私は新興宗教全てをカルト宗教だと考えている。確かに2000年前にはキリスト教や仏教も新興宗教だったわけだし、日蓮宗やプロテスタントも新興宗教として弾圧されたことがあったわけだが、それでも新興宗教はカルト宗教に思えてしまう。

だがまずは統一教会だ。霊感商法や合同結婚式に献金の強要など悪質さは群を抜いている。今回の安倍晋三殺害も犯人は母親が統一教会にのめり込み破産するほど献金したからと述べている。この機会に統一教会は清算しなければならない。

国会で徹底的に追及しなければならない。統一教会は自民党と安倍晋三と懇意なので野党の攻撃材料にもなる。野党にも統一教会と関係がある国会議員がいるそうだが。

その点をNHK党のガーシーに期待しているのだが、実のところどうなのだろう。ガーシーはまだ海のものとも山のものともわからない。評価できる人材かわからないのだ。駄目なら捨てるだけでもあるが、期待を裏切らないで欲しいものだ。

自民党は統一教会との関係を追及されると痛手なので影に日向に妨害しようとするだろうが許してはいけない。マスコミも及び腰ではあるが、テレビ朝日のワイドショー『モーニングショー』が紀藤正樹弁護士を呼んで統一教会の危険性について語らせたようだ。私はテレビ嫌いを公言しているし、ワイドショーが大嫌いだ。そしてそれ以上にテレビを見るという行為が苦痛で仕方ない。だから少ししか見ていないが、『モーニングショー』を評価しないわけにはいかない。

日刊スポーツも一面で安倍晋三と自民党と統一教会の関係を記事にしたようだ。朝日系列で嫌いだが、評価しないわけにはいかない。



問題は安倍晋三と自民党の支持者だ。安倍晋三と自民党が統一教会と懇意にあるのは公然の秘密なのにその事実を認めようとしない。それどころか擁護したりする。どうかしている。政治家や政党は無条件で称賛するものではないのだ。完璧な政治家はいないし政党もない。だから悪いところは支持していても糾弾して糺さねばならない。

それはなかなか難しいことで、繰り返し書いているが私も小泉純一郎の構造改革を支持してしまった痛恨の事態がある。夢中になっているとなかなか気づけないものなのだ。それは野党支持者にも言えて立憲カルトなどと呼ばれたり、れいわ支持者もカルトと見られたりする。

だが何度も何度も何度も指摘して目を覚ましてやるしかないのだ。無理ならまだ話が通じそうな政治無関心層や夢中になっていない自民党支持者に絞って呼び掛けるべきかもしれない。

「安倍晋三真理教信者」は本当に何を支持しているのかわからない。安倍晋三が何をしてくれたというのだ。外交も安全保障も経済も実績はゼロではないか。河野談話も村山談話も踏襲し、靖国神社にも参拝しない。統一教会は韓国発祥のカルト宗教だから韓国嫌いのネトウヨの敵のはずなのに安倍晋三と懇意であることを認めようとしない。

安倍晋三真理教信者に噛みつかれて辟易したものだ。彼らは放置するしかないのかもしれない。統一教会の信者のようなもので脱会させるのは一色付き合う覚悟がいる。赤の他人のネトウヨにそこまでする気は無論ない。する人は皮肉ではなく、聖人だ。だが私は聖人ではないのでそこまではできない。ネットに繰り返し安倍晋三と自民党が統一教会と懇意であることを書き込むだけだ。

カルト宗教統一教会を潰滅させるしかない。その結果自民党が信用を失って仕方ない。やるだけやろう。

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