人の世は、滞在期間の定め無き、今日一日の旅の宿

 時 人を待たず、光陰 惜しむべし
 古より有道の人、国城 男女 七宝 百物を 惜しまず
 唯 光陰のみ、之を惜しむ

無字(眼横鼻直)

2022-07-02 | 日記



法に「此れまで」「此れから」は無い。

道は、歩まぬ先にも歩んだ後にも無い。

我と大地有情と同時成道は、只今の事。

只今にもう一つの只今なく、前後際断。

一得一失の道中には、相対の際が無い。

右の景色を得る処に、左の景色を失い、

左の景色を得る処に、右の景色を失う。

見聞覚知する処の、主客の生死は一つ。

対象の認識未だ到らぬ処に、彼此なく、

彼の認識と同時に、認める此を分かつ。

認識の前も後も、自らの視座の上の事。

一切の彼此の、認識上の生死は等しい。

彼此の間には時空が無く、因果は一如。

文字は相対を離れず、事実は対を絶す。

只今の事実には、我の入る余地が無い。

文字は、意味を知る我を建前とする処。

事実は、対象を認識する我が未だ不生。

是非を分別する以前の処に、我は未在。

認める一つが無い処に、二つを生ぜず。

二つを認めての一つは、我の相対の念。

それ故、二元の間から一歩も離れない。

意味、解釈、見解は、認識後の我の懐。

分別は、右へ左へ相対の回廊を彷徨う。

生じ滅す事実に、相対の寄る辺は無い。

始め終りを知らぬ処に、二元の間なし。

向かわんとする処も、至る彼岸もない。

自らの念を追う処は、彼此の間に迷う。

達磨は、対を為す両足の草鞋を履かず。

彼岸なき故、最初の一歩が最後の一歩。

二見の無い処は、只今が只今で終わる。

法に二法は無く、対を絶して一期一会。

「水鳥の行くも帰るも跡絶えて、
  されども路は忘れざりけり」道元


隻履達磨図(白隠)

今日の縁:「目は横に、鼻は縦に」
https://ameblo.jp/hosshinzendo/entry-12476267236.html


不識

2022-07-02 | 日記

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        禅に教祖や経典の信仰なく 本来面目は字義解釈と無縁の処


日面佛 月面佛

2022-07-02 | 日記

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                   ※日面佛月面佛, 馬大師不安


無力(無為)

2022-07-02 | 日記


  
  向かわんと擬すれば即ち背く
   
修行僧: どうすれば良いでしょう?

老師: ・・ほっときなさい!
  
修行僧: ほっとくのですね!
   
老師:   ・・違う!!

  
偽無門: 珍棒たてても我をたてるな!
ほっとく処にほっとこうとする我は無い。


修行僧: 何をすれば良いのでしょう?

老師:  ・・何もしなくてよい!

修行僧:  何もしないのですね!

老師:   ・・違う!!


偽無門:標準を立てる処が我と呼ぶ中心。
何もしないことを、しようとするのが我。
何かであろう、あるまいとする処に起る。
無為の処に我なく、随所に主を為すは法。
一切は縁に生じ滅す一期一会の今日只今。
事実と同時成道の処ゆえ分別未だ到らず


 ※「 人 」が残る, 事実は残り物が無い(空)

 ※ 禅は納得した後の記憶する処に非ず(無)