「漢方診療医典」によると判然と病名のつかない頑固な悪性腫瘍、悪性の皮膚病などに用いるとあり、具体的には乳癌、乳腺症、頚部リンパ腺腫、肺壊疽、全身リンパの腫瘤、黒肉腫、梅毒生皮膚疾患、、、とかなり応用範囲が広い処方です。
当帰、芍薬、川芎......補血、強壮
紫根....血熱の毒を冷まし、頑癬悪瘡を治す
黄耆....血、肌を生じ、排膿,強壮
牡蠣....硬い腫瘤をやわらげる
升麻、大黄、忍冬.....熱を散じ毒を解す
甘草....諸薬を調和
今ではガンの処方というと手術や抗がん剤による治療の脇役として補中益気湯や十全大補湯などが使われることが多いのですが、そのような使い方は日本独特のものです。
台湾で手に入れたガンの処方集には補剤は少なく、わりと攻める処方が多く載っています。そういう意味でも、この紫根牡蛎湯は面白いのではないでしょうか。
乳癌には十六味流気飲しか使ったことがありませんが、これからはこの処方も頭の中に入れておこうと思います。
https://blog.goo.ne.jp/harumi4567/e/980d222b25abbf292c52cc1bdf4dcb22
※三つの選択肢 (大事な選択は 他人任せでなく 自ら良く考える) , リスク食品の認識が重要