土法(民間療法)は良薬に勝る
42歳の女性患者、張某という中風の病人。
かつて公社の医院で治療を受けていたが、効果が無かったので地区の中医院へ変わり、
入院検査をしている内に尾てい骨部に4×3センチの 褥瘡 (とこずれ)が現れ、
瘡口には浸出液と膿かさぶたがある。
外科に変わりゲンタマイシンの貼り薬をしてみたが傷口は治らなかった。
そこで艾灸法を用いることにした。
先ず膿かさぶたを生理食塩水で洗い取り去り、
棒状の艾条の一端に火を着けて瘡面を熏ずること日に二回、一回に20~30分間かける。
灸后は勿論消毒ガーゼで覆い、感染を防ぐ。
観察の結果は施灸を始めてから三日目には瘡面が紅潤して来て、
五日目には瘡口周囲に肉芽が新生して来、八日目には治った。
久病で体力が衰え、長期間ベッドに寝ている病人は毎日一回、15~20分間
艾条にて熏ずれば褥瘡が予防出来るだろう。
中国中医薬報 1994.9.5.
http://youjyodo.la.coocan.jp/geocities/mycoment/37.html
※よもぎ軟膏