がまずみ
秋を迎えて色づき始めた
幼い頃に秋田花岡の山で採っていた赤い実
全て身の周りにあるものを利用する暮らしをそこで刷り込まれていたように思う
漬物にする
これから迎える厳しい寒さの暮らしには保存食が欠かせない
大根と一緒に塩漬けする
ピンク色に染まり食卓を彩る
冬の間の食卓テーブルはほとんどが茶色
緑や赤に出会うと命のエネルギーを見るような気がした
今、東京に住みこんな感触は遠くに行ってしまった
秋田の方言で「じょみ」と呼んでいた
手が真っ赤になるまで夢中だったあの頃が懐かしい