正月
升
父が商売で使っていた道具
小豆や米など量り売りをしていたころ
四角やふち辺はすり減らないように鉄加工されている
醤油の升には柄が付く
醤油が浸みこまないように漆加工されている
正月が来るたびに父がその話を聞かせてくれた
手にするたびにあの頃の声が聞こえてくる
暮らしの中に
思いをはせる「正月」