今日も 猛暑が続く都会
しばしあの頃の 入笠山湿原へ
「りんどう」
あちらこちらに秋の気配が漂う
秋田花岡の幼い頃を思い出す
これを胃腸薬として服用していた父
小学生の頃一緒に採取した
白い小花のせんぶりも摘んできた
家では乾燥させひとシーズンの薬草を蓄える
あの頃は観るものではなく採るもの、大切な家族の薬
鉄瓶で煎じて服用していた匂いがする
「われもこう」 八ヶ岳津金村にて
神様が紅色の花はいないかと周囲のものに尋ねた
すると足元の花が「吾も紅なり」とつぶやいたという