鈴木海花の「虫目で歩けば」

自然のディテールの美しさ、面白さを見つける「虫目」で見た、
身近な虫や植物の観察や飼育の記録。

『National Moth Week夏のむし塾』下見に行ってきました

2014-07-08 06:40:32 | 日記

 

『National Moth Week 夏のむし塾』のマークができました! デザイン・中山泰)

これを直径5センチの大きな缶バッジにして、参加者証とします。

 

 『夏のむし塾』が近づいてきました。

 先日、今回の企画、指導などをしてくださる国立科学博物館の神保宇嗣先生と、日野春へ下見に行ってきました。

 ただでさえ、虫の多いこの時期、日野春周辺は虫がいっぱい!

 近隣の駅にもちょっと寄ってみると、

こんなだもんね~虫好きにとっては理想の駅!

 

あっ、ルリボシだ!と思って写真撮ろうとしたら・・・即、カミキリ屋さんの手に。

今までみたルリボシのなかでいいちばん大きい。模様もくっきりで、美しい個体だった。

駅舎のなかから虫さがし開始。今回はどうしても虫目が蛾目に。

スジベニコケガ。

 

ゴマフシロウハビロキバガ

 

窓のクモの巣でゆれていたオビベニシロシャク。神保先生によるとけっこう珍しい種らしい。

 

駅前の木にコカブトムシ

 

フトメイガの仲間

 

ヤマトカギバ

 

日野春駅前の樹にはシロホソスジナミシャク

 

カブラヤガ

 

 クロタマゾウムシ!見たかったんだ~

 

日野春駅からオオムラサキセンターへ(徒歩10分くらい)の道でも蛾散策。

看板にヨツボシホソバのメス。

 

マミジロハエトリのメス?

 

18ミリもある肉食の美麗カメムシ、アオクチブトカメムシ。

 

 オオムラサキセンターへ到着して、「むしガールNo.1」オオムラサキセンター唯一の女子職員渥美さんと、むし塾の昼の観察会のフィールドとなる「びばりうむ」と棚田を下見。

オオムラサキはもちろん、今年は蛾もたくさんいるという「びばりうむ」を下見する神保先生。

ぜいたくにもメロンに群がるオオムラサキ

 

もう蛹化間近の「昔はオトメ、今はフトメ~」のムーちゃん。ムチムチ!

 

スジモンキマルハキバガ

 

ヨツスジヒメシンクイがいっぱい。

 

特徴的な模様だからすぐわかると思ったけど、まだ名前がわからない、でも蛾であることは確かな幼虫。

 

クスサンの終齢幼虫もここでは巨大。

気門が色あざやか。

 

 「ムラサキシャチホコなんか、いるといいんだけどなあ・・・・・・あっ、いた!」

クルミの樹で神保先生が2齢くらいの幼虫を見つけた!

右側が顔。

 

「あっ、もっと大きいのもいた!」と渥美さんが見つけたのは4齢くらい。

この2匹は、19日の参加者に見てもらうため、渥美さんがだいじに飼育することに。

 

ピストルミノガの仲間の幼虫。こんなのは神保先生に教えてもらわないと、なんだかわからなくて見過ごしてしまいます。葉上に直立したこの中に幼虫がいるんだそう!

 

ハラビロヘリカメムシ

 

「ねえねえ、この尺取さあ、葉っぱの上で枝のふりしても、擬態になってないよねえ」と

渥美さんと私に思いっきり馬鹿にされたこれは・・・・

本物の小枝が葉に突き刺さっていたのでした・・・・・・

 

青いハエの獲物を抱えているのはアオメアブ?

 

カノコガ

19日は昼の観察会も期待できそうです!

 

 センターで館長の跡部さんと打ち合わせ、当日の詳細を決めました。

 去年、一昨年と、ここで『虫愛づる一日』を開催していただいてきました。今年はNational Moth Weekの活動としてむし塾の主催で、センターは協賛という格好だけれど、結局オオムラサキセンターさんには今回も多大なご協力をいただくことになります。

下記が7月19日のスケジュール詳細です。

『National Moth Week 夏のむし塾』

●2014年7月19日 12時オオムラサキセンター映像室入り口にて受付開始。参加費1500円(参加者証のバッヂもお渡ししますのでどこかに装着してください)

●12時30分より、映像室にて、神保宇嗣(先生による『蛾入門講座』(この講座のみ、当日オオムラサキセンターの入館者も参加できます。参加費300円)

●13時15分 神保先生の指導で昼の観察(棚田一帯、びばりうむ)開始。

●15時~15時15分 休憩

●15時15分~16時30分ごろまで 映像室にて、観察会で観た蛾の名前調べ、および神保先生よりNational Moth Weekの活動についての説明。データ提供のお願いとその方法。

●16時30分ごろ終了(オオムラサキセンターは19時まで開館しています)

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 以上が昼の部です。

このあと、夜の灯火観察にご参加の方は、宿泊先の志満屋さん(およびその周辺の宿)でチェックインし、

18時ごろ志満屋さんにて、みんなで夕食。

19時30分 オオムラサキセンターへ移動(志満屋さんに予約をされた方は行きも帰りも送迎してくださいます)

20時~ 灯火観察会開始

21時30分~22時 終了。志満屋さんの送迎で、それぞれの宿へ。

 自由参加の催しとして先般お知らせしましたが、この夜の部の灯火観察について、下記のように変更いたしますのでご注意ください。

 

神保先生による下見の結果、灯火観察はオオムラサキセンターのウッドデッキで行うことになりました。

 この灯火観察会は定員はありませんオオムラサキセンターの一部施設を使って行うことになったため、また夜間の安全管理のため、事前に申し込みをして登録した方しか参加できません。また参加証を含め参加費を500円とさせていただきます(昼のむし塾の参加費を払われた方は無料)。

 また「灯火観察会」の名称のように、この会では、採集はできません。観察と撮影のみですので

ご了解のうえ、ご参加ください。

*灯火観察会のみご参加希望の方は、siisaa@blue.ocn.ne.jp

  まで、「灯火観察会参加希望」と書き、メールでお名前をお知らせください。(名簿にお名前がない方は入館できませんのでご注意ください)。

 

 あとは・・・お天気ですね。

 「嵐を呼ぶ女×2」(渥美さんと私)と「晴れ男」の神保先生がせめぎあっておりますので

たぶん、蛾観察には最適な湿度の高い曇り日になるのでは・・・と期待していますが・・・。

 交通機関が麻痺するなど、よほどの荒天でない限り、昼も夜も決行します

今回も「嵐を呼ぶ女×2」は、しっかりと雨の日プログラムを用意しました。

(でも、今まで「雨プロ」を使うはめになったことはないので、今回も楽観している)

また、灯火観察は、雨でも蛾は飛んでくるので、雨天決行します。オオムラサキセンターのウッドデッキで行うので、そんなに濡れないでできるでしょう。

 

 あ、あと蚊が多いです。長袖長ズボンで参加してください。

虫除け(塗るタイプ)などの用意も各自お願いします。ただ蚊取り線香だけは、煙があたりに流れて虫が逃げるので使用しないでください

 

 では、参加のみなさま、7月19日、日野春でお会いしましょう!