きのうこのブログのアクセス数や検索ワードを調べたら、ほとんどが「天野和利」。
あ、そうだ昆虫記者こと天野さんが、ラジオに出るって言ってたな。この数字はたぶんその影響。
この春に書籍化された時事通信社jiji.comの人気ナンバーワンコンテンツ。
書籍化後も、もちろん『昆虫記者のなるほど探訪』はつづいています。
http://www.jiji.com/jc/konchu?p=kinkame0001
そして、明日の山梨北杜市での『National Moth Week 夏のむし塾』にも
昆虫記者・天野さんが取材に来てくれますので、参加のみなさん、取材にご協力、
よろしくお願いします。時事のサイトに掲載されたら、またお知らせします。
明日は他にも昆虫写真家 佐藤岳彦さんhttp://tefutefulife.blog107.fc2.com/
さきごろ『モスフィリア』を出版された漫画家の氷堂涼二さんhttp://www.amazon.co.jp/gp/product/images/B00JPVNITU/ref=dp_image_z_0?ie=UTF8&n=465392&s=books
も参加してくれます。
にぎやかになりそうですね。
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ところで、今年はアオバセセリとスミナガシを育ててみたいなあと、5月からアワブキの鉢を用意していました。
でも、野外でどちらの幼虫も見つけられず・・・今年はもうダメかな、と思っていたら、
アオバセセリの5齢幼虫をいただきました!
アオバセセリはご存知のように、アワブキの葉を、柏餅のように二つに折り曲げて
巣をつくります。
ときどき出てきて、すごいスピードで葉を食べるほかは、じっと巣のなかにいます。
巣をつくるところを見てみたいなあ・・・・と、食事に出ている間に
今までの巣をとっちゃった。
食事が済んで、巣に帰ろうとしたアオバくん(か、ちゃんか、わからん)、
「ない、ない、ない・・・家がない」とパニック状態で、1時間ほどあちこちを歩いて探し回りましたが
やっとあきらめがついたのか、新しい巣をつくりはじめた。
これがいいや、という葉が決まると、まず葉脈の中央で頭を忙しく左右に振って糸を吐き
目印をつけます。
その後、左右を噛んで切り込みをいれます。この間も、何度も葉脈の印を確認して
左右の切り込みの深さが同じになるように(違うとぴったり合いませんよね)していました。
下のほうを糸で綴って、一休みしているところ。
こうやってくっつけていく。
休み休み、3時間くらいもかかって、こんな巣ができた。
新居に引越し完了。やれやれ、おつかれさま
巣の下方には、フンを捨てる穴があるので、その下にフン受けを設置。
アオバセセリの巣って、清潔です。
ところが3日後、せっかくの新居から出て、同じ大きさくらいの葉っぱ2枚の両側をくっつけて
こんな巣をつくった。
これは通常の巣とは違う。
そろそろ、脱皮?あるいは蛹化?
外からでは見えないので、ちょっと葉の一部を切り取ると、ギロっとにらまれた。
やっぱりちぢんでいるから、これはいよいよ蛹化か。
目を離した小一時間の間に、あっ、蛹化だ。
糸を切らないように、そっとなかをみると、こんな色に。
そして、外出から帰ってみると・・・
ムーミンかと、思った・・・・・・
すっかりい白くなって、こんな蛹になった。
でも・・・2枚の葉の間で蛹になっていると、羽化のとき翅が伸ばせないんじゃないかな?
糸を切らないように、片側の葉を取り除いてみよう、と思っている。