情けなき 親といふ身の 瓜の種 夢詩香
*瓜の種って、捨てる時、いつもなんとなくもったいない気がしませんか。
種がいっぱい詰まってて、ありがたそうだし、なんだか甘くておいしそう。
でも食べられないから、結局は捨ててしまうんだけど。
親ってのも、そんなものかなあっていう気がするんです。
もったいないけど、捨てちゃう。
わたしも、今はまだ健康で、思うように動けるけど、年を取って動けなくなったら、子供に、介護施設に入れられたりするのかなって、思うことがあります。別にかまわないんだけど。
介護士さんたちに、ご飯を食べさせてもらって、おむつを替えてもらって、毎日寝て暮らしてる。時々子供が、孫をつれて会いに来てくれる。
それって、つらくないって言ったら、嘘になるだろうな。ほんとはとっても寂しいだろう。
でも、最後まで自分の面倒を見ろなんて、子供に強く言えるほど、立派な親でもなかった。
きっとわたしは、そんなふうに、半分子供に捨てられたようなことになっても、子供を恨んだりしないだろう。親ってそういうものじゃないだろうか。
どんなことになっても、子供を恨んだりはしない。それが親の、最低限の愛情だと思う。
ところでここで、わたしなりの句作のコツを一つ。
最後の5に、意外なものを持ってくると、おもしろくなりますよ。