
鉄のごと 重きますらを ひとりゐて まわりの者は 壁紙の柄
*短歌ばかりが続きますね。少し待ってください。明日あたりから、俳句をやりましょう。
これは、2013年のかのじょの作です。昨日の歌はシリウスについて詠ったものですが、実はこれは、ウラヌスについて詠ったものです。
鉄のように重い、とても男らしい男性が一人いるのだが、そのせいで、周りにいる男がみんな、壁紙の柄のように見えると。
かのじょの作にしては、とてもシニカルですね。少し彼の影響があります。しかし、テレビでウラヌスを見ていた時、かのじょにはこんな風に見えたのです。
プロ野球界にいる人には申し訳ありませんが、わたしにも、そう見えますね。
あの世界にいると、ウラヌスだけが、妙に重く、大きく見える。実際、霊的世界での大きさが違うからです。あなたがたも、見れば感じるはずです。あの人だけが、妙に密度が濃いという感じだ。中に何かがぎっしりと詰っている。
スポーツ界というのは、実は馬鹿の巣窟です。体技だけで自分の人生をよくしてゆくことができますから、体躯と運動神経を技術で作って、馬鹿な人間をよいものにしようとする活動が痛いほど発展しているのですよ。
本当の自分でやっている選手も、昔はかなりいましたが、今はほとんどいません。肉体も運動神経も偽物。霊的技術で作った優れた体躯の中には、実に寒い、小さな霊魂がいる。そういう選手は、たとえウラヌスより背が高くても、何か薄く、平べったく見える。
実在感というものが、痛い。本当は、いないはずの人間だからです。
勉強もしていないのに、偉いものになりたいと思うとき、馬鹿な人間は、体技とか、芝居とか、馬鹿でも簡単にできることで、何とかしようとする。ですから、スポーツ界とか芸能界というものは、馬鹿が集中して集まり、ひどく嫌な世界になっているのです。
実はウラヌスは、そういう嘘ばかりでできた世界を何とかするという使命を持って生まれてきました。だから、彼がその世界にいるだけで、多くのスポーツ選手が助かるのです。だが、現実はむごい。他の天使がほとんど死んでしまったので、彼の使命が、国王に移行したのです。
それによって、大きな不都合が発生した。実に、彼によって助かるはずだった人間が、助かることができなくなったのです。
これも、馬鹿が天使の活動を邪魔しすぎたからだ。結局は、馬鹿の方に痛い反動が行く。
自分ばかりをよいものにしようとして、偽物の自分を作り、都合の良い人生を生きようとするからそうなる。そんな人間は、壁紙の柄のようなものだ。絵に描いてあるだけで、生きている意味などほとんどない。
不思議なことに、その柄は動いている。動く壁紙の柄とは、人間は変なものになったものだ。