猿法師 蛇のゆまりを 酒と飲み 夢詩香
*「ゆまり」は小便のことです。
わたしたちが読む歌には、よく「糞(くそ)」という言葉が出てきますね。あまりあなたがたは使わないでしょう。汚い感じがするし、詩的ではない。
だが、わたしたちから見れば、あなたがたはうれしそうに糞を食っているなどということを、平気でしているのです。それはどういう意味かというと、食うても何もならないもの、非常に臭くて汚くて困るもの、そういうものを、いいものだと信じ込んで、嬉しそうに食べているのです。
狸に化かされて、饅頭だと思って馬糞を食べているようなものです。目が覚めて気が付けば、自分が何をしていたかを知って、驚きますよ。その日もそう遠くはない。狸というが、自分を化かしているのは、自分自身です。
蛇が小便をするかどうかは知りませんが、そういうものを、おいしそうに飲んでいる男性はよく見かけます。
おそろしく醜い女性を、美人だと信じ込んで、いろいろなことをやっている。彼女を口説くために、ふんだんに金と暇を使う。そんな人と結婚してしまえば大変なことになるというのに、焦りに焦る。
ハイレベルなよいことだと信じてやっていることは、やればやるほど馬鹿になるということだ。いずれは自分で掃除しなければならない、汚い糞尿の海になっている。だがまだ、気付いている人はほとんどいない。
厳しいですね。わたしも今日は、かなり自分を出しています。一昨日までの記事は、ちょっと芝居をしていました。少々おちゃめだけれど、俳句はうまい普通のおばさんというキャラクターを作って、それを演じていました。
これからは少し男っぽくなってくるかもしれません。わたしの正体は、実はかなりの美男です。