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結局は 金と女を 食い漁る ために仏に 化けた狸か
*見たらわかるでしょうが、これは大火の作です。今週はわたしもいくつか詠んでいるのですがね、これがあまりにもみごとなので、とりあげました。
先ごろ亡くなったある宗教家に寄せたものですがね、きついですね。さすが大火というべきか。痛いところをついています。
噂では、その宗教家は釈尊の生まれ変わりと称していたらしいが、その生き方はあまりほめられたものではありませんでした。宗教団体を立てて、金もうけをして、都内の一等地に大邸宅を建てて、豪奢に暮らしていたらしい。
釈尊はそんなことをしませんよ。一生貧乏暮らしをして、みんなのためによいことばかりをしていた人ですから。そんな美しい人なら、生まれ変わってきても、自分は釈尊だなどと名乗って、派手に宣伝したりなどしない。
わたしたちは、あれは大きな嘘だと断じています。はっきり言えば、詐欺ですね。釈尊の名を自利のために利用し、大いに辱めている。
どんな活動をしていたのかは、あまりよく知りませんが、霊能力と称して、いろんな有名人の死者とも話をしていたらしい。有名人というのが、きついところだ。底辺の人間の卑しい心が求めるものを感じさせる。
宗教団体というものが、全部嫌なものだとは言いませんが、あれは眉唾したほうがいいものだと思いますね。あまり近寄らないほうがいい。
本当の聖者なら、自分のための邸宅など建てませんよ。妻を捨てて若い女に乗り換えたりしない。
人を救うために人生をかけているのなら、もっと美しい生き方をするべきと思うが、どうでしょう。