比企の丘

彩の国・・・比企丘陵・・・鳩山の里びと。
写真、文章のリンク自由。

骨董品・・・大皿・徳利・お銚子

2009-08-17 | 骨董・民具・ヴィンテージ
信州の農村の某家にある古道具。骨董品ではなくほんの少しむかしに使っていた食器です。
テレビの「開運何でも鑑定団」にもこんな様なものがでますが、まあ安いですね。明治時代のもので大量生産で数があるんだそうです。
大皿でも20000円程度ですか。四角い皿は今では類似品が100円ショップにあります。徳利、銚子はどの家にもあったものです。

一尺五寸はあろうかと思える大皿。むかしは冠婚葬祭はすべて家でやりましたからこういうお皿が必要だったのでしょうね。大盤振る舞いとはこのことか。今は田舎でも○×会館とかそういうところでやるので要らなくなりました。

徳利はどのくらい入るのでしょう。これと通い帳がセットになってという時代ドラマ・・・見たことがあるような。店の名前が焼き付けてありますから徳利はお店のコマーシャル?



お銚子・・・二合半から三合は入りそうです。これ1本でダウンしそう。


6回に渉った骨董シリーズはこれで終わりです。
骨董品というかむかしの生活雑記、オタカラとして値段がつくようなものではないでしょうが、見ているだけで先人の生活してきた様子が窺い知れて、何かほのぼのとした気になります。

テレビに良く出る骨董品鑑定家の中島誠之助先生じゃないけれど「大量生産したものですからお高いもんじゃありません。でも実にいい仕事しています。どうぞこれからも大事にして可愛がってやってください」といいたくなりますね。

骨董品・・・古い古い・・・たんす

2009-08-16 | 骨董・民具・ヴィンテージ
信州の農村の某家にある古道具。骨董品ではなくほんの少しむかしに使っていた収納家具・・・箪笥です。
和服の衣装箪笥・・・今でも基本的には衣装箪笥はこの形ですね。
むかしは先祖代々親から子へと家具は引き継がれてきたようです。また女の子が生まれると箪笥ができるだけの桐の木を屋敷林に植えたといわれます。

あらためて箪笥を見てみよう。なんか漆塗料も剥げ落ちてヨレヨレ 錠前も良く嵌らないようだ ・・・・・アンティークだなあ~
でもあらためて見てみよう。錺(かざり)金具が素晴らしい。錠前、引き手、外蝶番、帯金具、縁金具など・・・ため息が出るようなイイ仕事を施してあります。
錠前錺は当家の「抱き槲(ダキガシワ)」の家紋。


大事にしてもらいたいものです。
箪笥の横にある桶の名前をド忘れしました。実家にありました。上部に持ち手(ツノ・・角)がついたもので味噌作りのときなどに煮あがった豆を別の場所に肩に担いで運ぶ道具でした。ほかにもいろいろ使いますが運搬用具ですね。

骨董品・・・・火熨斗・・・ヒノシ・・・むかしのアイロン①

2009-08-01 | 骨董・民具・ヴィンテージ
信州の農村の某家にある古道具。骨董品というよりほんの少しむかしに使っていた裁縫道具です。

火熨斗・・・アイロンです。鉄製の柄杓のようなもの。中に炭火を入れて底部の平らなところで布地をこする。


何百年もこの形のものが使われてきたのでしょうか。電気アイロンが家庭に使われるようになったのはつい最近のことのように思います。

骨董品・・・一貫目竿秤(はかり)

2009-07-30 | 骨董・民具・ヴィンテージ
信州の農村の某家にある古道具。骨董品ではなくほんの少しむかしに使っていた度量衡器です。

天秤の一種・・・竿ばかり・・・江戸時代から昭和中期まで。写真のものは1貫目秤(3.75kg)。ハンディーで行商人が持って歩きました。ほかに6貫目秤、20貫目秤など。農家では小物の計量、繭、炭俵、米俵の計量に必需品でした。


鈎になったところに商品をを吊り下げます。支点になる持ち手が二ヵ所(重量によって変える)。変えたとき鈎はクルッと位置が変わります。
右側の棒に光っているドットは重量目盛り。埋め込みのようです。ここに分銅の紐を差込み移動させて水平になったところで重量が決まります。かんぜんな水平は難しいでしょうからチョッとオーバーめに計ってサービス
分銅とセットになってるはずですが分銅は行方不明のようです。

骨董品・・・苧環(糸繰り車)・・・杼(ひ=シャトル)

2009-07-27 | 骨董・民具・ヴィンテージ
信州の農村の某家にあるむかしの道具。
骨董品でも民芸品でもありません。ほんの少しむかしに使っていた機織り器具です。

糸繰りに使う苧環(オダマキ)・・・六角。四角のもあります。その向こうは機織りに使う杼(ヒ)・・・シャトルとも。



山野草のオダマキはこれに似ていることから命名(糸繰り草ともいう)。
古代織物「倭文・・・しず」に使ったといわれ「しずの苧環」という歌があります。
苧(カラムシ・オ)・・・・麻の古名、麻の原材です。

杼(ひ・シャトル)は緯糸(横糸)を経糸(縦糸)の間にくぐらせる道具。

日本中どこでもそうですが水耕民族の日本でも水利のないところの畑地は桑畑に、お蚕サマの生産は農家の貴重な収入源でした。繭としての出荷のほかに売り物にならない屑繭は自家製糸して銘仙などに。母親にむかしの娘はこの工程をマスターしないとお嫁にいけなかったと聞いたことがあります。

日本の畑で桑の木を見なくなったのはいつごろからでしょうか。

お先祖様の汗のしみこんだ道具です。

骨董品・・・今はもう~動かない~林市兵衛ダルマ時計

2009-07-20 | 骨董・民具・ヴィンテージ
信州の田舎の・・・と・・あるオウチの古道具です。

お祖父さんの古時計・・・かどうかは知らない。
とにかく動かない。

お宝でもなんでもない。むかしはどこの家にも・・、いや・・富裕な家にしかなかったのかな?



なんの役にもたたないが、見る人が見ればインテリアになる?

これを修理して動くようにして使うか、装飾品としておいておくか、処分するか?
残念ながら所有者は私ではない。
《蛇足》ネットで調べてみた。林市兵衛だるま時計というのだそうだ。創業は明治20年。オークションでは15500円というのがあった。かなり量産したものであろう。
今はこういうクラシックの外観で中は電波時計のものがあるらしい。