JCP市原時夫です

千葉県房総の睦沢町から、政治・経済・歴史・オペラ・うたごえを考えるgabuku@m12.alpha-net.ne.jp

小林多喜二虐殺者が戦後、教育委員って本当!!!! 井上ひさしさん音楽劇

2009年10月05日 | Weblog
「潮流」
小林多喜二を描いた井上ひさしさんの新作の音楽劇「組曲虐殺」の初日をみました。
「蟻一匹殺せないような内気でやさしい少年が、なぜ」拷問に耐え、虐殺さえも恐れな
い青年となったのか
▼この「なぜ」に挑んだと、紹介チラシには書いています。多喜二、姉のチマ、恋人田口瀧子、妻伊藤ふじ子。多喜二をつけねらう2人の特高刑事。
「×と○と□と◎で猿ぐつわをはめられてしまうのだ」(「伏せ字ソング」)など、井上さんらしい風刺と哀愁にみちた歌詞と小曽根真さんの曲とともに、いつの間にか「なぜ」を真剣に考える自分に気づかされます
▼公演パンフレットに「小林多喜二二十九歳四ヵ月の生涯」が特集されています。
その中で多喜二虐殺とかかわりのある特高についてかかれています
▼驚きました。安倍源基警視庁特高部長一警視総監2度、敗戦時内務大臣。毛利基特高課長臼敗戦時埼玉県警察部長。虐殺時の中川成夫取調主任H高輪署長、築地署長などを経て敗戦時東京都滝野川区長。戦後東映取締役、東京都北区教育委員会委員
▼多喜二虐殺は「特高警察の勲章。虐殺者は警察署長から行政の長へ。特高部長は内務大臣にもなり、出世の階段を上がり続けた」と特集では書きます
▼警察署内での虐殺80人、拷問による獄死114人。歴史の事実です。
それだけに人間らしい世の中をめざした多喜=役の井上芳雄さんの笑顔が心に残ります。 観客総立ちの拍手が続きます。
瀧子が多喜二を励ます「絶望するな」のメッセージを胸に。
2009-10-5「赤旗」潮流