私の友人の一人は、平和への危機感を軍事力の強化によって克服するという考えの方で、私の平和外交路線論とは対立していますが、志位和夫委員長の韓国高麗大学での講演は、領土に関する紛争解決に徹すると共に法的拘束力をもった行動規範をつくるとの提案など、平和的外交、北東アジア平和協力構想をより鮮明に打ち出しています。
友人の視点には、日本が軟弱・被害者になっていると、考えているようです。す。
平和への脅威は、集団的自衛権の閣議決定と具体化など、過去の侵略戦争を否定してアメリカの戦争に加担する、日本政府のあり方という視点がすっぽりと抜けているのではないかということを感じています。
今回の、志位和夫委員長の講演では、現実性ということも解明されています。
韓国大統領の多国間対話プロセスからの「北東アジア平和協力構想」、アジア政党国際会議での日本共産党の提唱への賛同、ラテンアメリカでの平和協力の急速な発展などです。
平和外交の妨げとなっている、日本軍「慰安婦」を否定し、侵略戦争や植民地支配を肯定・美化する日本政府の姿勢をかえさせる、政治を変えて、憲法に基づく外交こそ、日本が東北アジア、世界平和に貢献できる方向だと改めて感じました。
そして、韓国の外交、文化、学術、報道などの進歩的変化にも注目しました。