不破哲三さんの本「スターリン秘史巨悪の成立と展開」第5巻を語る。が「赤旗」2月8日と9日に掲載されました。
石川康宏・神戸女学院大学教授、山口富男・社会科学研究所副所長3名で語っています。
反ファシズムでなく領土拡張
最初はヒットラーと組んで、次は連合国の一翼を担ってヒットラーを撃破する、狙いは領土拡張という支配の拡大が目的だったという解明は、反ファッショの戦いでのスターリンの役割という評価を打ち破っています。
領土放棄自ら
日本の戦争指導部「ポツダム宣言」への拒否・交戦声明により、「原子爆弾の使用とソ連参戦の口実をむざむざ提供してしまった。」(高木惣吉海軍少将)。
日本が作った降伏条件に日本の「固有の領土」から沖縄と小笠原・北千島をはずした。「外地にいる日本人は出来るだけ日本に帰さないとしたことです。日本は人口密度が高くて経済的に困るからというんです。これが満州問題、シベリア抑留問題を引き起こす大きな要因の一つとなりました。」
瀬島龍三が捕虜を放棄
「瀬島龍三という大本営の参謀が″日本の軍人を預かって貴軍隊のてめに働かせてほしい″という陳情書をソ連にだしているのです。これがそのコピー(写真)です。」
三種の神器が一番大事
「あなたが、捕虜になることよりも三種の神器の護持が大事だ」 と木戸幸一が天皇を前に言うなど、日本の戦争遂行者の異常な状態も暴露しています。
これが、安倍首相のめざす戦争の姿ではないでしょうか。