小諸 布引便り

信州の大自然に囲まれて、風を感じ、枝を眺めて、徒然に、社会戯評する日帰り温泉の湯治客です。愛犬の介護が終了しました。

素人眼で追う Prix de Lausanne 2012

2012年02月11日 | 社会戯評
ナデシコ・ジャパンによる女子ワールド・カップの優勝で、これまで、日の目を余り見られなかった女子サッカーも、今では、男子サッカーよりも、注目されるようになってきた。決して、悪いことではない。何はともあれ、、、、。一時しのぎの流行で終わって欲しくないモノである。クラシック・バレーなどは、娘が、未だ、幼い頃に、バレーの発表会でもなければ、ビデオを廻すことも、バレーなどを鑑賞すること自体がないであろう程に、実生活の中から、残念ながら、私にとっては、無縁な存在である。女子サッカー同様、全くのド素人、門外漢である。たまたま、ローザンヌ国際バレー・コンクールで、日本人の高校2年生の菅井円加(Madoka Sugai)さんが、優勝したというニュースを知らなければ、(恐らく、これまでも、ずっと、そうだったのであるが、、、、、、)多少は、国際的バレー・ダンサーである熊川哲也氏や、コンテンポラリー・ダンスで、後に、暗黒舞踏で、BUTOとしても、国際的に有名になった土方巽氏程度の名前は、知ってはいるものの、クラシック・バレーや、コンテポラリー舞踏などを、愉しもうなどとは、若いときには、露程も思わなかったものである。驚くべきことに、コンクールの模様が、インターネット中継で、配信されていたようで、You Tube で、各国のファイナリストの演技や、練習風景、授賞式の前半・受賞の瞬間までもが、興味深く観られるとは、、、、。(むろん、後追いですが、、、)他にも日本人の参加者(藤井・田代・早乙女さん等)が、多数いることにビックリしたが、中国人も、日本人と並んで、ファイナリストに、選ばれている。これまでの日本人の肉体的なハンディを乗り越えて、吉田 都氏や、熊川哲也氏らの先達により切り開かれた路を、金賞受賞という快挙で、一里塚を築けたことは、大いに、賞賛に値するものであろうし、後から続く若いダンサー志望者にも、大いに励みになるであろう。それにしても、名だたるコーチの直接指導による練習風景の中で、見られるその手首、指先、足先、足指のしなやかさ、足首、股関節、上半身、下半身の柔軟性、背筋のピンと真っ直ぐに立つ後ろ姿、体幹の軸がぶれないこと、練習によって培われたであろうと思われる無駄のない筋肉美の美しさ、これらには、クラシックでも、コンテンポラリーでも、舌を巻いてしまう。まるで、難しいヨガや太極拳の極意のように私の眼には、映って仕方ない。現代舞踏部門でも金賞受賞であるからには、クラシックのみならず、将来は、現代舞踏でも、大成してもらいたいものである。そして、これまで、あまり、こうした分野に、門外漢を自認している多くの潜在的な観客を魅了させる舞台を、一日でも早く、踏んで魅せてもらいたいところである。それにしても、まだまだ、日本人の若い人には、期待してもよいのではないだろうか?クラシック音楽でも、絵画でも、どんな分野にせよ、、、、、、、。それにしても、東北被災地で、先般、ボレロを踊ったフランス人ダンサーのシルヴィ・ギエムや、ディアナ・ヴィシニョーワという人達の踊りは何と表現したらよいのであろうか? 言葉による、音による、絵による、写真による、そして、肉体による、「表現とは、何か」を考えさせられる。私も、ヨガやティラピスに、負けじとばかり、それこそ、60過ぎの手習いで、精を出すことにすることにしよう。今や、年齢とともに、失われし「肉体による自由な自己表現」を、取り戻すために、今からでも遅くはない、いざ、柔軟体操を、早速、開始してみよう。皆さんも、どうぞ、ご一緒に、、、、、。ヨガの先生の口癖ではないが、無理をなさらずに、適当に手抜きで、他人と比較せずに、、、、、、、。