小諸 布引便り

信州の大自然に囲まれて、風を感じ、枝を眺めて、徒然に、社会戯評する日帰り温泉の湯治客です。愛犬の介護が終了しました。

なでしこアジア・カップ優勝に思う:

2014年05月29日 | 社会戯評
なでしこアジア・カップ優勝に思う:
スポーツ観戦というものは、いつも、期待が大きすぎるとガッカリさせられるものである。それは、大相撲でも、男子サッカーでも、これまで、そうであった。しかしながら、どうも、なでしこジャパンは、それなりにある程度は、その期待を満足させてくれるので、安心しながら、観戦できるのは、素人には、実に宜しいのではないだろうか?今回も、海外組が、6人も、参加できず、明らかに、若手の経験不足、ここ一番での勝負強さ不足などは、観ていても、いやはや、これが、誰それであったら、決めていたのになぁとか、パスを制御できたのになぁなどと、思ってもしまう。初戦のオーストラリア戦では、どう見ても、若手にせっかく出場機会が、与えられたのに、それが、十分、生かし切れず、或いは、佐々木監督の意図に対して、十分応えられず、やっと、ベテラン勢の急遽投入で、後半に追いつくという苦戦であった。又、準決勝の中国戦でも、敬愛する澤と一緒にピッチにたった中島は、不運にも、ハンドをとられて、それまで、よくやっているという評価も、まさに、天国から、地獄へと云った急降下の中、石清水の決勝ゴールで、120分に及ぶ死闘を制したときには、もうほとんど、顔をくしゃくしゃにして、泣き崩れていたのが、とても、印象的であった。それにしても、川村や吉良や山根にしても、石清水や宮間や川澄によって、まるで、On the Job Trainingの如く、実践の中で、試合をしながら、手本を示してもらいながら、試合を通じて、教育して貰っているようなシーンが、幾つもあったことは、なかなか、興味深い。それにしても、どうみても、体格に劣るこうしたベテラン勢が、それなりの結果を残しながら、目標をも有言実行することは、至難の業ではなかろうか?澤にしても、あんなに難しいコーナー・キックを、まるで、ワールド・カップの再現のように難なく、やってのけたのには、若い高瀬や深澤にも、もっと、結果をここ一番肝心なところで、出して貰いたいところである。そう言い放してしまうと一寸酷だろうか?これ以上の教材は、ないであろうと思われる。ベテランと若手の融合、そして、更なる個々人の競争による一段上を目指した高みに向けて、邁進してもらいたいものである。それにしても、14度目の挑戦とは、気が遠くなるような歳月である。もっとも、何故か、昨今の日本の世代交代に重ね合わせてしまったのは、考えすぎだろうか?