小諸 布引便り

信州の大自然に囲まれて、風を感じ、枝を眺めて、徒然に、社会戯評する日帰り温泉の湯治客です。愛犬の介護が終了しました。

赤松の立ち枯れと偽アカシヤの怪しい花の美しさ:

2014年06月05日 | 自然・植物・昆虫
赤松の立ち枯れと偽アカシヤの怪しい花の美しさ:
敷地内の赤松が、太い松も含めて、3本も、同時に、松食い虫の被害にあって、完全に枯れてしまった。しかも、3本共に、クレーン車でなければ、伐採できない微妙な場所である。何とも手痛い出費である。市の松食い虫立ち枯れ伐採助成金を自分で申請して、少しでも税金による補助金で、補填しないと、年金生活者にとっては、堪らない出費である。それにしても、車で、ドライブしていると、緑色の山が、今や、赤茶けてしまい、全山、緑が喪失しつつあるようである。僅かに、まだら色に、山桜の開花の季節は、まだよいものの、それが終わって、新緑になるや、今度は、そこここで、白い淡い花模様が、咲き乱れる。何とも、怪しい美しい花である。例の外来危険危惧種である「偽アカシヤの並木道」である。確かに、養蜂家にとっては、偽アカシヤの花は、蜂蜜を採取するのに、便利かも知れないが、大体、外来危険危惧種という物は、どういうわけか、花が、怪しいくらいに、美しい、中には、それと知らずに、草花や種をご丁寧に、持ち帰っては、知らずに、庭先へ、播いてしまうご老人がいるくらいである。後から、ニュースや新聞で、じつは、それらが、外国から入ってきた外来危険危惧種で、焼却処分が指導されていることを知らされるのが落ちである。それにしても、凄まじいほどの生命力、繁殖力で、今や、街道という街道、全山、放っておこうものならば、偽アカシヤだらけとなり、しかも、巨木化とも相俟って、他の種類の木々を見事に、あっという間に、駆逐して、絶滅・消滅させてしまう、湖のブラック・バスのような存在である。友人の奥様に、3-4年ほど前に、教えられて以来、徹底的に、小さいひこばえのうちから、伐採・駆逐しているが、皮肉にも、お隣さんの敷地に今度は、越境、存命することになってしまった。それにしても、街道に咲き誇る怪しげな美しい白い花を観るにつけ、一体、この先、何処まで、人の手が届かないとなると、繁殖することになるのであろうかと考えると、自然界の生態系とは、実に厄介であることが、容易に、理解されよう。今や、景観も変貌しつつあるのは、至極、残念なことである。クリーム色の花殻が、今度は、道路の両側に、一面、雪のように、積もり始めている。