野鳥の巣立ちでの明と暗:
何でも、女房殿の説明では、東京の巣箱に元気でピーピーと啼いていたシジュウカラの雛たちが、先日の雨降りの次の朝には、パタッと、鳴き声が聞こえなくなり、どうやら、無事巣立って行ったようであると、一方、糠時の青雲館で、一生懸命、子育てに励んでいたツバメのつがいの方は、先日、写真を撮ろうとしたときに、オスが、警戒にあったっていて、メスが、卵を抱えていたが、家人の説明では、野良猫が、網戸を登ってきて、その詰めで、網戸が、ズタズタに引き裂かれてしまったようである。軒下まで、爪を立てて、勢いよく、登ってくるそうである。一つの酢の方は、雀の攻撃により、無惨にも、巣が破壊されてしまったそうである。一茶の俳句に出てくるイメージや、都会でのカラスに襲われる雀とは、随分、違っているものである。土地が廻れば、鳥たちの生き方も、異なるのであろうか?全く、驚きである。そして、隣家の空き屋の土蔵には、知らぬ間に、野良猫たちが、子猫を産んでしまい、それが、野生化してきて、その数が、増え続けているそうである。殺処分するのも、可哀想であるとかで、放っておいたところ、手がつけられないほどの数になってしまったらしい。どうやら、今、日本中を騒がせているキュートな猫ブームとは、様相を異にするらしく、野良猫も生きるためには、とうとう、燕の巣を狙って、網戸をよじ登って、燕の雛を食い殺してしまったそうである。庭先には、巣の残骸と、卵の殻が、落ちえていたそうである。何とも、非常な掟であり、仕方の無いことなのかも知れないが、都会と田舎では、随分と、同じ野鳥の子育ても、事情が、随分と違うことを改めて、知らされる。春ゼミが、ギーギーと喧しく、鳴き始め、林の遠くに、見え隠れしていた建物も、もはや、薄緑色の木々の木の葉の海に埋もれて、見えなくなってしまいました。ベランダから、見下ろしている低木の木々達も、一斉に、その芽と枝を伸ばし始めています。やがて、後一月もすれば、緑が、もっと、濃くなってきて、初夏を迎えることになりますが、もう、既に、半分が過ぎ去ろうとしています。