小諸 布引便り

信州の大自然に囲まれて、風を感じ、枝を眺めて、徒然に、社会戯評する日帰り温泉の湯治客です。愛犬の介護が終了しました。

農家民宿の再生に挑む:

2016年05月05日 | 社会戯評

農家民宿の再生に挑む:

GWの最中であるから、少々、こちらも、実は、休みを取らせて貰って、ブログも一休みと言ったところである。もっとも、こちとらは、毎日が、日曜日の日帰り温泉施設湯治客であるから、実際、世間様の休みとは、おおいに、異なるのであるが、、、、、、。折角の空いた時間を、ボランティアで関わっている活動に、少しでもお役に立てればと思い、無償勤労奉仕の無料で、英文HPの開設と、Airbnbへの英語版登録による海外旅行インバウンドへの宣伝を、開始する準備を、行ってみました。色々と、オーナーに話を伺ってみると面白いモノである。やはり、コンテンツというやつは、そこに暮らしている人間は、存外、その価値を認識していないものなのであろうか?むしろ、私のようなよそ者の方が、或いは、外人の方が、より客観的な価値を、評価出来るのかも知れません。誠に、皮肉なことである。最近判ったことであるが、Airbnbを利用する客の中に、海外の観光客だけでなくて、一般の日本人も、これを活用する事例が、急激に、拡大していることが、何件かのインタビューでも確認されました。日本人というものは、実に、面白い人種である。外人が評価すると、或いは、価値を再認識して戴くと、改めてこれまでの『捨て去られていた価値の再認識』をするようである。そして、いち早く、これに気が付いた者こそが、素早く、ビジネスに、結びつけてしまうようです。専門的な知識しか持ち得ていない分野にも、無料で、コストをかけないでも、簡単に、インターネットで、IT技術を駆使すれば、英文HPも、出来上がってしまうことは、実に、驚きである。全く、見様見真似で、誰にも相談することなしに、それなりのコンテンツと、オリジナル差別化可能なコンセプトを独自に、盛り込んだ英文HPが、いとも簡単に、数日の間で、出来上がってしまうものである。『信州交流の駅構想』にも、参加予定の10都市にまたがった独自のITプラット・フォームを構築すれば、何も、大手の楽天や旅行会社にも負けない独自の『ヒトがやってきてくれて、お金が落ちて、地域に循環して、雇用や、ネット販売のチャンスが生まれれば、』決して、夢物語ではないことは、間違い、そのような強い確信を抱くようになりました。衰退した50年前の農家民宿も、ひょっとして、都市の便利なビジネスホテルに飽きてしまった若いビジネス客や、昔学生時代に、滞在した、今では引退したお客さん達も、孫を連れても、やってきてくれるし、そういう層を取り込める可能性は、多いにあるように考えました。今度は、英語版のみならず、このベースになった日本語で、作ってみても宜しいかも知れませんネ。そして、今度は、小諸に来た人が、武石村にも、或いは、他の村にも、共通のプラット・フォームで、往き来する『ヒトの交流』が生まれれば、大いなる悦びです。その意味で、休み期間中に、わざわざ、駒ヶ根市や小諸市にまで、脚を運んで直接面談で、意見交換して戴いた、名古屋大学の遠藤准教授には、オープン・データに関する様々なアドバイスを戴き、感謝すると共に、早速、1000円程度のビーコンを活用した須坂で、実施済みの観光コンテンツを、こちらでも、独自に、活用してみたいと考えています。年寄りには、『今日やること、用事が、出来ると、』元気になるものです。兎に角、自分で出来ないところは、出来るヒトのノウハウを最大限に活用・協力して貰い、一歩でも、前に、進みたいと思っています。営業開始日が確定次第、二つの英文サイトが、アップされます。お楽しみにしていて下さい。

 


電動アシスト自転車の経済効果:

2016年05月02日 | 社会戯評

電動アシスト自転車の経済効果:

ハイブリッドの自動車から、PHVへ、そして、水素自動車へと、移行しつつある自動車業界に較べて、電動アシスト自転車の業界というのは、まずは、子供連れのママチャリ利用者が、恐らく、街中では、その顧客ターゲットなのであろうか?それにしても、実際、小諸のような『坂の街』を売りにしているような地方都市では、実際に、体験できるような機会を設けない限り、どんなに、逆立ちをしても、なかなか、普及には、至らないであろう、とりわけ、排気ガス対策として、自転車を推奨するための行政による補助金という名目ではあるが、一人、一台、2万円では、電動アシスト自転車の販売価格に比して、大したメリットは、感じないであろう。利用者側としては、そもそも、補助金の活用自体を、どれ程の人間が知っているのであろうか?どれ程の告知効果が、あるのであろうか?こういう対費用効果のデータの測り方も、必要不可欠ではなかろうか?まぁ、行政とは、そんなものなのかも知れない。しかしながら、街の自転車屋からすれば、一台、数万円しかしないような自転車では、こんな急峻な坂道の多い街では、どんなに、多段ギアを使用しても、全く、歯が立たないし、よくぞ、商売をしているものである。車を運転している同じ場所で、自転車を乗ってみると、何と、平地に見えるような場所でも、存外、結構な傾斜や坂道であることが、実感される。こういう場所では、確かに、電動アシスト自転車の威力は、大したものである。全く、優れものである。これなら、街の自転車屋でも、一台販売すれば、普通の自転車の少なくとも、最低4倍以上程度は、あるはずで、これを考えれば、もっと、積極的に、行政は、住民の脚の確保を最優先課題と考えれば、もっと、試乗体験の機会と場所を、宣伝、プロモーションすべきであろう。単なる、観光限定だけでは、全く、勿体ないものではなかろうか?例えば、まずは、無料体験試乗会の推進から始めて、次に、シェアリングへ、そして、体験結果から、購買へと、繫げて行けば、徐々にではあろうが、普及が進んで行くのではなかろうか?実際、購買してみて、判ったことであるが、かなりの急峻な坂でも、難なく、登ってくれるとは、全くの驚きである。もっとも、下りの坂道でのスピードには、充分、注意しなければならないが、まるで、車並みの速度が、確かに、メーターに表示される。ジムに備え付けられている室内バイクでは、30分漕ぐのは、とても、根気と忍耐力を必要不可欠とされるものの、お天道様の下では、1時間ほどでも、何なく、漕いでいられるものである。10キロ、20キロはゆうに、30キロくらいまで、簡単に、乗っていられるとは、全く、驚きである。経済効果も考えると、もっと、真剣に、考えてみても宜しいかも知れない。老人専用の買い物専用の三輪車電動自転車もあるようだから、生活に密着したタイプの宣伝・啓蒙活動も必要ではなかろうか?小諸駅の観光協会で、ママチャリ型の電動アシスト自転車を、試乗してみたら如何であろうか?

 


地元のコンテンツに考える:

2016年05月01日 | 伝統工芸・展示会

地元のコンテンツに考える:

何でも150年あまり前に建てられた農家の自宅で、女房殿と一緒に、夕食に招かれたので、先日の函館土産を携えて、お食事を呼ばれてきた。久しぶりの運転手付きだから、その日は、日本酒を一杯だけ、戴くことにした。成る程、冷や酒を頼んだから、お猪口かと思いきや、大きなコップに、つがれて、出されたが、何かの拍子に、お猪口と徳利の話になり、お母さんが、そんなものは、腐るほど、漆器と共に、裏の土蔵に、埃を被っていると云うではないか?そこで、台所の引き出しから、徐ろに、三つばかりを見せてくれた。なかなか、時代物風である。裏返して、よくよく、見れば、九谷焼と記されている。どうやら、江戸時代の代物でありそうである。話が、それで、盛り上がり、漆器のお膳の話になると、今度は、お祝い用の大きな膳や漆器、お皿のセット共に、古い大きな酒徳利までもが、運ばれてきた。いやはや、あるところには、眠っているものである。全く、明治期の美術品の価値を知らなかった日本人の如きである。何でも、好きな人は、遠慮なく、無断で、ポケットに、お猪口などは、持ち帰ってしまうような不届きな者が多いそうである。そんなこんなで、いつの間にやら、セットが、欠けてしまい、端数になってしまったそうである。全く、勿体ない話である!それにしても、観光のコンテンツというやつは、何処にでも、ひっそりと、眠っているものであることが、実感される。問題は、その価値を知り、どのように、活用するために、付加価値をつけるかと云うことなのであろう。考えてみれば、精進料理なども、所詮、安い野菜なのに、ストーリーを作り、作り方を説明し、食文化の歴史を、食器や漆器と共に、宣ってしまえば、『日本人は、舌で味わう前に、眼で、食べるのである!』などと、説明すれば、もうそれは、立派な文化的な付加価値が、つくことになるのである。誠に、勿体ない話である。これは、溜まらなく、面白くなりそうである。