昨日(3日)、浦臼町にいる兄の家族が新年のあいさつで訪ねてきました。兄は年2回、お盆と正月には必ず母(91歳)の元気な顔を見に来ます。既に還暦を過ぎてい ますが「若い頃、親不孝者だったので、少しでも親孝行のつもりで(自分の)元気な姿を見せてやろう」と来てくれます。私にとって兄は特別の存在です。(私が4歳の時に)父が亡くなってから、女手ひとつで私たちを育てた母が働いていたので、家の食事の用意は全部兄の仕事でした。その上に姉もいますが、家計のためにと昼間は役場に勤めながら夜学通いの努力家でした。兄弟で家事分担しても私の出来る仕事は「井戸からの水くみ」だけ。母の留守中に「悪さ」をすると、「デレキ」を手にした母が兄から順にたたくのですが私に番には「疲れて?」弱くたたくので助かりました。兄は貧しい家庭環境から社会人になって「手に職を」と菓子会社に就職し苦労したようです。私が東京の夜学(大学)に通っていたとき、自分の得た技術を生かして「パン屋」を経営し、経済的な援助をして頂きました。母からは「●●●(兄の名前)には子どものときから苦労をさせた」と昔話を聞きます。そんな兄も還暦を過ぎても季節労働者として現役で働いています。国は、冬期技能講習の廃止と失業給付金(90日→50日→40日→30日)の見直しを行い、「通年雇用」対策をスローガンだけは打ち出しても、未だ具体的な対応は出来ていません。私は「生活は大変でしょう」と心配しても、生まれつきの楽天性からか「冬場でも仕事はあるので心配ないヨ!それより、この時期休みが多いので身体がなまってしまう」と逆に気遣う言葉が返ってきます。
季節労働者の多くは「無年金」者が多く、60歳を過ぎても働かなければ食べていけないのが実態です。世界的な経済危機を理由に非正規労働者・派遣労働者、季節労働者も含め「路頭に迷わす」ことをしています。兄と一緒に大学駅伝を見ながら、「予想外の展開が続いている。こんな時は政治も大きく変わると思う」と評論家的な発言に「政治を変えるのは有権者の意識と行動」と生意気な事を言ってしまいました。「その通りだネ」と同感され気持ちよい心地になりました。今朝もウォーキング中に撮影した写真を添付します。(左上)