長男の卒業式に行って来ました。卒業授与式後、学科ごとに保 護者も集まっての最後のホームルーム。配布された最後の「学級通信」には、B4のざら紙に裏面まで3年間の先生の思いが綴られていました。さらに、手の込んだピンク用紙を桜花に切りとり、1枚1枚に赤字で「祝」と書き込み「40人全員卒業おめでとう!」と太文字ゴジック帯の見出しが書かれていました。最初は「何故、40人を強調しているのか?」と思いましたが、入学から3年間全員卒業できたのは、長男の学科だけということが配布された進路状況を見て判りました。教科担任の先生のあいさつのなかで「みんな3年間で褒められたことがあるか?・・・今日は褒めるヨ!みんな頑張ったから・・・“おめでとう”という言葉が出る!」との激励の言葉に胸が熱くなりました。
「100年に1度」の世界不況のなかで就職内定率100%、進学合格率100%の進路状況表を見て驚きました。
校長先生の式辞に「あきらめが敵」とのあいさつがありました。たくさんの子ども達を送り出している(卒業)立場からの教訓なのでしょう。何事にも挑む姿勢、前向きさの必要性が聞いている子ども達に「真意」が伝わったかどうかは判りませんが、大切な「送る言葉」と思います。
帰宅後、長男の卒業証書には第21890号と明記していました。
昨年12月中旬から今日まで、通学日数が限られていたので、経費削減も含め登校時に限定して「アッシー」役を行ってきましたが、今日で私の役(アッシー)も「卒業」しました。あと、30日で長男は社会人として一歩を踏み出します。
「俺よりも早く死ぬやヨ!」、「おめでとうはこれからの人生で何度も経験する。困難にまけるナ!」、「自分に自信を持て!」(学科担当の先生)、「それぞれのカラーにあった生き方を!」(熊谷克巳PTA会長)など激励を受けました。私は、「3年間、よく頑張ったネ!おめでとう。これからは自分の事は自分で・・・」と、言ったものの父親の姿を見ないで育った私だけに「息子離れ」が出来るかどうか?心配です。
でも、今日巣立った子ども達が「ものづくり」産業の第一線で頑張らなければ日本の経済は成り立ちません。それだけに「雇用問題」は喫緊の政治課題だと思います。