予算委員会も後残すところ1日となりました。今日は、午後7時45分に歳出・歳入まで終え、明日は「総括質疑」となり、企業会計予算審議と足並みを揃うことが出来ました。一般会計予算は市民生活に直結する予算項目が多いので、各議員も一生懸命勉強して質疑しているので、質問者も多く時間調整が難しいのです。
今日は、教育費で18年間の議員生活のなかで委員会のなかで2回目の「動議」をかけました。「動議」は通常本会議上では何度も経験がありますが、「委員会」では珍しいケースです。何故、動議をかけたか。その理由は昨日の私の質問でH18年2月に策定した「苫小牧市小中学校施設整備計画」(H18~22)というものがあり、5ヶ年間で積立総額は約18億3820万円を積算し、財政当局と市教委が財政的裏付けもつけて計画を発表しました。そのなかには、老朽校舎の改築(北光小、和光中、)、清水小・開成中暖房設備改修などが予定されていました。ところが、中国四川省で起きた地震での校舎崩壊し、多くの犠牲者が出ました。国は避難箇所に指定している学校の耐震化が喫緊の課題となったため、事実上「苫小牧市小中学校施設整備計画」は実行されていません。私は、現状にあった「整備計画」の見直しを提案しましたが、学校教育部長は「『学校施設整備計画』は生きている」と言い切りました。ところが今日の質疑で「財政上、耐震診断、耐震化に予算が必要となり計画は難しい。今後も内部検討したい」と他の議員に答弁したのです。わずか1日で「答弁」が変わってしまいました。私は「『苫小牧市小中学校施設整備計画』は生きている」との答弁はどうなったのか。と動議をかけたのですが、答弁不能となり40分間の答弁調整が必要となり、結局「来年度(H22)の予算に『苫小牧市小中学校施設整備計画』の改訂版を議会に提案する」ことを約束させ、事態は収拾しました。国会では、麻生首相の「ブレ」答弁(=日替わり答弁)が話題になっていますが、市の理事者も「その場しのぎ」の答弁が目立ちます。議員は時間をかけて質問準備しているだけに、予算を提案している理事者も予算の根拠を含め確信をもった答弁が必要です。市長は「信頼回復」に「手応えを感じる」と発言しますが、「信頼回復」より「信用失墜」が強くなっているような気がします。もっと、横断的な理論武装を持たなければ、「数字」だけの一人歩きになると思います。市長は「財政安全宣言」を発信したい、と言っていますが、それば時期尚早の発言と思うのは私だけでしょうか。明日の「総括質疑」でもそのことを質していきたい、と考えています。