この時期(春先)になると気になることがあって、朝のウォーキングの方角も町内の1丁目、2丁目に向かうことが増えました。私が心配していた「予感」が見事に当たりました。有珠川左岸(1・2丁目側)を走行していると川側の車線の真ん中に「陥 没」したようなところ(添付写真:左上)を発見。そして午後5時過ぎ、「渡辺議員、大変なことが起きた。地盤沈下によって汚水管が脱着した。すぐ対応できる業者さんを紹介してほしい」と携帯電話に緊急の要請が入りました。外出先ではあったが、とりあえずライフラインの確保を優先して業者さんに電話をし、現場にかけつけました。時計を見ると午後7時過ぎ。地盤沈下したお宅には、ユンボで1㍍以上の穴が開けられ、汚水管が脱着している状態でした。(添付写真:右中)暗くなっているため作業は出来ず、今晩は「応急処置」で対応し、明日に修 繕することになったものの地盤沈下は深刻です。家屋はパイルで何とか支えられているものの、汚水管の周りは空洞した状態。玄関周りもコンクリートで保っているが、「この下も空洞になっていると思う」と不安の声が出されました。この問題では、道も市も「河川改修による地盤沈下ではない」と住民説明会で断定した結論を出しています。「今後も地番沈下が起きた場合は重いもの(砂利など)で埋め戻さないように!」と言うのが道・市の見解です。しかし、生涯設計を持って家を建てた住民にとって「沈下は自然沈下です」と説明されても納得出来るものではありません。「市民の安全・安心なまちづくり」は自治体の仕事。責任の所在を道と市のボールの投げ合いで解決出来るものではないことははっきりしています。「何が原因で地盤沈下が起きているのか」という住民の疑問に真正面から答えを出さなくては、単なる「自己責任」論で片づけられます。
ある年金生活者宅を訪問した時、「もう床下を見ることはやめた。何度も補強(砂など)してもすぐに空洞になる。その都度お金がかかるので、私たちのような年金生活者はほっとくしかない」と行政(住民説明会での説明)の対応に不満を持っています。
第2給食センターのアスベスト飛散問題での行政の危機意識の欠如が指摘されていますが、地盤沈下問題への対応も「自己責任」論で解決出来る問題ではないと、私は思います。