議会が終わって「チェ・ゲバラ」に関する本を読んでいたら、そばにあった新聞のスポーツ面に「第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の2次ラウンドの結果が報道されていました。あの強敵「キューバ」に6対0で快勝したとの報道を見て一安心。野球と言えば、高校野球での「一生懸命」さがどのプレーにも出て1日中見ていても飽きません。春の選抜高校野球が楽しみです。プロ野球の結果も注視していますが、サッカー経験者としては、海外で活躍出来る選手層がもっと増えることを期待しています。
野球から中南米の話に変わりますが、過日の「ブログ」でも「南米」のことを書きましたが、また新たに「新自由主義・対米従属」の政治から転換する左派大統領が誕生しました。日本の四国の面積よりちょっと広い、人口685万人の国「エルサルバトル」です。既に中米では、隣国の「グアテマラ」、「ホンジュラス」、「ニカラグア」、「パナマ」、そして「キューバ」、「ハイチ」と新自由主義路線に反対し、米国からの独立を掲げている国です。さらに、「メキシコ」、「コスタリカ」、「ベリーズ」、「ジャマイカ」、「ドミニカ共和国」など「中南米・カリブ海諸国機構」に参加する国です。「チェ・ゲバラ」の時代から見ると「中南米」は米国の覇権主義によって軍事介入や経済支配に苦しめられてきただけに、米国からの自立をめざした国が「南米」から「中米」にも広がっていることは歓迎すべきです。
そうした世界の流れのなかで、アフリカのソマリア沖(アデン湾)への海上自衛隊護衛艦2隻の派遣は、対米従属の、何も考えのない判断結果であり、成果も期待出来ないことは明らかです。過日(08.11.15付)の「朝日新聞」に掲載された、現在ソマリア沖の海賊を取り締まるイエメンのアルマフディ沿岸警備隊作戦局長のコメントを紹介します。「自衛艦の派遣は必要ない。むしろ我々の警備活動強化を支援して欲しい。日本から派遣すれば経費がかかるはず。現場を良く知る我々が高性能の警備艇で取り締まった方が効果があがる」と書いています。望んでいることは、自衛隊派遣ではなく財政支援です。海賊対策は、本来、海上保安庁の仕事であり、憲法9条を持つ日本は、自衛隊派遣ありきではなく、国際協力による(資金・技術・警察)総合的な海賊対策を考えるべきです。