最近、天候が悪い日に限って愛用している軽自動車の調子が悪く(2月に車検したばかり)、「クルマも環境に影響するのか」と疑問です。また、一方でガソリンの値段の動向も気になります。視察前と視察後に6円前後もアップしていました。
さて、6月議会の一般質問も終わりましたので、何回に分けて報告します。
今日のテーマは、「市民の財産管理」についてです。
過日の私の一般質問で、苫小牧東部開発地域の遊休地問題をとりあげました。この「遊休地」の活用はくせ者で、これまで何回か質問していましたが、「おさらい」します。企業誘致を目的に国家的(最初は国家と言っていましたが)プロジェクトとして苫小牧東部開発計画(面積11.000㌶)があり、「破綻」するまで約3.600億円を投資しました。その後、新計画が策定され、土地管理は(株)苫東ですが、企業誘致は進みません。現時点で土地は102社・機関が購入していますが土地だけ購入して10年以上も未操業企業が31社もあります。分譲地以外には広大な「遊休地」が存在。ここに目をつけたのが、外資系農業法人で主に「ブロッコリー畑」など271㌶を賃貸しています。私の指摘で「農地」として登録されました。(市は「農地」なのに適正課税をしていませんでした)
問題は、この会社が「271㌶以外にも苫東地区内にある防風保安林に指定している市有地を『農地』として無断使用している実態」(添付写真:左 パネルの黄色部分が無断使用地)を私は見つけました。市民の財産を無断で使用し、しかも防風保安林を伐採し、その行為は「森林法」違反行為です。
私の指摘で、約9、700平方㍍の市有地のうち、2005年から少なくとも3年以上にわたって無断使用していました。岩倉博文市長は「市としては大変遺憾に思う。当事者、(株)苫東に対し管理が至らなかったと判断し、再発防止策の徹底を申し入れた」と答弁。財政部長も「土地を無断使用した農業生産法人に対し民事法を適用し93万円の損害賠償を請求し、会社側も改善策を提出し6月中に支払われる」と言及しました。
私は、市民の財産に対する土地管理のあり方を指摘し「そもそも苫東地区内に農地として271㌶の土地賃貸を行うこと事態が問題。縮小ないし凍結すべき」と迫りましたが、市長は「未利用地は賃貸で安定的な収入確保につながり、苫東計画に支障がないように短期賃貸とする考えが(株)苫東から示されている。苫東推進担当者会議の幹事会でも安定的収入の確保のため、環境や近隣の農業法人に配慮して賃貸する」と継続する答弁を繰り返えすにとどまりました。
私が指摘しなければ、無断使用すら発覚しなかった「市民の財産管理のあり方」に一石を投じたい。私は、「広大な土地管理の実態を把握する上で、緊急雇用対策として調査員を公募するべき」と提案しましたが、見えないところで何が起きているのか?税金の使い方、管理が問われています。