“コンクリートから人へ”と言うキャッチフレーズはまだ記憶に新しいですね。 今日は市議会として新千歳空港旅客ターミナルビル“新国際線・ 連絡施設(国内線通路)”を視察してきました。(添付写真)供用開始日は3月26日です。施設内ではまだ工事が行われていましたが、会議室で配布された資料の説明を受けながら見学してきました。新国際線旅客ターミナルビルは地下1階・地上4階建で搭乗橋設備は8基。今までは出国手続きを行ってから搭乗する“アウトライン方式”から出国手続きを短縮する“インライン方式”が導入されるとのこと。海外旅行(オーストラリア)は1度しか経験がないだけに、その利便性は良く理解出来ませんでした。驚いたのは、未完成ですが既設の国内線ターミナルビルとの連絡通路(通路と言うより施設)が全長240㍍で地下1階・地上3階建。3階には物販・飲食店が来年夏にはオープンする予定です。さらに国内線も増築(4階建)され、4階には温浴施設・シネマなどの商業施設も来年夏にオープン予定とのこと。まさにコンクリートの代名詞の大型公共事業です。JAL問題や世界同時不況の経済情勢だけに、果たして費用対効果が見込まれるのか不安材料があります。これだけの税金を新政権が掲げた“コンクリートから人へ”に活用すると、生活不安・格差問題はもっと前進すると思います。
先週の金曜日(2/19)に札幌市で「北海道後期高齢者医療広域連合」の定例議会がありました。新政権は国民には“直ちに廃止する”と公約していた後期高齢者医療制度です。ところが、廃止は先送りし、今年4月から2年間の保険料が約5%の値上げが決まりました。まさに2重の公約違反です。日本共産党の町議2人(中橋友子議員、清水雅人議員)も広域連合の議員ですが、定例議会では両議員の反対討論の後、賛成多数で“値上げ”が可決されたそうです。質疑のなかで明らかになったことは、「国から5%以内に押さえるように指示があった」とのこと。まさに、新政権は最初から“値上げありき”であったということです。
マニフェスト選挙!政権交代!と国民が期待したのは事実です。しかし、「コンクリートから人へ」も言葉だけ。過日訪問した方が「期待して投票した。しかし“政治とかね”問題を見ても自民党政治と全く同じじゃないの!ふざけんじゃないよ!・・・」とテレビに向かって言っているけど、「選んだ俺も悪いんだよナ」と怒っていました。もう自民か民主か、という話ではなくなりました。国民の暮らしを守る政党はどこなのか、はっきり見えてきたのではないでしょうか。