夜の部は4時半開演。
いそいそと歌舞伎座の階段を上り3階席へ。
歌舞伎座は古いので、3階席まで行くのも全て階段。
杖をついたお婆ちゃんが、よっこらよっこら
階段を登っていくのを見ると、気の毒になっちゃう。
「近頃河原の達引~四條河原の場・堀川与次郎内の場」
これも十三世片岡仁左衛門追善狂言。
十三世の御長男、片岡我當丈、次男の片岡秀太郎丈が御出演。
先月博多座にも御出演だった坂田藤十郎丈も出演されていて、すっごく豪華!
内容はちょっと悲惨なんだけど、猿の仕掛けなんかもあって面白かった。
「二人椀久」
菊ちゃんきれーい!
人里離れた浜辺にやってきた椀屋久兵衛。
いつしか夢の中、桜の咲く里で菊ちゃんと踊る富十郎丈の久兵衛。
菊ちゃんのあまりの綺麗さにオペラグラスでガン見したゃった。
もう目が離せない。
久兵衛の見ている夢の中に私も入り込んだかのよう。
大満足だった。
「水天宮利生深川~筆屋幸兵衛」
時は御一新の頃。
元は武士だった幸四郎パパ。
貧しさの為子供を殺して自分も死のうとする。
しかし、あまりの悲しさに発狂し川へ飛び込んでしまう。
辛くも通行人に助けられ、これも信心していた水天宮様のお陰と一同安心した所で幕。
目の悪い幸兵衛の娘を演じていた中村壱太郎君が巧い。
可愛かったなぁ。女形でいくのかしら?
今回も見ごたえたっぷりの演目ばかりで大満足。
最後の筆屋幸兵衛が、特に良かったな。