ぴよこ日和

いらっしゃいませ。
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眼で食べる日本人

2007年12月20日 | 読んだ
12月20日(木)

図書館で本を物色していると、面白そうなタイトルが目に付いて手に取ってみました。
野瀬泰申・著の「眼で食べる日本人~食品サンプルはこうして生まれた~」です。
あちこちで見る食品サンプル。
最近の物は本当に良く出来ていて、テレビ番組で本物とサンプルと比べてみて、どっちが本物か当てるゲームなども見た事があります。

私達が毎日どこかで当たり前のように見ている食品サンプルですが、この文化は日本独自のものらしいのです。
あまりにも当たり前に目にしているので、そこにある事すらも認識していない事が多いと思われますが、気を付けて街を歩けばイヤと言うほど目に入ってきます。
この時期はデパ地下などで、おせちのサンプルを良く見かけますよね?

著者の野瀬氏が何を思って食品サンプルについて調べ、それを本に興したのかは特に語られていないのですが、日本で最初に食品サンプルを作った人、食品サンプルを流通させた人、食品サンプルで事業を興した人の3人の消息を辿り、日本にいつから食品サンプルという文化が出来たのかを明らかにしていきます。
ちょっとしたドキュメンタリー番組を見ているようでかなり面白く読了しました。

外国にはこの文化は殆どないそうです。
ただ、韓国ではソウルオリンピックの時に随分増えたそうですし、今は中国にも入りつつあるそうです。今度の北京オリンピック開催でもっと増えるんじゃないでしょうか。
これらはもちろん日本から輸出された文化ですが、同じアジア圏なので受け入れやすいのでしょうかね。
欧米では「食品サンプル」の意味が理解できないそうで、ショーケースに入れられている食品サンプルを見て『これは良く出来ていて値段も安い』等と言うそうです。
食べ物の値段とは思わずにサンプルの値段と思ってしまうそうなんですね。
文化の違いですねー。
溝がありますねー。

日本の文化。
かなり面白い文化を持つ国に生まれて良かったとつくづく思いましたね。
コメント
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