④プランニングの大切さ
「家づくり」において最初に目にする具体的なものは、タタキ台と言われる平面プランと立面図、外観パースと大体決まっている。一通りの説明を受け、後は予算的な問題をクリアー出来れば案外と簡単に決まってしまうものである。会社や商品、施工例から好みのものをチョイスした上でプランを依頼しているから、そう的外れなプランが出される訳がないのです。
最近では、CAD図面、カラーパース、CGグラフィックなどを駆使しされ、スタイルや生活イメージまでもが鮮明に感じられる様になりました。
それが、売手側のプロの仕事です。
プレゼンテーションというマジックにまんまと乗せられているわけです・・・いや、乗せられているかもしれないのです。
その辺の微妙な感じが、工事の進ちょく状況で後悔や不満、諦めとなるのです。
プランニングの本当の大切さは・・・図面や形になる前に、住まい方やこだわり、オリジナリティを反映し図面に伝える役目があるのです。
完成間近に、ココに棚が~ココにニッチを~コンセントをココに~なんてリクエストしても・・・柱が~スジカイが~ナンテことになって・・・結局は思った場所やサイズ・カタチにならなくなり結局の所、中途半端になるのです。
よく「家は3回建てないと思ったものにならない」と云われます。
プランニングを充分に時間をかけると、もしかしたら2回目には、ひょっとすると最初っから、うまくいくのかも知れないですね。
「わぁ、こんなお家に住んでみたい♪」
そんな風に夢が膨らみます。
でも、その空間に流れる空気は静かです。
キッチンで料理を作る音、家族の笑い声、ごろんと横になってうたた寝する寝息・・・そんなものはどこからも聞こえて来そうにありません。
そこは、魅せるためにプランニングされた家。
美しいけれど、生活の気配のない家。
もしかしたら、そこは家ではなく、唯の箱。
家の形をした、作品なのかもしれません。
本当に、人の暮らす、ちゃんとした家をつくるには、
家族がどう住まい、どう生きて行きたいのか・・・。
それを思い描くことが、お家をつくる、プランニングするということなのかもしれませんね。
コメント(解説)ありがとうございます。
設計図を描いている時よりもプランニングの時の方が
お仕事としては断然好きな時間なのです(笑)