木下黄太メールマガジン最新号タイトル
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【 「ウクライナで原発事故か」という情報を聞いたときに、あなたはどう考えて、どう対応すべきなのか 】
【 10月に両隣の高齢者が数日内で相次ぎ死亡、11月に60歳知人は突然死、同級生は骨髄のガンで移植手術 】他、「東京で心筋梗塞が急増しているという情報」など。
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『美味しんぼ』のマンガが出版され、反論本も来年一月に出るそうです。
『美味しんぼ』が、100%記述が合っているわけではありませんが、僕らの感覚からすると、あの程度の鼻血描写で過剰反応している体制側とメディアは、そもそも滑稽です。こんな滑稽な現象がおきていることを、外から見たら、大変に奇妙に見えています。
セシウムの身体影響を調査したことで、ベラルーシ政府が獄につないだ、ユーリ・バンダジェフスキー博士の言葉をもう一度引用しておきましょう。彼は、笑い飛ばしている感覚でしたが。
「だって、汚染地で鼻血なんて普通に起きている話だから。日本の医者はそんなどうでもよいことに何で拘るのか。しかも、心臓に出てくる症状や、血液疾患などに比べると、鼻血がおきているのかどうかなんて、そんなに大切な話ではない。それが、おきているのかどうなんて、何でそんな議論しているのか。」
雁屋さんの反論本は僕も読んでみたいので、出版後に確認したいと思います。
この鼻血騒動に関して、全国で最も早く会見し、特に大阪ガレキ焼却関連の記述についての攻撃に対して(橋下大阪市長によるもの)、反論する内容を伝えたのが、僕が創設している『放射能防御プロジェクト』の近畿グループです。
会見内容が当日、複数回ニュース報道されました。
その時の会見内容を改めて掲載しておきますので、皆さんでも再確認されてください。
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○橋下市長、大阪市、大阪府が、「美味しんぼ」騒動に関連して、松井医師の発言がマンガ内で取り上げられている内容に、厳重抗議したり、法的手段を抗議文でちらつかせている事態がおきている話です。
○私達のグループは、大阪の多くの市民団体とも協力して、被曝回避の話に繋がると考えて、ガレキ焼却にずっと反対。私達の関連グループは、インターネットで放射能防御という旗印で集まっている仲間なのですが、全国で多くの地域で実際にガレキ焼却をとめている状態。近隣で言えば、三重とか京都かは活動の成果もかなりあって止められたと。
○残念ながら、近畿では唯一、大阪がガレキ焼却に踏み切りました。汚染がない愛知県より西側の地域で、ガレキ焼却を本格的にしたのは、北九州市と大阪市。
○焼却前の説明会、2012年の7月4日ですが、「「鼻血が出ても、(がれき焼却との)因果関係は証明できない。」と橋下市長自身が発言。
○ガレキ反対をしていた市民側のメンバーが逮捕。逮捕されたうちの一人の女性は、少なくとも政治活動歴はなくて、この放射能のことではじめて認識したような人。そういう女性も説明会場で無理やり逮捕させるようなことがおきた。
○無理やり燃やしたのが、大阪のガレキ焼却です。これが、いろんな放射性物質や化学物質の拡散する危険性があることを、橋下市長に届けようとしましたが、すべて無駄。
○私は避難者で、大阪が実家なんですが、福島第一原発事故以降、東京で甲状腺の数値が急に悪化して、数ヵ月後に大阪に戻ってきました。子供達をつれて。大阪に来たら、数値が正常になり、原発事故の影響、怖さを知っている。
○懸念している市民の中では、鼻血が出たり、体調不良がおきているケースもある。体調不良の話はガレキ焼却の間に心配している人たちの間では本当によく話されていました。ネットでもリアルでも。
○ネットは特有の構造がありますから、拡大化していくことはあるかもしれませんが、それでもそういう声が寄せられる以上、何か起きてくる場合を想定して、健康症状の異常を取りまとめておくことが大切と認識。
○とりまとめてくれたのが、「大阪おかんの会」というグループ。これまでそういう活動に全く参加したことの無い女性達のグループ。
○本当は今回、この会の人たちが、会見に出てくれれば一番よいんですが、でられないという返事が来ました。おびえていて出られない。焼却もすんで時間が経過しているから、本人達の活動もあんまりされていない。彼女達がお断りを告げたペーパー読み上げ。
○実際にこちらが調査はしていないし、この団体のメンバーと密になにかやっている感覚でもないので、表面的な説明しか出来ないと説明。
○私達がわかるのは、調査は、ガレキ焼却後に数ヶ月間、インターネット、ブログ、フェイスブック、ツイッターなどで呼びかけて、登録フォームより症状を記入してもらい、まとめた。情報提供してきた人たちが健康症状がおきていると感じていることをまとめたものだということ。
○例えば本格焼却を始めた2013年2月以降、2013年の4月19日までの集計結果。
報告人数797名/自覚症状総数1826=2.29(一人あたりの平均発症数)
① 喉の異常・咳・痰…585
② 鼻の異常…鼻水・痛み188+鼻血97=226
③ 眼の痛み・かゆみ…272
○この時点では、800人近いインターネットを介して集められたデータがあって、この人たちが、一人当たり二つくらいの症状を訴えていて、そのなかで、97人の人、一割強が鼻血の症状を言っている。
○こういう形のデータとして取りまとめる前の生データは、人別に別れているようで、私達は個人情報の秘匿もあるため、おかんの会から今回も渡されていない。後は県別の話ですが、殆ど大阪、さらに対岸の兵庫で9割近くの訴え。
○私の身近、大阪避難者の間で、甲状腺機能低下など体調不良の話が当たり前に聞こえてきます。
○個人も一定以上特定できるとは言え、医師が面談調査したようなデータではありませんから、そのデータが万全であるはずもない。しかし、そうした声を無視するべきではない。
○これは途中経過を民生保険委員会・大阪市会に提出していて、議会でも取り上げています。だから資料的には意味が無いものだとも思いませんし、一般市民ができる範囲内でやったものだと考えている。
○このデータについて、まず小学館や「美味しんぼ」作者より、事前に問い合わせ、接触はまったくなく、掲載後に騒ぎが起きて「おかんの会」は知る状態だった。
○おかんの会としては、対応のしようもないだろうし、すでに議会などにも出し、市長に届けているデータに掲載している内容が、マンガに描かれていることで、何であんなに抗議し、法的措置までちらつかせるのか、奇妙。
○松井先生と「大阪おかんの会」が去年四月に勉強会をおこない、そのときに資料を渡したそうです。このときに話した内容に基づいて今回のマンガに繋がったのだろうと推測。
○ガレキの焼却に関して、鼻血が出たのか、出ないのかということではなくて、まず虚心坦懐に、なにかおきているのかどうか、確認をすべきということ。
○鼻血というワードに、今回、みなさんがとても反応していますが、鼻血の話は、汚染地では別に珍しいことではなくて、例えば・・・ヤブロコフ博士のチェルノブイリレポートを見てください。これは、岩波から出ている「チェルノブイリの被害の全貌」という本と同じなのですが、訳は、私たちのグループの人がしたものです。呼吸器疾患の初期症状として、鼻血がある。
○広河氏がチェルノブイリのときに調査した資料、二万人強にアンケートを取って、どの地域でも、鼻血が出た人が20パーセント。
○今回の事故で、福島の双葉町の健康調査した熊本学園大学の中地氏の報告です。中心は岡山大学の疫学の学者ですが、そこでも、まず、双葉町で、まず特に鼻血の話が症状として出ている。
○資料のリンクもだしているし、失礼ですが記者のみなさんも勉強してほしい。私たちは、もうすでに3年くらいこの関連話を調べているので、記者さんたちの情報の間に開きがありすぎる。
○もちろん、このことですぐに因果関係があると、断定しているわけではありません。ですが、こういった起こってくる事象を、これから丁寧にくみ取っていくという作業をしていくというのが、大事であって、人々の健康不調の話を無視すべきではない。
○放射能の健康被害は、このあと、どんな形で、どうなるかは、誰も分からない。だからこそ、分からないことを最初から否定することはおかしくて、分からないことを橋下市長が、まっさきに否定してくるのはおかしいことで、それは、住民の健康を守る、行政の在り方、首長の在り方として、まったく本末転倒。
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こうした対応を続けている僕らからすると、日本の世間という存在が、如何に狭量な人々の集積体であるかがよくわかります。
更にパフォーマンス的言説に、殆どの報道機関が右往左往するしかない実状があり、体制側が異論をとにかく押しつぶしたい意識がよくよく理解できています。
こういう具体的な活動拠点として、放射能防御プロジェクトは各地でグループがありますので、参加してみて下さい。ネットで妄想をわめき散らしている発信者達と、僕らは違います。
今回の記事の一番最後に列挙しておきます。
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日本のリアルな現状から、福岡という位置をどのように捉えるか。東京から岡山へ移住し初の来福となる三田医師と、震災後全国で講演し福岡でも定期的に講演を重ねてきた木下黄太。この二人による待望の本音トークです。 トークイベントにぜひご参加下さい。
【1/25(日)午後 三田茂医師&木下黄太講演会 in 福岡】
申込&詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/242461/
2015年1月25日(開場14:00/開演14:30)
福岡市立中央市民センター・ホール 福岡市中央区赤坂2丁目5-8
地下鉄空港線「赤坂駅」2番出口徒歩5分
バス→明治通り「赤坂門」バス停から徒歩5分、国体道路「警固町」バス停から徒歩3分
参加費/大人予約&前売り 1000円 当日は1500円
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来年の皮切りとなる講演は、熊本。
【1/25(日)午前 三田茂医師&木下黄太講演会in熊本】
2015年1月25日(日) 9:30開場 9:45開演
場所/市民会館崇城大学ホール(熊本市民会館)大会議室
熊本市中央区桜町1番3号
熊本交通センター(バスターミナル)から徒歩2分、もしくは市電の花畑町電停から徒歩すぐ。
参加費/大人予約&前売り 1000円 当日は1500円 中学生以下無料
詳細&申込先⇒http://kokucheese.com/event/index/241118/
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原子力に反対する 100 個の十分な理由 ~100 gute Gründe gegen Atomkraft~
#26 航空機墜落
原子力発電所は航空機の墜落に対して守られていない。
ドイツにある原子力発電所は 1 つとして、燃料満タンの旅客飛行機の墜落に耐えること
ができない。これは、原子炉安全協会が――当初は極秘資料として――連邦環境省依頼の
専門家鑑定に記されている。
それどころか 7 つの原子炉はかなり薄いコンクリートの壁を持つだけで、戦闘機の墜落や
戦車装甲を貫通する兵器でさえ、破局的な大災害を引き起こすことができる。
テロを考えたら、原発はハイリスク過ぎます。9.11.後の世界では、危険が大きすぎることが、こうした話でよくわかりますね。
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放射能防御プロジェクトの関連グループは下記のとおりになります。全部で重複も含めると一万人以上のメンバーがいることになります。Facebookで運用しているもので、一般参加が可能なものです(運営側限定の少人数グループは別に存在)。また、これから派生してメーリングリストによる情報連絡をしている地域もあります。
被曝回避に関して具体的な活動をされたい方は、ご自身が関係する地域グループにお入りください。海外グループもあります。
これ以外には医師ネットワークがありますが、現在はメーリングリストでの連絡が主です。
医師の方で関心がある方はまず私にメールください。⇒nagaikenji20070927@yahoo.co.jp
各グループの参加先は下記のとおり。
放射能防御プロジェクト女子会(RDP女子会)
http://www.facebook.com/groups/190023214461507/
「福島第一原発を考えます2」(第2グループ)
https://www.facebook.com/groups/264874763523469/
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