東電の勝俣元会長ら旧経営陣3人が、強制的に起訴されることになりました。これは、東京第5検察審査会が起訴すべきだとする、起訴相当の議決を、本日、再度おこなった為です。
東電捜査で、国の意向とは異なり、これから最低限のことは、為される話となります。
このことについては、本日深夜配信予定のメルマガで、更に伝えます。
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高崎のCTBTでいろんな核種が検出されていると、基本的な事実確認もせずに、まだ騒いでいる人々がいるのを確認しました。
福島第一原発1号機の建屋カバーを取り外し作業が始まっていて、一般にも危機感が高まっている状況下で、事実確認を怠って、間違った情報を流す人間が、いわゆるネット住民のみにとどまらず、大学教授や医師等、専門職的な職業人にもいらっしゃることがわかりました。
福島第一原発から一定量の放射性物質はまだ出ているとはおもわれますが、セシウム以外で、高崎のCTBT迄、一定以上のレベルで多様な核種が届いているという話は、少なくとも観測データをきちんと見る限り、間違いです(これは福一から放射性物質が大気中に出ていないという話ではありません)。
この話は、前も書いたのですが、いまだに理解していない人、しかも専門家的立場からの発信と一般には捉えやすい、大学教授とか医師がいます。
公の場で話しているのを聞いたり、ネット上で公言しているのを、きのうも確認し、愕然としています。
僕は、既に4月23日にこのような記事を書いています。
高崎のCTBTでヨウ素やテルルが検出というネット騒動は、事務処理上の表記ミスで、実際は不検出です。
このブログ記事より一部引用します。
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なんで11月末日までNDだったものが、12月1日から毎日数値が出ているのか?
こんなに規則正しく出ることは、どう考えてもありえません。
しかも数値は極めて小さい数値。不自然です。
資料的に、何か表示を変更したか、ミスのいずれかではないのかなと思いました。
事務局に確認しました。
「こちらのエクセル記入上のミスで、MDC(機械上で測定できる、最小検出 可能放射能濃度)を、検出値として出してしまっています。実際はNDです。後で訂正しておきます。」
ということです。
機械の検出下限値を間違って表記したミスは、例えば一部の食品検査にもありましたが、それと同じ類のミスです。
こういうミスが(公財)日本国際問題研究所 軍縮・不拡散促進センターあたりでもおきていることは、少しは驚きますが。。。
しかし、データを見ると、スーパーの食品データのミスよりも、ミスではないかと一見したら思える内容です。今回の方が。
まず、ネットで騒ぐ前にその数値データの現物をきちんと確認する(今回はよく見ていたら、即座に変とわかります)。
もし一見してデータのミスがわからなくても、そのデータが示している内容が異変と思うなら、その状況確認も必要なので、電話で確認する。
こうしていれば即座にわかったことです。
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この話は、僕が4月に電話取材で問い合わせするまで、だれも直接確認した人はいませんでした。
僕のブログ更新日の数日後に、高崎CTBTデータに関して、日本国際問題研究所 軍縮・不拡散促進センターは、訂正に関する連絡をネット上でも出しています。僕の電話取材の結果によって、訂正文を出されていると思われます。
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http://www.cpdnp.jp/pdf/disarmament/CTBT-2015.04.28.pdf
CTBT 高崎放射性核種観測所の粒子観測データに関するお知らせ
2015 年 4 月 28 日 公益財団法人日本国際問題研究所 軍縮・不拡散促進センター
CTBT 高崎放射性核種観測所の粒子観測データに関しては、CTBT 監視対象核種(I-131, Te- 132, Cs-134, Cs-137)と天然放射性核種(Be-7, K-40, Ac-228, Pb-212, Pa-234m, Bi-214)の毎 日の放射能濃度を 1 か月ごとに表にしてホームページ上に掲載しています。
CTBT 監視対象の 人工放射性核種については、現在 Cs-134 と Cs-137 以外の核種は検出されません。
このため、 I-131, Te-132, Ba-140 に関しては検出されていないので ND(非検出)と表示し、Cs-134 と Cs-137 に関しては検出された場合にはその濃度を、検出されない場合には ND 及びその最低 検出可能放射能濃度(MDC)の値を表示しています。 ホームページ更新の際は、CTBT が発表する評価済み解析報告(RRR)の値を読み込んで、 それを EXCEL に入力して発表用の表を作成しております。RRR には検出されない放射性核 種の濃度は MDC の値が掲載されておりますので、現在は検出されなくなっている I-131, Te- 132, Ba-140の放射能濃度は MDC の値に代えND と直して公開しております。
しかしながら、 平成 26 年 12 月〜平成 27 年 3 月までのデータに関しては、ND と修正すべきところをそのま ま MDC の値を残したまま公開してしまいました。これについて読者の方から御指摘がありま したので、訂正をさせていただきました。 なお、I-131, Te-132, Ba-140 の訂正前の数値は MDC の値であり、そして従来から MDC の 最大値と最小値は表の下に表示しております。
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僕は、ネット住民であっても、そうでなくても、肩書きが大学教授や医師などでも、無条件では信用しません。
特に被曝回避をしたいという意識が強いように見える専門家だからといって、その言説をどこまで信用するのか、それは、人によりますし、更にケースbyケースとなります。
今回のこうした話は、そういう被曝回避側にいると一見思える人々が、基本的な事実関係を数ヵ月後でも何もしていないこと。
その上で、ネット上を含めて危機感の強い人々に対して、平気で間違いを垂れ流している現実があるということです。
これは、多分、だれしも間違いはあるという話ではないような気がしています(それに留まるなら、僕はここまで書きません)。こうした被曝回避を、そういう人々自身の、何らかの自己顕示欲を満たす道具として使われていることに起因しているのではないとかと、僕は疑っているから書いているのです。
いずれにしても、最低限の信頼が出来ない人々が、被曝回避側で一定数いることをまたしても再認識させられて、大変に残念です。