「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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日本海側の魚からセシウムが検出情報。ところで皆さん、そろそろ気が緩んでいませんか? ご注意。

2011-07-31 10:06:16 | 福島第一原発と放射能

 きょう午前四時ごろに福島浜通りで震度5強の地震がありました。福島第2原発では多少の不具合が出ています。

 僕は西日本にいて、骨折の影響もあって寝ていて気がつきませんでしたが、関東は少しもゆれなかったのでしょうか。いろんなネット上の反応があんまり出ていない気がして、さして、皆さん気にされていない気がしました。自戒を込めて言うのですが、夏休み、夏の暑いさなかの感覚でしょうし、午前四時ですし、よくないニュースを確認する精神状態の中で、なんとなく気が緩んでいないでしょうか。福島第一原発は残念ながら収まっていません。四号建屋のプールの補強工事は終わりましたので、耐震補強は二割増し程度にはなりました。プールの底が簡単な余震で抜けることはこれで多分なくなったと思います。ただし、建屋全体の強度は弱いままで、傾いていますから、完全に安心なレベルではありません。震度5だとたぶん他の建屋も含めておそらく大丈夫ですが、震度6からはわかりません。警戒は続けるしかありません。

 1号機の格納容器内にほとんど燃料がなかったことを考えると、ほとんどが環境の外に放出されたという事です。メルトスルーしていますから当然なのですが、大気中も、水中にも、現在東京電力や保安院が放出されていると推定している量よりも、おそらくかなり多い放射性物質が環境下に出てしまっているということです。最も危険なのは、メルトスルーして核燃料がどんどん下にのめりこんでいないのかということです。ここで、なにがおきてくるのかおきてこないのかが分からない。

 ある政治関係者と話したのですが、そもそもF1は岩盤を削ってベースを下げて建てられている構造の建築物で、実際に通常の地下水脈は建物より上の高さにあるため、地下水が陸側からきて、核燃料と触れて、汚染水が海側に流れる事があるが、地下水脈には戻りにくいという判断があるそうです。ただし、海には流れますし、地下水には岩盤より下に深度の水脈がある場合もあります。こうした危険は続きます。これは地下水の汚染だけでなく、核燃料が深い水のたまりがあった場合、突っ込むと爆発する可能性は排除できません。警戒は怠る訳にはいかないということです。ちなみに流れ込む地下水側をとめる簡単な工事はしているようですが。本格的なダム設置を政府が急がない背景は、この建屋が岩盤より低い事が一因のようです。

 そもそも岩盤を削って原子炉をそこに設置した時点で、耐震的に弱くなりますし、低くなったために津波にやられますから、建築の通常の概念では、そもそもありえないことが、この福島第一原発ではおこなわれたことになります。もともと、危険ということを微塵も意識していないのが日本の原発であったことが、よくわかる話です。おそらく、同様の事が他の原発の立地でもある可能性がありますので、是非地元の原発を確認される事をすすめます。

きのうツイッターしてみたらあまりにも反応が大きくて、ブログでも書いておきます。知らなかった方が多いようです。

新潟市沖 マダイの内臓、セシウム 21Bq/kg 検出(新潟県の発表)

 これまで、日本海側は、当初、佐渡でサザエが1ベクレル未満しか検出されておらず、海流の点からも大丈夫と思われていましたが、今回の検出は、相当いろんな想定を変える必要が出てくるかもしれません。一番、可能性が高いのは、福島県内の複数河川が、合流して新潟県内に流れ込んでいて、新潟沖に放射性物質が出ているということです。この場合、新潟の河川の淡水魚はかなりの状況でしょうし、これまでほぼ警戒していなかった新潟沖の魚も警戒をはじめるべきです。ここで、当然今回の大雨により、これらの河川が増水、決壊している事。大量に土砂も含めて、新潟沖まで流れていった事は間違いないことです。この被害の後に確認しなければならないのは、新潟沖の海洋調査、魚類の放射性物質の調査、隣接の日本海側の県も同様の調査を行う事です。さらに、心配が大きくなるのは、この河川の増水の影響が、米どころ新潟の、水田などに影響が出ないのかということです。比較的、大気を経由しての放射性物質の汚染が距離の割には低かった新潟県が、放射能汚染が、今回の自然災害を起点に広がっていないのかという確認作業は、せねばならないということです。日本海側の魚、新潟の米。日本の今後の放射能フリーの食生活を支えるために、最も大切なものを守るために、確認しなければならないということです。放射能の落とし穴はそこかしこにあります。放射性物質が蔓延をしている状況は、とめることはかなり難しいのですが、それでもとめる努力をしないと、国土全体が荒廃することになります。

 ある程度被曝しているエリア(首都圏も入ります)の人、特に子ども、妊婦、妊娠可能な女性は、被曝線量の低い場所に退避すべきだと僕は思います。優先順位は「避難する」ことです。僕はそれしか言う事ありません。慢性的に被曝することは避けるべきですから、できる限り早く退避することをすすめます。 

 

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加工食品の原材料がどこのもので、さらにいつごろのものなのかで、内部被曝する可能性の有無を確認できる可能性があります。http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/b8c8f85c5ce80be6f2fafabcf0c8f66eこの記事のコメント欄で、それに特化した形でコメントをしてください。ネットからの二次情報でなく、ご自身が直接調べた情報をコメントしてください。この際、注意していただきたいのは、個別企業の批判的なコメントは一切書かずに、客観的に事実情報をまとめる形で作りたいです。下記のスタイルで書き込みを。

①企業名

②商品名

③製造場所(この記号はどこの工場までわかれば)

④主要な原材料

⑤原材料の産地

⑥賞味期限などから製造年月日がいつで、原材料の調達がいつか。

⑦放射能対応の有無、具体的な対応

 ====================================================================

様々な問い合わせはまず、メールでお願いします。具体的なご相談は、コメント欄でなく、直接メールしてください。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp

なお、連絡事項ですが、膝を骨折し、ギブスのため、三週間は身動きがとれません。このため、七月下旬まで、できることがかなり限定していますので、ご了解下さい。なお、完治までは三ヶ月ですし、特にリハビリで八月中も身動きはかなりしづらいです。講演会、ミーティングなどは、交通手段について打ち合わせが必要になります。よろしくお願いします。


伊豆半島東側注意!静岡県伊東市、土壌調査でセシウム合計が767Bq/kgで放射線管理区域レベル。

2011-07-30 15:31:56 | 福島第一原発と放射能

 静岡県伊東市が今月になっておこなった土壌調査の結果が出ていたことが、先ほどある方からの連絡でわかりました。ぼくが気がついていませんでしたが、数字はびっくりするレベルです。伊豆半島もかなり汚染されている疑いを以前からもっていましたが、思っていた以上でした。感覚的には想定の数倍の数字です。この土壌は、七月になってから採取したものです。伊豆半島は、天城山など1400メートルの山もあり、西方向へのブロックが、かなり効いていますが、そのかわりに山の手前側にあたる伊豆半島の東側に落ちた放射性物質の量は、多いです。

 

宇佐美小学校  セシウム134   261Bq/kg     セシウム137  318Bq/kg   合計579Bq/kg

西小学校     セシウム134    398Bq/kg      セシウム137  354Bq/kg   合計662Bq/kg

対馬中学校   セシウム134     355Bq/kg     セシウム137   412Bq/kg   合計767Bq/kg

http://www.city.ito.shizuoka.jp/ct/other000009200/housyanou.pdf

 

 測っているセシウムの合算量は、それぞれ579Bq/kg、662Bq/kg、767Bq/kgという数字で、伊東市内のどのポイントでも、チェルノブイリの際の第四区分、放射線管理区域に相当いたします。都内の放射性物質の量と比較しても少なくありません。海側に流れていた風により、放射性物質がさらに拡散していた状況がよくわかります。伊豆半島で、特に東側や半島の突端では、おそらく更なるホットスポットも可能性がありますし、危険は大きいままだということです。観光地としても知名度の高いエリアだけに、影響が大きいと僕は思います。ちょっとショックな数字です。

 

 

 


関東で、こどもの尿にセシウムが出ることが普通の時代という認識をまずもってください。

2011-07-30 10:01:49 | 福島第一原発と放射能

 子供の体の中に、セシウムが多かれ少なかれあるだろうと推測する時代になりました。なんでこんな時代になっているのか、疑問はつきませんが、その状況を知りたいと願う親御さんは多くなっています。特に家でどんなに気をつけていても、学校給食が落とし穴になっているという疑いが強まる一方で、何のために学校給食があるのか、これまたさっぱり理解できない状況です。子供の体というのは、放射性物質は影響が大きいと考えられます。その影響は、大人の比ではありません。

 

 このため、尿検査をお子さんに対しておこなうみなさんが、出ているようです。これも、自分のお子さんが一体どの程度、放射性物質を体内に入れているのか知りたい親御さんが多いということです。WBCの受診が難しい中で、少しでも子供の状態を知りたいというお母さんたちの気持ちはよくわかります。きのうお二人そうしたデータを送っていただいた方がいます。お二人とも「現実に子供の身体に放射性物質があるということを皆さんに知ってほしい、他人事ではないのです」という気持ちから、僕のところにデータが届いています。

 一つ目は、埼玉県川口市で10歳のお子さんのデータです。
セシウム137  0.41Bq/kg    
セシウム134  不検出
 
 お母さんによると、震災以降生活にはとても気をつけていた感覚だそうです。毎日掃除で水拭き、壁も水拭きしていて、5月GWあけまでマスクをさせ、雨の日は傘を洗い、雨カッパも水洗いしていました。 しかしながら、学校の給食を食べていて、学校では水道水を飲んでいたそうです。外食も食材を確認しながら週に一回程度はあったそうです。ご本人は給食の疑いは強いのですが、一定程度、気をつけていてもこういうことになるということです。専門家とも話しましたが「心配する数値ではないけれども、体内にはいったセシウムは、尿の量や、生物学的半減期、排出の状況から判断して、尿の検出量の最低百倍程度は、一端、取り込んでいる可能性がある。勿論もう少し多い想定もありうる」と。この場合は40Bq以上は取り込んでいるということです。現在の体内にどの程度セシウムが残留しているかの推測は難しいですが、体内の蓄積が今後も進んでいく可能性は否定できないということです。この量が続いた場合の蓄積が怖いとも言われました。
 
 
 茨城県守谷市の方からも同じようなお話がありました。川口市と比較すると、線量も高く、降下物も多いホットスポットに近いエリアです。同じ検査会社で五歳のお子さんの尿検査をされて、きのう結果が出たいうことです。
セシウム134  0.59Bq/kg
セシウム137  0.71Bq/kg
セシウム合算すると1.3Bq/kg
 「体内半減期が過ぎているので、4%くらいしか検出されないと聞きましたが、このような結果で大変ショックを受けています。微量かも知れませんが、どうなのでしょうか・・・。3.11以降、生活や食べ物には十分気をつけてきたつもりでしたが・・」というコメントも添えられていました。
 
 専門家とも話しましたが、やはり最低百倍程度は取り込んでいると想定すべきで、前のケースと比較すると三倍程度多いことは、ホットスポットであることからも想定できるが、量が多いことはさらに蓄積が進む可能性が高いということです。
 「セシウムがこれだけ出ていることから判断すると、他のβ線核種があると想定すべきです。セシウムだけが健康被害を及ぼすだけでなく、他の核種の破壊力も強いものがあります。尿検査では、セシウムとヨウ素しか検出されませんから、類推するしかありませんが、安心できる状態ではありません。一見、尿からの量は少なく見えますが、物語る事は多いのです」と。
 
 とにかく、関東ではお子さんの体内にセシウムがある程度と蓄積している事は、普通の時代になりました。自宅の食生活などで危険を回避すべき選択を、お母さんが一定程度おこなっていても、こういう放射性物質が体内に蓄積するということです。この危険を認識して欲しいと思います。
「追記」
千葉県船橋市でもセシウム137 0.34Bq/Kg 八歳のお子さんからの検出もあったそうです。
前も、千葉県柏市セシウム137 0.45Bq/Kg  セシウム134 0.37Bq/Kg  小学生のお子さんが検出。
普通にセシウムが蔓延している現実ははっきりします。内部被曝は、食事、水、さらに大気も考慮に入れるしかありません。マスクが必需品の時代、少なくとも関東では、放射性物質は身近にあります。本当に身近にあります。
 
 ある程度被曝しているエリア(首都圏も入ります)の人、特に子ども、妊婦、妊娠可能な女性は、被曝線量の低い場所に退避すべきだと僕は思います。優先順位は「避難する」ことです。僕はそれしか言う事ありません。慢性的に被曝することは避けるべきですから、できる限り早く退避することをすすめます。 

 

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加工食品の原材料がどこのもので、さらにいつごろのものなのかで、内部被曝する可能性の有無を確認できる可能性があります。http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/b8c8f85c5ce80be6f2fafabcf0c8f66eこの記事のコメント欄で、それに特化した形でコメントをしてください。ネットからの二次情報でなく、ご自身が直接調べた情報をコメントしてください。この際、注意していただきたいのは、個別企業の批判的なコメントは一切書かずに、客観的に事実情報をまとめる形で作りたいです。下記のスタイルで書き込みを。

①企業名

②商品名

③製造場所(この記号はどこの工場までわかれば)

④主要な原材料

⑤原材料の産地

⑥賞味期限などから製造年月日がいつで、原材料の調達がいつか。

⑦放射能対応の有無、具体的な対応

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様々な問い合わせはまず、メールでお願いします。具体的なご相談は、コメント欄でなく、直接メールしてください。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp

なお、連絡事項ですが、膝を骨折し、ギブスのため、三週間は身動きがとれません。このため、七月下旬まで、できることがかなり限定していますので、ご了解下さい。なお、完治までは三ヶ月ですし、特にリハビリで八月中も身動きはかなりしづらいです。講演会、ミーティングなどは、交通手段について打ち合わせが必要になります。よろしくお願いします。


ベラルーシのホールボディカウンター(WBC)による内部被曝検査情報

2011-07-29 15:11:28 | 福島第一原発と放射能

ベラルーシにある、ベルラド研究所のアレクセイ・ネステレンコ所長のメッセージがベラルーシの部屋のブログに出ていました。http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/9243caba6242807e57901ee6164c5da0


「ビタペクトだけではなく、ペクチン剤が体内の放射能排出に無効である、という意見は日本だけではなく、他のヨーロッパの国々の研究機関からも主張されたことがあります。またベルラド研究所の実験結果について『このような方法は不適切だ。こうしたほうがいい』と方法を教示されたこともあります。その場合、いつもその研究機関に対し『それではそちらが納得できる方法で実験を共同で行いませんか?』とこちらから提案しています。実際には『ではそうしましょう。』という返事をくれた機関はほとんどありません。
 もし日本の研究家、専門家の方々や研究機関で、ペクチンの効果について疑問をお持ちの方、あるいはペクチンを使った実験を行ってみたい、という方、ぜひベルラド研究所と共同研究・実験を行いませんか? 日本で放射能漏れをともなう原発事故発生したのですから、日本の方々に納得いただける方法でペクチンに関する研究や実験をいっしょに行いたいです。」

 ペクチンが有効かどうかという議論があるのは僕も知っていますが、意味のあることを考えて行うしかないのが、今の事態です。他のものよりもコストはかからず、現地の過去の実績では意味があると考えているものと言う事です。迷信レベルではありません。緊急時には常識的な判断のみを主張する意味が僕はないとおもいます。こうした話をうけとめる研究者、医師がいてもよいと僕は普通に思います。ベラルド研究所のHPを後で出しておきますので、関心のある専門家の方はぜひ連絡してください。僕が話している日本人の専門家も実際一定程度、セシウム排出に効果はあると話しています。まあ、りんごペクチンはりんごですから、あたりまえのものだし。

 
 ベルラド研究所では平日の午前10時から午後5時まで、ホールボディカウンターを使いセシウム137の測定を行っているそうです。パスポートなど身分証明書の提示も不要とか。
(血液検査や尿検査などは行いません。また甲状腺のみという測定はできない。) 現在の料金は大人9000ベラルーシ・ルーブル(現在のレートで換算して144円。)子どもは7500ベラルーシ・ルーブル(120円)だそうです。 測定にかかる時間は約3分だそうですから、簡易検査でしょうね。結果は測定後すぐもらえるようです。事前に予約は望ましく、メールか電話で。英語またはロシア語。
 

ベルラド研究所のサイトhttp://www.belrad.nsys.by/



大規模な除染ができるという幻想は捨てるしかない

2011-07-28 23:56:45 | 福島第一原発と放射能

 東大の児玉教授の国会発言が話題になっていますが、僕がやっぱりと思ったのは以下の点です。

「建物すべて、樹木すべて、地域すべてが汚染されていますと空間線量として1か所だけ洗っても全体をやる事は非常に難しいです」

 ある意味、当初から分かっている事なのですが、放射性物質が拡散していくと、その状況はとめられません。どんどん拡散していきます。除染と言うのは、完全にコンクリートの建物とコンクリートの道路のようなエリアでおこなうと、一定以上の効果があります。洗浄すれば済みますから。方法がある。ウクライナのキエフの市街地ではある程度はできたとも聞いています。しかしながら、木造建物、土、川、空き地、庭、公園そんな環境が混在している状況の中で、実際、汚染をとめることはできません。福島県内の高濃度に汚染されているエリアを一部、緊急的に除染する作業はあっても、全体として汚染を除去する事は不可能です。これは、ごく当たり前のことで、高濃度の汚染地区で、健康被害を覚悟しながら生きる選択をするかしないのかだという事です。その選択をしないためには、土地を放棄するしかない。それがこの事態の現実です。国が有効な選択をしない中で、福島の原発近隣エリアでは、避難地域でないために、さらに追い詰められる現実があります。南相馬市の中から、僕のブログにも「逃がさない現実」を巡る悲痛な訴えが届きます。

 児玉先生は、それでも除染をおこなうことを強く主張されていて、その姿勢は素晴らしいとは思います。ただし、結局のところ、除染が有効にできるエリアがどこなのかを考えたときに、意味のある場所と意味のない場所に区分けていくしか方法はないと僕は思います。汚染程度の高い場所は、放棄して、その住民は避難するほうが、コスト面からも住民の健康面からも望ましいと僕は思います。日本のいろんな企業や研究機関の知見を総動員して、除染して守る場所がどこなのかをもっと精査すべきと僕は思いますただし、。守れない場所を守る話をすることも、除染できない場所を除染する事を思うことも、現実的ではありません。もちろん、何もしない政府は、さらに「現実逃避」だと僕は思います。

 大規模な除染ができるのかどうかと言う事をまず検討するのは、僕は首都圏の市街地だとまず考えています。首都圏の汚染は、まばらですが、極めて高い数万ベクレルレベルの汚染ポイントもまれにはありますし、数百ベクレルレベルの汚染ポイントはそこかしこにあると思います。汚染は関東全域に広がっていると、考えられます。都内のどこにホットスポットの点があるのか、実はよくわかりません。市街地から汚染を除去する方法がないのか検討するべきです。しかし、これさえも木造家屋の多い日本で現実に可能なイメージが僕にはありません。しかしながら、首都機能の維持を真剣に考えている人がいるのなら、本当は東京の中心部の除染から、全体的に行うべき事だと思います。それでも、そういう場所でさえも、有効な大規模除染ができるという幻想が成立するのかどうか、僕は疑問です。多分できることは殆どない気がしています。それだけ、東京も汚染が進んでいると言う事です。救える場所がどこなのか、見極める作業は必要と思います。僕は関東でさえ、かなり難しい場所が圧倒的に多いと思っています。

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ある程度被曝しているエリア(首都圏も入ります)の人、特に子ども、妊婦、妊娠可能な女性は、被曝線量の低い場所に退避すべきだと僕は思います。優先順位は「避難する」ことです。僕はそれしか言う事ありません。慢性的に被曝することは避けるべきですから、できる限り早く退避することをすすめます。 

 

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加工食品の原材料がどこのもので、さらにいつごろのものなのかで、内部被曝する可能性の有無を確認できる可能性があります。http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/b8c8f85c5ce80be6f2fafabcf0c8f66eこの記事のコメント欄で、それに特化した形でコメントをしてください。ネットからの二次情報でなく、ご自身が直接調べた情報をコメントしてください。この際、注意していただきたいのは、個別企業の批判的なコメントは一切書かずに、客観的に事実情報をまとめる形で作りたいです。下記のスタイルで書き込みを。

①企業名

②商品名

③製造場所(この記号はどこの工場までわかれば)

④主要な原材料

⑤原材料の産地

⑥賞味期限などから製造年月日がいつで、原材料の調達がいつか。

⑦放射能対応の有無、具体的な対応

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様々な問い合わせはまず、メールでお願いします。具体的なご相談は、コメント欄でなく、直接メールしてください。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp

なお、連絡事項ですが、膝を骨折し、ギブスのため、三週間は身動きがとれません。このため、七月下旬まで、できることがかなり限定していますので、ご了解下さい。なお、完治までは三ヶ月ですし、特にリハビリで八月中も身動きはかなりしづらいです。講演会、ミーティングなどは、交通手段について打ち合わせが必要になります。よろしくお願いします。

 


西日本の土壌調査が必要な訳。ホットスポットはどこにあるのか。

2011-07-27 23:58:16 | 福島第一原発と放射能

 横浜での講演会に二百五十人くらいの方がおいでになりました。当初想定していたよりも長く五時間半のロングランの講演と質疑応答になりました。講演自体よりも、皆さんのお話にどう答えるのかで、日々試されている感じも僕はしていて、多くの方の見解も伺うのは勉強になりますし、実際色んな方の情報が参考になります。ひとつ気になったのは、横浜から一度北海道へ行かれた女性がいて、この女性が北海道で、たまたま福島からの避難者の方々と親しくなられたそうで、そこで色んな事象がおきていて、びっくりされたとう事をかなり真剣に話されていたのが、印象に残りました。実際に、対話集会的なスタイルを継続していくと、現実に何がおこりはじめていて、さらに何が展開していくのかという推測が成立する事になると思います。結局、ぼくのやっている作業というのは、こうしたことの一つ一つの積み重ねな部分が大きくて、これをどういう形で展開するのか、僕がより的確にできるのかどうなのかと言う事につきると思います。今回は、夜にも「土壌調査」についてのミーティングが深夜まであり、翌日昼も一ヶ月ぶりに都内での作業もあり、その後、午後遅くに移動したため、プログの更新が大幅に遅れていて申し訳ないと思っています。

 その講演会の中で、複数の方から声があがっているのは、都内や神奈川で、高線量の地域に居続けることはやめるべきなのは、その通りと考えますが、それほどでない空間線量のところでいることはできるのではないのかというご質問でした。いずれにしても、食事による内部被曝は避けるべきですから、それはどこにいようが厳守するという前提です。勿論、関東圏では、どのエリアでも僕はある程度以上被曝していると考えていますし、本当に被曝しているところとそうでもないところが、まだらに並列して存在している状態です。それを考えると、低いところが本当に低い担保は十分にないのと、低いといっても百ベクレルや二百ベクレルくらいは汚染している可能性があって、それは嘗て日本国内ではおきていない放射能汚染の状況だったりすると、その環境が安心できるものではないということです。セシウムだけではない別の核種がどのように落ちているかも分からない、ある種の賭けに近い部分があって、その賭けをするべきなのかどうかということだと思います。呼吸をつうじての空気による内部被曝をどこまで見積もるべきなのか、土壌との接触など、身の回りに核種が色々ある環境に、特に子ども置くべきとはとてもおもえないということです。

 そうすると、避難をしようとするエリアに、どのくらいの土壌汚染が現実にあるのかということが気になります。そこで、最近、最も心配されているのが、中部地方や関西で、線量があがっていると言う報告があることです。具体的にも近畿のある場所で、空間線量だけでなくて、土壌に線量計を直接おくと線量があがり、さらに土を一定レベルまで掘ると、線量が下がるケースもあります。この場合、数センチレベルまで浸透する形で放射性物質が蓄積している可能性があり、数十ベクレルの汚染は、覚悟しなければならないかもしれません。数ベクレルレベルのきのこの汚染が九州で確認されていますから、近畿で数十ベクレルの汚染もでてきてもおかしくはないでしょう、もちろん西日本で数十箇所土壌調査をしても全体がわかりませんし、その町の別の場所はぜんぜん違う数値かもしれませんが、ただしまずは目安が必要だと言う事です。その中で、ホットスポットがあるのなら突き止めなければならないということでもあります。

 

「追記」

 長野県佐久市が学校で土壌調査をおこないました。7月19日に市内の小中学校・保育園の校庭・園庭等、13ヶ所で土壌を採取し、民間研究機関で測定。セシウム(134、137)を検出。最大で210Bq/kg。13ヶ所のうち8ヶ所で100Bq/kg超ということです。長野の佐久市は一定程度汚染は想定されていましたが、この結果から判断すると、軽井沢や上田市も調査は早急に必要と思います。これは遠隔地にホットスポットができているケースというよりは、関東に隣接しているエリアで放射性物質が拡散している状態です。僕たちもすすめていますが、特に関東の隣接エリア。長野、山梨、静岡で、どの程度汚染されているのかをつきとめる必要があります。


本日午後、横浜で講演会。夕刻まで対応いたします。

2011-07-26 01:54:18 | 福島第一原発と放射能

土壌調査はようやくこちらにほとんどのデータがきたので、これから集約、解析して、公表と会見のプロセスになります。もうちょっとお待ち下さい。

 

本日午後、横浜で講演会をおこないます。

地元のお母さんたちの強いご要望に答えます。

僕自身左足を骨折中なので見苦しい姿で伺いますのでご了解下さい。

骨折のため首都圏の開催は一ヶ月ぶりになります。

席数が多いため、直接おいで下さい。

日時: 7月26日 (火) 12:30 開場 / 13:00~講演開始
今回は主催者のご尽力で無料です。         

開催場所: 瀬谷公会堂
住所: 神奈川県横浜市瀬谷区二つ橋町190
交通アクセス:
   
http://www.seyakokaido.hall-info.jp/access/index.html

定員:492名 ※申し込み不要です。
開場時間に直接お越しください。

コメントでお問い合わせがありましたが、夕刻迄できるかぎり時間をかけて応対いたしますので、遅れてもおいで下さい。

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ある程度被曝しているエリア(首都圏も入ります)の人、特に子ども、妊婦、妊娠可能な女性は、被曝線量の低い場所に退避すべきだと僕は思います。優先順位は「避難する」ことです。僕はそれしか言う事ありません。慢性的に被曝することは避けるべきですから、できる限り早く退避することをすすめます。 

 

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加工食品の原材料がどこのもので、さらにいつごろのものなのかで、内部被曝する可能性の有無を確認できる可能性があります。http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/b8c8f85c5ce80be6f2fafabcf0c8f66eこの記事のコメント欄で、それに特化した形でコメントをしてください。ネットからの二次情報でなく、ご自身が直接調べた情報をコメントしてください。この際、注意していただきたいのは、個別企業の批判的なコメントは一切書かずに、客観的に事実情報をまとめる形で作りたいです。下記のスタイルで書き込みを。

①企業名

②商品名

③製造場所(この記号はどこの工場までわかれば)

④主要な原材料

⑤原材料の産地

⑥賞味期限などから製造年月日がいつで、原材料の調達がいつか。

⑦放射能対応の有無、具体的な対応

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様々な問い合わせはまず、メールでお願いします。具体的なご相談は、コメント欄でなく、直接メールしてください。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp

なお、連絡事項ですが、膝を骨折し、ギブスのため、三週間は身動きがとれません。このため、七月下旬まで、できることがかなり限定していますので、ご了解下さい。なお、完治までは三ヶ月ですし、特にリハビリで八月中も身動きはかなりしづらいです。講演会、ミーティングなどは、交通手段について打ち合わせが必要になります。よろしくお願いします。

 


優生思想について

2011-07-25 15:16:56 | 福島第一原発と放射能

 馬鹿は馬鹿でしかない話です。今生きている子どもたちの健康や命を守る事が、優生思想に繋がるとさらに下記のようなコメントをする馬鹿がいます。申し訳ないですが、馬鹿すぎます。障がいのあるお子さんは、放射能に関係なくても、いらっしゃいます。そういうお子さんが、生きていく事は当然の話です。事前にそういうお子さんが生まれると分かっていて、そういうお子さんと共生する判断をする親御さんがいらっしゃるのも、あたりまえのことです。それを否定していくことが、優生思想です。

 今、生きている子どもの命や安全を守る事が、優生思想につながると言うのは、あまりにも短絡的な考えです。顕著な健康被害を避けようとすることを、こういう手口で批判することが、意味があると思っているインテリ系統の人々の心というのが、どこまで腐っているのかさらによくわかるのでコメントを晒しておく事にします。言うに事欠いて、ここまで言い出しているのか、あきれはてるしかありません。

 放射能の害から防御している側が、ナチス扱いされる話です。だれも健康賛美なんかしていません。防御しているだけです。ここまで否定しなければ心が落ち着かない人々は驚愕です。

           「追記」

さらに書き込みがありましたので追加しました。こちらは、そのまま受け取っていますよ。       

 

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優生思想 2011-07-25 12:23:27 レノン

>僕が福島県民が被曝していて、他は関係ないという思想の持ち主で、そういう主張をしているのなら分かりますが
 
いや、「差別・優性思想」とはそういうことではありません
端的にいえば「障害児(を産んで)はいかんのか」です
優性思想http://homepage1.nifty.com/NewSphere/EP/b/soc_yusei.html

「「差別・優生思想」からスタートしているのではなくて(木下氏も含めて)がんばりすぎるとそこにつながりかねないあやうさを感じる」と文中にある、これは私も当ブログで感じます。


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晒してもらったことだし 2011-07-25 18:43:52 レノン    
もうちょっと話したい気もありますが
なかなかそのままを受け取ってはいただけないようで。
こういうセンシティブな話題は難しいですね。

私は小出さんの「僅かでも被曝は危険」説を支持してますよ。だからここも読んでる。
ただ何につけても潔癖症ではないというそれだけです。たぶん。

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「追記②」

この後、たぶん別人からの下記の書き込みがはいりました。これを見ればよくわかりますが、結局この原発事故について過小評価させたい類の人たちが、僕が危険を伝えている事や、放射能防御を主張している活動を否定したいために、優生思想を持ち出してきたという感覚が、クリアによくわかります。ある種の妨害活動ですが、もうかなり気持ち悪い感覚です。

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Unknown 2011-07-25 19:28:15 Unknown    
木下さんには、この程度の被曝で喚いているから優生差別が生まれるという発想はないのでしょうか?

チェルノブイリよりも事故度は遙かに低い上に鉛害もない日本で、これだけ危険だと言い続けること自体、頭がおかしいと思われているという自覚はあるのでしょうか?

どちらもないとしたら私はとても木下黄太という存在が信じられません。
この日本において異常なものであるという自覚を持ち、発言に注意して下さい。

 


誰かが、被曝をしているのではない。あなたが被曝をしているのです。

2011-07-25 07:32:09 | 福島第一原発と放射能

 下記のツイッターまとめをご覧いただくと、放射能防御を主張している僕の考えから、優生差別思想が生まれるという議論がなされていました。僕は後で気づきましたが、あきれかえりました。僕が福島県民が被曝していて、他は関係ないという思想の持ち主で、そういう主張をしているのなら分かりますが、僕は東北の大半と関東全域は被曝していると何度も話しています。僕自身、東京の住民でしたから、自分自身も程度の差こそあれ、当然被曝しています(僕は東海村の時も被曝していますから二度目です)。しかもそれが周辺領域、長野山梨静岡と不気味な広がりを見せ始めていることや、西日本でも体調不良の報告があること、肉牛で明確となった問題、食品の流通により内部被曝は全国的拡散し始めていることを懸念しています。つまり防御しないと日本や日本人が終わるという危機感があるだけです。放射能ガレキ問題や汚泥肥料問題はこの観点から考えるべきであって、優生思想、人権問題とは全く違います。「人は受け入れる。ガレキは受け入れない。」です。放射能で汚染されている車両も危険です。そうしたことさえなければ、人を差別すると言う行為はおろかしいものです。

 当初から、福島の大半のエリアは、避難するしかないと主張しています。福島のことがやはり放置されている現実は、実は「所詮福島のこと。関係ない。」と東京の有力な人間たちが本音で前から思っていると僕は感じています。これが福島差別です。ここには、「東京は大丈夫だから」という思想が背景にあると考えています。そういう感覚こそ、優生思想、差別感覚だと僕は言います(こういう話は福島でしています)。

 前に官邸からよく聞いたのが、「今回の大量噴出は十五日と二十日や二十一日の二回しかなかった。だから大丈夫」と言う話。この大丈夫が指しているのは東京のことです。福島を意識の前提として切り捨ててている。僕はこれも、優生思想で差別思想の反映であると思います。

 しかしながら、被曝はもう全国に及ぶのです。だから全国で、全国民が放射能を意識して守るしかない。誰かが、被曝をしているわけではない。あなたが、被曝をしているのです。

 この観点から考えると、福島県のみに被曝手帳配布はおかしな現象です。少なくとも、ある程度降下物のあった地域、少なくとも、南東北と関東全域の全住民に被曝手帳を配布すべきです。配布する側である官僚や政治家が、自分が対象として被曝手帳を受け取らない限り、意識の根本的な変革はありえません。そして、子どもは優先ですが、優先されるだけであって、全住民に配布すべきです。こんなあたりまえのことも今、日本政府はおこないません。これが差別です。被曝しているのは福島県民だけではありません。あなたなのです。

 

 

 

 

 

明日午後、横浜で講演会をおこないます。

地元のお母さんたちの強いご要望に答えます。

僕自身左足を骨折中なので見苦しい姿で伺いますのでご了解下さい。

骨折のため首都圏の開催は一ヶ月ぶりになります。

席数が多いため、直接おいで下さい。

日時: 7月26日 (火) 12:30 開場 / 13:00~講演開始
今回は主催者のご尽力で無料です。         

開催場所: 瀬谷公会堂
住所: 神奈川県横浜市瀬谷区二つ橋町190
交通アクセス:
   
http://www.seyakokaido.hall-info.jp/access/index.html

定員:492名 ※申し込み不要です。
開場時間に直接お越しください。

コメントでお問い合わせがありましたが、夕刻までできるかぎり時間をかけて応対いたしますので、遅れてもおいで下さい。


首都圏でもプルトニウム・ストロンチウムの大気収集検査を主張するECRRクリス・バズビー博士

2011-07-24 12:00:00 | 福島第一原発と放射能

アナログテレビが終わりましたね。

ECRR クリス・バズビー博士来日講演です。Facebookの「福島第一原発を考えます」のグループに投稿され、翻訳家の竹野内真理さんの訳とまとめた内容です。基本認識として、参考になるためまとめてお読み下さい。

(2011年7月22日  竹野内 真理訳・要旨作成 竹野内さんが翻訳した「人間と環境への低レベル放射能の脅威」は低線量被曝のペトカウ効果について必読の文献です。 http://www.akebi.co.jp/

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私は日本は、特別な使命を背負っていると思う。日本は、広島と長崎で原爆を経験し、多くのヒバクシャが出た。そして今福島原発事故が起き、さらなる核による被害が拡大しようとしている。私には、日本こそが世界を変える力があるのではないかと考えてやまない。私が今日、ここで講演するのもそのような理由からである。

 

欧州放射線リスク委員会(ECRR) はICRPとは異なる、放射線リスクに対する新たなモデルを構築した。というのも、ICRPのモデルは内部放射線に対する考慮が欠落しているからである。ご存知のように放射線というものは、がん、白血病、先天性異常のように、突然変異を引き起こすものである。

 

そしてこの放射線というものは、吸収線量(ラド、グレイ)という、エネルギーの単位で表すことができるが、この単位では、放射線の生体内における密度を示すことができない。というのも、体全体に当たる放射線量、つまり平均化した値しか考慮せず、局所的な影響を考慮に入れていないからである。これはあたかも、暖炉の前で暖まることと、その暖炉の中にある炭火を口の中に入れるのとでは、体に対する影響がまったく異なることと同じ原理である。

 

広島長崎のヒバクシャの線量は、吸収線量だけが考慮された。つまり、核爆発によるたった一回放射されたガンマ線による放射線、すなわち、体全体で平均化されたエネルギー密度のみが考慮されたことになる。

 

これは、体内被曝の観点からすると、有効な考え方ではない。大事なのはDNAに対してどのような密度で放射線が作用したかという点であり、この密度は体のどの部位に放射性物質が入ったかによっても異なる。ここが一番大事な点だ。平均化してしまっては、生体への真の影響は測れない。 

 

ECRRは、外部被曝のみでなく、内部被爆の影響にも対処するため、独自のモデルを構築した。このモデルは次のサイトにおいて無料で参照することができる。英語http://www.euradcom.org/2011/ecrr2010.pdf 日本語訳http://www.jca.apc.org/mihama/ecrr/ecrr2010_dl.htm

 

モデルを構築するために、我々は実際に放射線に被曝した人々を対象に調査を始めた。ホットパーティクルがどこにあるかという問題だけでなく、ストロンチウムやプルトニウムといった物質は、ひとたびDNAに結合してしまうと、放射能の崩壊途中で多大な影響を生体組織にもたらす。

 

実は、核による被曝の問題は、欧米でも既に50年代、60年代から、米、ソ、英、仏による核実験により発生していた。

 

英国には大変優れたガン登録制度がある。しかもウェールズは降雨が多く、そのためより多くのストロンチウム90に被曝することとなった。そして降雨の後、ウェールズにおけるガンの発生率は30%も増加したのである。しかも、この時の線量はわずか、1ミリシーベルトであった。これは環境放射線よりも低い値である。

 

この実地調査を考慮すると、 ICRPによるモデルは、350倍も過小評価ということになる。

 

ECRR は2003年に報告書を出した。あくる年の 2004年、スウェーデンのトンデル博士が新たなモデルを発表した。チェルノブイリにより、スウェーデン北部の町で1キロ平方メートルあたりのセシウムのベクレル数が百キロベクレルの場所で、11%のガンの増加があったというのである。

 

この数値を見ると、ICRPは600倍もの過小評価を行っていたことがわかる。この数値とほぼ同等のものが、前年に出されたECRRの2003年報告によっても言明されていたのである。   

 

欧州では小児白血病も観察されている。そのデータからも、ICRPはリスクを500-2000倍も過小評価しているのがわかる。   

 

内部被曝に関しては、我々は個々の放射線核種に対する「荷重係数」を設けている。(訳者注:ICRPはアルファ線と中性子線では20、ベータ線とガンマ線は1という荷重係数は設けているが、核種ごとには設けていない)ECRRのモデルを適用すると、だいたい正しい答えが導かれるのである。

 

ICRPとECRRのモデルの主要な違いは、ECRRは体内に入った核種による線量およびDNAに対する線量をずっと高く設定していることである。テクニカルなことに関しては、ECRR報告書のほうを見ていただきたい。   

 

チェルノブイリ事故後の最新の疫学調査のいくつかは、ECRRモデルが正しいことを示している。

 

しかしICRPの最新のモデルを示した報告書には、チェルノブイリに関しての言及がない。ICRPの報告書には、自らのモデルが間違っていることを示すことは何も書かれていない。

 

Jack Valentin博士はICRPの科学部編集局長(Scientific Secretary)を20年務めた人物である。私は博士に博士が辞職した直後の2009年4月に会った。この会見は、ビデオテープに記録され、以下のサイトで閲覧できる。 http://vimeo.com/15398081

 

博士はICRPモデルを原発事故に使用することはもはやできないと告白した。理由は、内部被曝による被曝は900倍も過小評価されている可能性があるためと語った。博士はまた、体制側にある放射線防護機関は、チェルノブイリのリスクモデルを見ていおらず、誤った評価をしていると言明している。

 

ここで考えて欲しい。ICRPモデルが間違っているという証拠は多数存在する。ICRPモデルが間違っていることは、理論的にも疫学的にも示すことができる。

 

そして、今やICRPの元科学部編集局長自身が、間違っていることを認めているのである。

 

しかし、日本政府はICRPモデルを使用していればよいと思っている。

 

ECRRの特徴は、ロシアの科学者を含む、高い地位にある各国の科学者の皆さんが参加していることである。彼らはすでに数百もの科学論文を発表している。日本からは沢田昭二先生がおられる。

 

こちらのグラフは、核実験により世界中に降ったストロンチウム90とガンの相関図である。ストロンチウム90の蓄積線量は2mSVであったことをかんがみると、ICRPのガン発生モデルは350倍過小評価であったことがわかる。 

 

こちらのグラフは、チェルノブイリ事故のとき母親の胎内にいたスコットランドとウェールズの乳児(0-1歳)における小児ガンの発生数である。通常は3から6であるのに、チェルノブイリのあった年だけは14に突然増加している。ちなみにこの時の線量は0.8mSVであった。このデータでもICRPモデルが400倍過小評価していることがわかるのである。

 

ECRRではアイルランド政府に委託されて研究を行っている。というのも英国の再処理工場からのプルトニウム、ストロンチウム、セシウムなどの放射性放出物のため、アイルランド海は世界一放射能に汚染された海だからだ。この地図にある赤丸はガンの発生を示す。汚染のある海底汚泥のある場所の近くでより多くのガンが発生しているのがわかる。汚染のある海岸から1km圏内で、ガンの発生が急速に高まったのである。

 

英国の東海岸の原発のある海岸近くでも、ガンの高い発生率が見受けられている。 

 

また、核実験が英国とウェールズにおける乳児死亡率を増加させたという研究は、British Medical Journal誌にも発表された。(訳注:R.K.Whyteによる研究で50-80年の間に32万人もの乳児の過剰死亡があったという。-『人間と環境への低レベル放射能の脅威』から引用)   

 

ECRRは世界中のデータを集めて、リスク係数をはじき出しているが、特にチェルノブイリの後、多くの研究を行った。チェルノブイリからは事故後北東の風が吹いたため、バルト海は50000Bq/m2という、非常に高濃度に汚染された。

 

ただし、旧ソ連では多くの隠蔽があった。 

しかしスウェーデンやフィンランドでのデータは正確であったので、我々は内部被曝の研究を行うことができたのだ。 

 

先ほどのトンデル博士はスウェーデン北東部の小さな町で、1988-2004年におけるセシウム137とガン発生率との相関関係の研究をし、ICRPが600倍もの過小評価をしていたことを見出していたのである。

 

そしてこれはECRR2003年報告で予測されていたことであった。我々は自分たちの研究に確証を得たのである。

 

ちなみにその後トンデル博士は、ヨーロッパ中の放射線防護リスク当局に非難され、上司からは解雇されてしまった。そしてスウェーデンでは、保健当局の医学局に、元ICRP議長のLars-Erik Holmが就任してしまった。   

 

しかし覚えていて欲しい。ICRPによる500から1000倍もの過小評価が 既に見出されているのである。

 

さて、福島の話をしよう。

政府が単に毎時何ミリシーベルトという外部放射線だけを測定し、それを健康へのリスク評価としているのは危険なことである。

 

私は長年、放射能測定にカーフィルターを使用している。車は人と同じく、空気を取り入れる。我々は人の肺を開いて除くことはできないが、車ならできる。

 

福島から100kmの地点で測定したところ、0.1 マイクロSv /毎時だった。ガイガーカウンターだけであればこの値は安全な値だ。しかし我々は、ガンマ線に何が含まれているかを測定する巣ペクト路メーターを持っていて、セシウム134と137のピークを見ることができた。また、この車の走行距離から、空気中のベクレル数は2700ミリBq/m3(立方メートル)であることがわかった。世界中の核実験でピークの値は 1963年に観測された、2.5 ミリBq/m3であったから、この値は1000倍も高いことになる。

先ほど言ったことを思い出して欲しい。60年代、ウェールズでは 30%ものガンの死亡率が増加したのである。

 

東京圏、千葉におけるセシウム137の値は、核実験のピークのときよりも300倍高い値であった。 

 

注目すべきは、放射線の濃厚な地域は、点在しており、原発からの距離に依拠しない点である。これはまったく同じことがチェルノブイリでも起こっている。   

 

我々は機器を使用し、以下の核種を見出している。   

 

 セシウム134,137, ヨウ素131,ラジウム226, カリウム40、ロディウム102、銀110、テルル129、ニオビウム95、鉛210と214、トリウム234、ビスマス214、ウラン235  

 

アルファ線の飛跡を示す特殊なプラスチック材も使用された。飛距離は0.8mmでそれぞれが 500mSvに相当する。プラスチックの部分によっては、たくさんの秘跡がみられる場所もある。カリフォルニアにある大学で、同じようなものをチェルノブイリの後に見出している。

 

もしも上記のものが外部被曝であったら、毎時たったの0.2マイクログレイ である。

 

人の呼吸量は一日当たり、24立方メートルである。   

ICRPによる線量でさえ、セシウムのみで 0.3-0.5mSV に達する。大気中にはプルトニウムもストロンチウムもあったので、これらをすべて足すと20-30 mSVに達する。 

 

我々はECRRのモデルを福島に置き換えてみた。立方メートルあたりのセシウムの濃度と11% 1立方キロメートル当たり100キロベクレルで11%のガンの増加というトンデル博士の数値を主に考慮した。

 

すると、結果は以下のようになった。

ICRP によれば、今後50年間で100km圏内で2838人のガンの過剰発生がある。

トンデル博士は100km圏内で10年以内に 10万3329人のガンの発生となる

ECRR  では、100km圏内で50年で19万1936人のガンの発生となる。

ガンだけでなく、風邪やインフルエンザ、発疹、下痢や9倍に増えた先天性異常が核実験場で働いていた兵士に見られている。(2007年) 

 

人々は毎時1マイクロシーベルトの場所から避難しなければならない。 

水や食料は他の地域から購入するべきである。

この地域にとどまっている人々には、財政的な補償がなされねばならない。

 

最も重要なのは、今後訪れるであろう裁判の時のために、第三者機関により、サンプルを収集するべきである。 サンプルがあれば、政府や核産業を告訴することができる。 福島から400km圏内を20km毎にサンプル収集する必要がある。それも2週間ごとに、フィルターを通してウラン、プルトニウム、セシウム、ストロンチウムなどを見るべきだ。

 

同時に福島からの放出物を抑えねばならない。

 

事故を過小評価する科学者なども告訴すべきである。

政府は当てにならないので、自分の身は自分で守らねばならない。

科学というものは真実のためのものであり、核産業のためにお金をもうけるためのものではない。市民こそが自らの手に科学を取り戻し、身の安全を確保すべきである。

 

このことを言うために私は来日したのである。 

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 火曜日横浜で講演会をおこないます

 

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ある程度被曝しているエリア(首都圏も入ります)の人、特に子ども、妊婦、妊娠可能な女性は、被曝線量の低い場所に退避すべきだと僕は思います。優先順位は「避難する」ことです。僕はそれしか言う事ありません。慢性的に被曝することは避けるべきですから、できる限り早く退避することをすすめます。 

 

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加工食品の原材料がどこのもので、さらにいつごろのものなのかで、内部被曝する可能性の有無を確認できる可能性があります。http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/b8c8f85c5ce80be6f2fafabcf0c8f66eこの記事のコメント欄で、それに特化した形でコメントをしてください。ネットからの二次情報でなく、ご自身が直接調べた情報をコメントしてください。この際、注意していただきたいのは、個別企業の批判的なコメントは一切書かずに、客観的に事実情報をまとめる形で作りたいです。下記のスタイルで書き込みを。

①企業名

②商品名

③製造場所(この記号はどこの工場までわかれば)

④主要な原材料

⑤原材料の産地

⑥賞味期限などから製造年月日がいつで、原材料の調達がいつか。

⑦放射能対応の有無、具体的な対応

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様々な問い合わせはまず、メールでお願いします。具体的なご相談は、コメント欄でなく、直接メールしてください。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp

なお、連絡事項ですが、膝を骨折し、ギブスのため、三週間は身動きがとれません。このため、七月下旬まで、できることがかなり限定していますので、ご了解下さい。なお、完治までは三ヶ月ですし、特にリハビリで八月中も身動きはかなりしづらいです。講演会、ミーティングなどは、交通手段について打ち合わせが必要になります。よろしくお願いします。


放射能牛、放射能豚、放射能鳥、放射能魚まで、畜産養殖に広がる危険は現代日本の縮図

2011-07-23 04:21:46 | 福島第一原発と放射能

 

 牛肉の問題は、福島、宮城にとどまらず、全国的に拡大の一途を辿っています。那須塩原のような高濃度に汚染されているエリアで問題が分かる事は、むしろ当然の話です。全体に検査が拡大したため、今まで隠蔽した事が明るみになっていくだけです。「放射能牛」です。稲わらの拡散も含めて、事態は余談を許しません。松坂牛も問題が発覚しました。僕自身、松坂市長は直接知っていて、この件での対応アドバイスもしていました。松坂市内の松坂牛には、与えたものに危ないものはないという聞き取りはしていて、安全宣言出したと聞いていますが、松坂市内にいなくても松坂牛のブランドを使える牛がいるのであれば、松坂市長の範囲を超えた話になります。最も日本でブランドを厳格に管理しているはずの松坂牛で、松坂市内の牛でなくてもセシウム汚染牛が出たことで、暫定基準とは関係なくブランドイメージは傷つきました。とにかく、牛のえさの管理は徹底する事と、福島のみならず、関東東北から他地域に運ばれた牛が大丈夫なのかは、さらなるチェックが必要です。松坂牛に最も求められるのは、こうした運ばれた牛の安全を個別にさらに徹底して確認する事。さらにえさにも厳密になること。この二点をやらないとまずいです。東北や関東では、牛にしても、稲藁にしても、土壌にしても汚染されている事が大前提です。松坂市長がさらに徹底した対応を県内の自治体と協力して行わなければならないと思います。追い込まれました。

 牛だけにとどまりません。畜産は全体に同じ構図になります。豚はどうなのか。鳥はどうなのか。関東東北からどのくらい移動しているのか。移動した鳥豚の全部検査は必須です。関東東北の鳥豚も当然です。さらに鳥豚に食わせている飼料が何なのか。高濃度に汚染されているものが、鳥豚の飼料に混ざっていないのか。すべての検査が必要です。鳥豚の飼料はさらにいい加減なものが多いと思います。東北関東の飼料を与えていないのか? 「放射能豚」、「放射能鳥」も時間の問題です。

 肉は蓄積して、高濃度の汚染を招きます。旧ソ連と違って、現代の日本は流通が活発です。この流通で全国に放射能を含有する産品が流通する事を怖れていましたが、それ以前の話として、畜産などでは、そもそも危険なえさが全国に流通する可能性があって、そのえさを食べ続ける、牛も、豚も、鳥も、他の家畜も高濃度に汚染される可能性が強いという事です。ソ連でおきなかったことが、現代日本でスピード化されて、拡大しておきる危険性をつよく憂います。

 えさの流通という観点から考えると、実は養殖の魚も気になります。オキアミの危険を指摘する声も聞きました。九州の養殖場で東北のオキアミをえさとして、魚に与えている話です。これも危険です。東北、関東の沖合いのオキアミやプランクトンは高濃度の放射性物質を含んでいる可能性は否定できません。釧路沖に鯨で放射性物質が数十ベクレル、早期に検出された原因として、僕はオキアミやプランクトンの介在を疑っています。養殖でこうしたえさを魚に与え続けていると、高濃度に放射能汚染された養殖魚ができる可能性は否定できません。鯨よりも小さいですから影響も大きいでしょう。「放射能魚」を養殖している感じです。西日本や日本海側で安全だと思っていた魚が養殖で、「放射能魚」になっていくとすれば、衝撃的です。全国の養殖関係者に、関東東北の海産物を魚にえさとして与えるなと警告します。

 畜産と養殖している産品すべてに天然物とは違う危険が存在します。牛が例外と主張する生産者がいます。論外です。行政も生産者も対応しなければ追い込まれます。消費者は自衛するしかありません。危険なものは買わないという決心は不可欠になります。他人があなたやあなたのお子さんの健康を守る事は、まずありませんから。

 

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本日午後三時名古屋近辺での交流会(木下も参加します)

「福島第一原発を考えます」〜中部グループ交流会〜
日時:7月23日(土)3時より5時まで
場所:愛知県あま市甚目寺町甚目寺観音法花院
会費:500円

申し込み先 oddiyana@gmail.com 
企画担当:林久義

中部関西などの土壌調査も始まりました。そして、放射能飛散問題、がれきや汚泥肥料問題、食品汚染問題など、様々な状況を皆さんと共に語り合いませんか。車座になって、ゆったりと交流の時を持ちたいと思います。
ご都合よろしければ、是非ともご参加ください。

 

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 来週火曜日横浜で講演会をおこないます

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今月下旬に首都圏の土壌調査結果を発表します。西の調査は、募集をとめました。 

 

 

「放射能防御プロジェクト」沖縄は、一足先に活動が始まっています。汚泥肥料をくいとめるための、署名活動もおこなわれています。

http://houshanobogyookinawa.blogspot.com/2011/07/blog-post_14.html

 

 

 
 
ある程度被曝しているエリア(首都圏も入ります)の人、特に子ども、妊婦、妊娠可能な女性は、被曝線量の低い場所に退避すべきだと僕は思います。優先順位は「避難する」ことです。僕はそれしか言う事ありません。慢性的に被曝することは避けるべきですから、できる限り早く退避することをすすめます。 

 

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加工食品の原材料がどこのもので、さらにいつごろのものなのかで、内部被曝する可能性の有無を確認できる可能性があります。http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/b8c8f85c5ce80be6f2fafabcf0c8f66eこの記事のコメント欄で、それに特化した形でコメントをしてください。ネットからの二次情報でなく、ご自身が直接調べた情報をコメントしてください。この際、注意していただきたいのは、個別企業の批判的なコメントは一切書かずに、客観的に事実情報をまとめる形で作りたいです。下記のスタイルで書き込みを。

①企業名

②商品名

③製造場所(この記号はどこの工場までわかれば)

④主要な原材料

⑤原材料の産地

⑥賞味期限などから製造年月日がいつで、原材料の調達がいつか。

⑦放射能対応の有無、具体的な対応

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様々な問い合わせはまず、メールでお願いします。具体的なご相談は、コメント欄でなく、直接メールしてください。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp

なお、連絡事項ですが、膝を骨折し、ギブスのため、三週間は身動きがとれません。このため、七月下旬まで、できることがかなり限定していますので、ご了解下さい。なお、完治までは三ヶ月ですし、特にリハビリで八月中も身動きはかなりしづらいです。講演会、ミーティングなどは、交通手段について打ち合わせが必要になります。よろしくお願いします。

 


執拗にくだらないコメントを投稿する人のコメント承認はいたしません

2011-07-22 19:28:11 | 福島第一原発と放射能

 執拗に下らないコメントを投稿する人がいます。そのことで大半の人は不快な思いをされていると思います。

色々考えましたが、そういうものは今後全て承認しません。ここは、掲示板ではありません。僕の個人ブログです。

 例えば、バンダジェフスキー博士の逮捕事実だけ意味なく伝えようとするコメントをなぜ承認しないのかというこれまた、意味のないコメントを繰り返す人間がいました。そもそも、彼は、低線量は健康被害が出ないという政府の方針に反している主張をしたという事を背景に、賄賂汚職の容疑で逮捕され、アムネスティの働きかけもあり、ようやく五年後に出獄、事実上の亡命生活を余儀なくされています。政治犯と同じ事です。こうした、背景を無視して、彼の逮捕事実のみを、ことさら誇張する投稿を承認する意味も意義もありません。ほとんど強権的な政治体制の中で、きちんとした情報がもたらされない背景を全く考えず、特に強権的な国家によって恣意的に「逮捕」される事実を誇張して伝えようとする投稿者の投稿を承認しようと思いません。あほらしい書き込みです。

 単純な中傷のような中身が多いです。半分くらいはまだ我慢して承認していましたが、あまりにも中身のない中傷文言を承認する意味がありません。最近。以前よりも、文も短く、なんにも考えていないような言葉だけ書き込むものが多く、こちらもかなりあきれている感じです。

 ツイッターをブロックすることについて批判してくるだけの投稿もあります。ツイッターで普通に話が続く人とは、話していますが、正直申しまして、まともな話が続かない人物や、中傷に終始する特定の人物(知っている人間も知らない人間もいます)、こちらが書いている中身と内容を微妙に違えて批判してくる人物、このブログの読者に対して非難を繰り返す人物などばかりです。そういう人達と話すためにツイッターを使っている訳ではありませんので、ブロックするのは自然の事です。今後も意味なく、攻撃を繰り返す人物のフォローはブロックします。

僕は僕へのアクセス窓口はメールアドレスとして明示しています。なにかあれば、全てそこからアクセスしてください。対応するレベルのものは対応します。

 

 


福島第一原発の3号機4号機、外部電源停止。念のため注意してください。

2011-07-22 13:39:55 | 福島第一原発と放射能

 念のため注意してください。電源がストップしたままだと、事態は悪化します。しかし、工程が順調に進んでいると発表することが、全く無理としか思えない事態が、必ずおきてくる現実は、本当に気がめいります。

 

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福島第1原発:3、4号機の電源停止

 東京電力は22日、福島第1原発の3、4号機への電力供給が停止するトラブルが発生したと発表した。外部電源の喪失は東日本大震災による復旧後初めて。3号機の使用済み核燃料プールの冷却機能は、供給回路の一部が復旧したため4時間40分後に復旧した。21日に水位計の電源が落ちて自動停止した汚染水処理システムは22日未明に復旧したが、この影響で再び止まったままだ。

 外部電源が機能を失ったのは22日午前7時10分。外部電源の回路を多重化する工事に伴い、21日夕から3、4号機などの電源回路をいったん停止。別の回路から電源を確保していたが、回路の遮断機が何らかの原因で作動したため、供給が止まった。原因を調べている。

 電源喪失に伴い、3、4号機の原子炉内の圧力計と温度計も一時計測できなくなったほか、免震重要棟の電源も一時失われた。

 原子炉への注水は、これまでに汚染水を浄化した水が残っていたため継続した。1~3号機の窒素注入は別の電源のため継続している。このトラブルによる外部への放射性物質の漏れはないという。【蓬田正志、比嘉洋】

毎日新聞 2011年7月22日 11時28分(最終更新 7月22日 13時26分)

 


チェルノブイリで事故処理「Hard Duty(苛酷な任務)」ある女性科学者の体験

2011-07-22 12:07:51 | 福島第一原発と放射能
 ナタリア・マンズロヴァの「Hard Duty」を読むと、チェルノブイリの事故処理に様々点で、関与した人々にどのようなことがおきたのか、健康面や精神面でどうした緊迫した事態が続いていたのかがはっきりとわかります。これは、福島でおきることを推定させる話であり、当時のソ連のような統制国家であれば、出来た話が、逆に日本のような制約がかけられない社会では、できないことが逆に多いことも理解できます。
 この文書は現地に入り込んだ人々に何がおきたのかが分かる話です「リクィデーター」といわれる人々がどのような状態になったのか、特に脳神経にどのようなことがおきたのかは、チェルノブイリを知る専門家が、今回危惧して僕に再三伝えていた情報とシンクロします。精神的な部分である種の障害がおきること、具体的に脳に影響が強い事。さらに欲望、特に性欲が増す事など、表で語られにくい事象も、文章にされています。こうしたことを確認しておく事が、これから僕らが生きていく状況を正確に認識する事にも通じると考えています。
 引用されている写真などには、正視に堪えない写真もあります。これを踏まえたうえで、しかしあなたは、きちんとご覧になることをすすめます。(小さいお子さんにはおやめになったほうがよいと思います)
 
これも翻訳された大羽さんなど米国在住の皆さんの努力の賜物です。皆さん、謝意を。
  
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放射線防御プロジェクト 木下黄太様

 
ブログを拝見させていただいております。日本の困難な状況の中での木下さんの御活動に注目しています。「ベラルーシからの報告」を読み、ナタリア・マンズロヴァの「Hard Duty」にも興味がおありかと思いメールさせていただきました。彼女は福島原発事故当初より、木下さんと同じように放射能防御、避難を呼びかけています。

 

 
様、
チェルノブイリの事故処理にあたった女性科学者、ナタリア・マンズロヴァが体験を語った「Hard Duty」の日本語訳が終わりましたので、お読み頂ければ幸いです。チェルノブイリの経験から学び、福島の原発事故による健康への被害が少しでも軽減されれば、という願いを込めて翻訳させていただきました。既にパート1はお読みになった方もいらっしゃるかと思いますが、翻訳のいきさつ、著作権のことなどについて前書きに目を通していただいてから、本文の方をご覧ください。

 


バークレー、カリフォルニア
大羽比早子
 
 

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前書きは下記に引用しました。緊急事態に対応するため、オープンソースになっていますので、ご了解の上、本文も読み、拡散して下さい。著者が、商業目的でなく、著作権明記さえすれば、オープンソースに同意するのは、普通はありません。
 
なお、私信ですが、大羽様にメール返信しましたが、リターンメールになります。サーバーの相性かもしれないので、別のアドレス発信か、フェイスブックなどで僕までご連絡下さい。「木下黄太」でフェイスブックにあります。

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 http://www.zenplanning.com/nuke/HardDuty/index.html 〔日本語訳前書き)

訳者より

 2011年4月10日にカリフォルニア州バークレーの街で「チェルノブイリの4分の1世紀」というタイトルで集会が行われました。主催はCenter for Safe Energy(安全なエネルギーのためのセンター)という米国のNGOで、バークレーの公共ラジオ放送局KPFAやその他の環境団体が共催しました。ロシアから3人の活動家がチェルノブイリについて話し、そのさい福島の事故についても触れてました。そのうちの一人が本書のナタリア・マンズロヴァでした。その集会で本書「Hard Duty」が配布されていました。福島第一原発の事故を受け、これからの日本でチェルノブイリでの経験から学べるものがあるのでは、ということで日本語訳について交渉し、彼女たちの著作権を明記すれば自由に日本語版を作ってよい、という了解を得ました。
 原書はロシア語の聞き書きを英文にしたものです。そのため固有名詞などが英語からの表音になっているものもあります。例えばチェルノブイリの除染作業者を指す言葉は、「リクィビダートル」とロシア語からの日本語表記の使用例もすでにありますが、原書の英語の「リクィデーター」の使用例もすでにあるため、後者で統一しました。また距離の単位が米国のマイルになっていたため、カッコ内でkmで概算していますが、端数は切り捨てている場合もあります。これは、ロシアではメートル法で語られてたものを、英語にするときにマイルに直したものを、またメートルに戻しているためです。
 PDFバージョンが下記のアドレスから閲覧、ダウンロードできます。英語版のMS Wordで作ったためレターサイズの半分になっており、A4の半分と少し異なりますが、日本でしたらA4の半分で印刷できると思います。本にする際は必ず、著作権や最後の参考資料の部分も含めて印刷してください。商業目的での販売はしないでください。

2011年7月カリフォルニア州バークレーにて

大羽正律

Hard Duty「過酷な任務」PDF

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明日です。名古屋近辺での交流会

 土壌調査結果など最新の情報を始め、「中部グループ」が「福島第一原発を考えます」の一つのモデルとなり、各地のグループと連携し全国的な広がりに繋がるよう、この会で話を深めてゆきたいと思っています。

 今月は「交流会」という形で、再び甚目寺観音法花院以下のように「語り合う集まりの機会」を持ちたいと思います。

「福島第一原発を考えます」〜中部グループ交流会〜
日時:7月23日(土)3時より5時まで
場所:愛知県あま市甚目寺町甚目寺観音法花院
会費:500円

申し込み先 oddiyana@gmail.com 
企画担当:林久義

中部関西などの土壌調査も始まりました。そして、放射能飛散問題、がれきや汚泥肥料問題、食品汚染問題など、様々な状況を皆さんと共に語り合いませんか。車座になって、ゆったりと交流の時を持ちたいと思います。
ご都合よろしければ、是非ともご参加ください。

 

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 来週火曜日横浜で講演会をおこないます

地元のお母さんたちの強いご要望に答えます。

僕自身左足を骨折中なので見苦しい姿で伺いますのでご了解下さい。

骨折のため首都圏の開催は一ヶ月ぶりになります。

日時: 7月26日 (火) 12:30 開場 / 13:00~講演開始
今回は主催者のご尽力で無料です。         

開催場所: 瀬谷公会堂
住所: 神奈川県横浜市瀬谷区二つ橋町190
交通アクセス:
   
http://www.seyakokaido.hall-info.jp/access/index.html

定員:492名 ※申し込み不要です。
開場時間に直接お越しください。

コメントでお問い合わせがありましたが、できるかぎり時間をかけて応対いたしますので、遅れてもおいで下さい。

 

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今月下旬に首都圏の土壌調査結果を発表します。西の調査は、募集をとめました。 

 

 

「放射能防御プロジェクト」沖縄は、一足先に活動が始まっています。汚泥肥料をくいとめるための、署名活動もおこなわれています。

http://houshanobogyookinawa.blogspot.com/2011/07/blog-post_14.html

 

 

 
 
ある程度被曝しているエリア(首都圏も入ります)の人、特に子ども、妊婦、妊娠可能な女性は、被曝線量の低い場所に退避すべきだと僕は思います。優先順位は「避難する」ことです。僕はそれしか言う事ありません。慢性的に被曝することは避けるべきですから、できる限り早く退避することをすすめます。 

 

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加工食品の原材料がどこのもので、さらにいつごろのものなのかで、内部被曝する可能性の有無を確認できる可能性があります。http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/b8c8f85c5ce80be6f2fafabcf0c8f66eこの記事のコメント欄で、それに特化した形でコメントをしてください。ネットからの二次情報でなく、ご自身が直接調べた情報をコメントしてください。この際、注意していただきたいのは、個別企業の批判的なコメントは一切書かずに、客観的に事実情報をまとめる形で作りたいです。下記のスタイルで書き込みを。

①企業名

②商品名

③製造場所(この記号はどこの工場までわかれば)

④主要な原材料

⑤原材料の産地

⑥賞味期限などから製造年月日がいつで、原材料の調達がいつか。

⑦放射能対応の有無、具体的な対応

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様々な問い合わせはまず、メールでお願いします。具体的なご相談は、コメント欄でなく、直接メールしてください。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp

なお、連絡事項ですが、膝を骨折し、ギブスのため、三週間は身動きがとれません。このため、七月下旬まで、できることがかなり限定していますので、ご了解下さい。なお、完治までは三ヶ月ですし、特にリハビリで八月中も身動きはかなりしづらいです。講演会、ミーティングなどは、交通手段について打ち合わせが必要になります。よろしくお願いします。

 

 

 


体内に入ったセシウムで病変がおきる危険を認識せよ、ベラルーシからの警告

2011-07-21 10:06:44 | 福島第一原発と放射能

ゴメリ医大の学長だった、バンダジェフスキー博士の「人体に入った放射性セシウムの医学的生物学的影響-チェルノブイリの教訓 セシウム137による内臓の病変と対策-」を一読しました。バンダジェフスキーは死亡患者の解剖と、臨床研究などを通して、セシウムの影響を確信し、低線量の危険性を訴えたものです。どうやら、彼は低線量被曝は影響しないというベラルーシの政府方針に反したため、逮捕されています。(アムネスティが救援活動していますから、彼の置かれた立ち位置はおわかりいただけると思います)こういうことが、旧ソ連では、普通におきていて、大切な情報が隠蔽されているという事です。特に旧白ロシア、現在のベラルーシでは被害もひどかった事から、情報の隠蔽は大きかったということです。こうした、基本的な政治情勢も踏まえずに、正確な情報が完全にないから被害はないという妄想をのたまう人達は私には全く理解できません。こういう、バンダジェフスキーのような活動はまさに命がけの試みであるという現実です。この文献から主要なポイントをお伝えします。東北、関東エリアは当然のこととして、全国で福島第一原発事故の影響を懸念する人々にいち早く伝えるためです。

彼が主に行ったのは、1990年から99年にかけて、数千人の大人やこどもの健康についての研究、臨床、動物実験、遺体解剖です。

研究のポイントは、体の中に入った放射性物質の量を考慮して、医学的生物学的影響を見極める事。病理学的プロセスの研究。体内の組織・機能・代謝の変化を研究。体内の統合プロセスの不調のような病理学的状態の厳しさを査定し、このアプローチでここの器官による病理学変化を見極める。

こうした簡便に研究のポイントをまとめられている事も、しかもきわめて具体的にやるべきことを認識している事がわかることも、相当優秀な病理学者にしかできないことと僕は思います。

セシウムの問題点を彼がまず指摘するのは、水に溶けやすく、環境にすぐ拡がり、チェルノブイリ事故の数年後にかなり遠いエリアで検出された状況です。土から植物、人間や動物にはいります。チェルノブイリでは、牛乳、きのこ、ベリー、獣肉が極めて高い数字を出す可能性が高い。このときに、当時の政府がセシウムの基準を大幅に甘くした事で、人体のセシウムの蓄積を許した事を批判している。

セシウムの蓄積には男女で相違があり、ゴメリ州の住民の放射能測定などで、男性の身体の方により多く蓄積する傾向があるという。ただし、妊娠中の母体にはセシウム濃度が高くなることがあり、妊娠している胎児には直接は影響しないものの、出産後、母乳を通して体内に入る。

心臓血管系等にはどういう影響が出るのか。首都圏と同程度の被曝状況と推測される、放射線管理区域に当たるゴメリ州の子供たちを心電図検査し、心臓の動きに不調があるケースを調べている。これによると、セシウムの平均蓄積量30.32±0.66Bq/kgにあるゴメリの三歳から七歳の子供は蓄積量と心電図に比例関係があった。心室内の伝導不整と心筋代謝不調が原因とする。心筋にセシウムが大量にある場合は、さらに問題で、ゴメリ医大の突然死など四百件あまりの死亡データで、心臓欠陥病を疑われるケースで、心臓域のセシウム137の濃度は高く、136±33.1Bq/kgとなっていて、心筋の不調にセシウムが関与している証拠とバンダジェフスキーは考えている。

腎臓は排出に関与していて、ゴメリ州の子供の死者で調べた平均は、なんと645±134.9Bq/kgだった。肝臓も身体の代謝変化につながる基本器官。ゴメリ州で、急死の場合に肝臓を検査したところ、セシウム137の平均濃度は28.2Bq/kgで、このうち四割に脂肪過多の肝臓病か肝硬変の症状があったという。

女性の生殖系は下垂体、卵巣、子宮のホルモン状態が変化し、卵巣と月経が初期は特に不調になるほど敏感。チェルノブイリの事故の影響を受けた地域で、妊娠可能な女性の身体に入ったセシウムは月経サイクルの不調を招いていて、40Bq/kgを超えるセシウム137は影響があるとみている。濃度が高まるにつれて、女性の健康に影響を及ぼす。生殖器に付属する器官の炎症、月経サイクルの不調、子宮筋腫、さらに不妊。

妊娠した場合は母体内の蓄積は進む。胎児には防御が効いていて、セシウムは入りにくくはなっている。しかし、入った先天的な進化欠損が重要で、汚染地住民の中で増大している。

動物の体内にセシウムが63.35±3.58Bq/kgがあると、中央の神経系の各部位で影響があるという。神経系統は放射線の影響を最初にうける。

体内放射能のレベルが50Bq/kg以上のこどもは体内の器官や系に病理変化があり、心筋はセシウム137が20Bq/kgで記録されたという。

病気も増大している。1976年と1995年のベラルーシの比較。

悪性の腎臓腫瘍 男4倍以上、女2.8倍以上。悪性膀胱腫瘍 男2倍以上、女1.9倍以上。悪性甲状線腫瘍男3.4倍以上 女5.6倍以上。悪性結腸腫瘍は男女とも2.1倍以上。

放射線管理区域のゴメリ州は腎臓ガンは男5倍、女3.76倍。甲状線ガンは男5倍、女10倍。

また、1998年のゴメリ州の死亡率は14パーセント、出生率は9パーセント。妊娠初期の胎児死亡率が高く、新生児の一部は発育不全と先天障害者だったという。新家庭で多くが子供をもっていないという。

食料の汚染が継続している事から、ミンスクの子供は20Bq/kg以上のセシウム137濃度があり、子供の85パーセントが心電図に何らかの病理変化があるという。

バンダジェフスキー博士は結論として、チェルノブイリ事故により、放射能の病理的影響は多種多様で、数世代に及ぶという。セシウムが人体に入り込むと、わずかでもかなり危険で、既存の病気を悪化させ、合併症をおこすという。心筋には影響は大きい。セシウムや他の放射性同位体に起因する病理学的プロセスを身体全部で考えるべきとしている。

最後に彼は、「尽力できるものは状況改善にベストを尽くせ」という。そして「地球上で生命ほど貴重なものはない。私たちはその防護のために可能なすべてをなすべきである。」と話す。僕の基本的な思想とバンダジェフスキーの思想は、まさにシンクロする。今回、この文献を通読して、驚いたのはまさにこの点であって、これが、創設したばかりの「放射能防御プロジェクト」の考えでもある。こうした考えを少しでも共有する人々が、集い戦っていかない事には、日本は大変な事になると僕は思っている。国家予算の二割をいまだに放射能対策にあてなければ、ベラルーシは対応できないし、それは、日本の今後の姿でもある。安全な食料の確保が急務であることは言うまでもない。

追記 この文献は久保田護茨城大学名誉教授の翻訳および自費出版で出されている。今回の福島第一原発の緊急事態において、緊急自費出版をされていて、この情報が一人でも多くのひとに伝わる事を望んでおられる。久保田名誉教授の尽力に皆さんも感謝していただきたい。

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横浜で講演会をおこないます。地元のお母さんたちの強いご要望に答えます。

僕自身左足を骨折中なので見苦しい姿で伺いますのでご了解下さい。

骨折のため首都圏の開催は一ヶ月ぶりになります。

日時: 7月26日 (火) 12:30 開場 / 13:00~講演開始
今回は主催者のご尽力で無料です。         

開催場所: 瀬谷公会堂
住所: 神奈川県横浜市瀬谷区二つ橋町190
交通アクセス:
   
http://www.seyakokaido.hall-info.jp/access/index.html

定員:492名 ※申し込み不要です。
開場時間に直接お越しください。

コメントでお問い合わせがありましたが、できるかぎり時間をかけて応対いたしますので、遅れてもおいで下さい。

 

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今月下旬に首都圏の土壌調査結果を発表します。西の調査は、徳島、淡路島、鳥取など山陰のみ募集しています。 

 

 

「放射能防御プロジェクト」沖縄は、一足先に活動が始まっています。汚泥肥料をくいとめるための、署名活動もおこなわれています。

http://houshanobogyookinawa.blogspot.com/2011/07/blog-post_14.html

 

 

 
 
ある程度被曝しているエリア(首都圏も入ります)の人、特に子ども、妊婦、妊娠可能な女性は、被曝線量の低い場所に退避すべきだと僕は思います。優先順位は「避難する」ことです。僕はそれしか言う事ありません。慢性的に被曝することは避けるべきですから、できる限り早く退避することをすすめます。 

 

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加工食品の原材料がどこのもので、さらにいつごろのものなのかで、内部被曝する可能性の有無を確認できる可能性があります。http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/b8c8f85c5ce80be6f2fafabcf0c8f66eこの記事のコメント欄で、それに特化した形でコメントをしてください。ネットからの二次情報でなく、ご自身が直接調べた情報をコメントしてください。この際、注意していただきたいのは、個別企業の批判的なコメントは一切書かずに、客観的に事実情報をまとめる形で作りたいです。下記のスタイルで書き込みを。

①企業名

②商品名

③製造場所(この記号はどこの工場までわかれば)

④主要な原材料

⑤原材料の産地

⑥賞味期限などから製造年月日がいつで、原材料の調達がいつか。

⑦放射能対応の有無、具体的な対応

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様々な問い合わせはまず、メールでお願いします。具体的なご相談は、コメント欄でなく、直接メールしてください。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp

なお、連絡事項ですが、膝を骨折し、ギブスのため、三週間は身動きがとれません。このため、七月下旬まで、できることがかなり限定していますので、ご了解下さい。なお、完治までは三ヶ月ですし、特にリハビリで八月中も身動きはかなりしづらいです。講演会、ミーティングなどは、交通手段について打ち合わせが必要になります。よろしくお願いします。

 

 

7/23「福島第一原発を考えます」〜中部グループ交流会〜

 土壌調査結果など最新の情報を始め、「中部グループ」がFacebook「福島第一原発を考えます」の一つのモデルとなり、各地のグループと連携し全国的な広がりに繋がるよう、この会で話を深めてゆきたいと思っています。

 今月は「交流会」という形で、再び甚目寺観音法花院以下のように「語り合う集まりの機会」を持ちたいと思います。

「福島第一原発を考えます」〜中部グループ交流会〜
日時:7月23日(土)3時より5時まで
場所:愛知県あま市甚目寺町甚目寺観音法花院
会費:500円

申し込み先 oddiyana@gmail.com 
企画担当:林久義

中部関西などの土壌調査も始まりました。そして、放射能飛散問題、がれきや汚泥肥料問題、食品汚染問題など、様々な状況を皆さんと共に語り合いませんか。車座になって、ゆったりと交流の時を持ちたいと思います。
ご都合よろしければ、是非ともご参加ください。