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【「那須は汚染が酷い、生徒だけでも避難させたかった」と泣く学校幹部 】
【 被曝後の日本、成果主義に残業代ゼロ、更に追い詰められるサラリーマン 】
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平成26年6月1日現在(概算値)
まず日本の<総人口>は1億2709万人(概算値)で,前年同月に比べて、更に減少しました。-23万人(-0.18%)です。
減り続けています。
住民基本台帳に基づく人口動態調査(今年1月1日現在)による去年の人口も確定しました。
去年、日本人の総人口は、1億2643万4964人、前年比の-0.19%減(-24万3684人)で、5年連続で減少しています。死亡者数が出生数を上回るという、人口自然減が過去最多の23万7450人になっています。
死亡数が増えています。
しかし、首都圏は転入が多く、東京はわずかですが人口が増えています。
東京都が、ことし一月末に出している2013年の人口推移(推定)の特徴はこのように書かれています。
平成25年の1年間で71,279人の増加
社会増減(他県との移動増減)は68,312人の増加
自然増減は26人の減少
死者数が多いから生じている人口自然減は、一昨年が初めてで、去年も継続しているようです。
それよりも、他県から東京を目指す人間達は増え続けているため、東京の人口は増えている現実が続いています。
勿論、避難移住者は、住民票を東京から動かさない場合もよくあるでしょうから、統計で全ては判明しませんが、東京から避難移住するよりも、東京に移る他地域の人間が多いという流れは変わっていません。
この「東京絶対主義」とも言うべきドグマを打ち破らないと、僕は、日本や日本人には未来はないと確信しています。
この闘いがまだまだこれからであることが、こうした人口統計からも良くわかります。
「各都道府県の人口指数(5年前(平成21年)の人口(日本人住民)を100とした場合の各年の人口を指数化したもの)については、平成26年は、全国で99.50となっている。
100.00を上回るのは9都府県で、沖縄県(102.91)、東京都(102.07)、滋賀県(101.13)、神奈川県(101.04)、埼玉県(101.02)、愛知県(100.98)、福岡県(100.63)、千葉県(100.28)、大阪府(100.02)となっている。
このうち直近5年のいずれも100.00を上回っているのは8都県で、沖縄県、東京都、滋賀県、神奈川県、埼玉県、愛知県、福岡県、千葉県となっている」
「日本人では、人口が自然増加となっているのは、前年と同じく4団体である。自然増加数が最も多いのは沖縄県(6,239人)で、次いで愛知県(4,380人)、以下、神奈川県(1,416人)、滋賀県(805人)の順。」
(総務省資料より)
厳しいリアルをいろんな意味で認識させてくれるからこそ、人口に関しての考察は続けるべき作業なのです。転入転出、死亡数、そして出生数、まだ人口に大きな変化が出るのは、チェルノブイリ感覚ではこれからなのですから。
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2年ぶりに、広島で講演をおこないます。座席数が少ない為、お早くお申込下さい。
【7/12(土) 木下黄太 講演 IN 広島 2014 】
13:00~15:00 (開場12:30)
開催場所 ユーストピア中央(中央勤労青少年ホーム)4階ホール
広島市中区八丁堀3ー2 市電「八丁堀」下車 徒歩5分
申込&詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/185220/
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東京電力の説明によると、深さ25メートルの井戸から放射性トリチウムが4700Bq/L検出されたそうです。地中深くまで汚染水が広がっている状態が原発周辺でおきていることはほぼ間違いないです。ただし、これも想定内に近い話で、凍土壁などは、役に立たないまま、巨額の費用が溝に捨てられるものだろうという感覚ばかり感じています。
さて、他の各地の気になる情報です。
△敦賀市 日本原電は、原子力規制委員会による敦賀原発の断層についての専門家会合について、改善を求める要請書を出しています。原電側は、公正さ、中立性を欠くなどと批判しているようです。断層に関して、危険だとする専門家の言説を推進側は排除しようとしている一環だろうと思います。
△滋賀県 県知事選挙が本日告示されます。争点は原発。たしかに琵琶湖を放射能で汚すなというスピーチの車が滋賀県内を巡回しているそうです。安倍政権が全面的に後押しする前内閣官房参事官の小鑓隆史氏(47)、共産党県常任委員の坪田五久男氏(55)、嘉田知事の後継になる前民主党衆院議員の三日月大造氏(43)の新人3人が、いずれも無所属での立候補を予定ということです。
△習志野市 市議会環境経済委員会で、原発を再稼働を求める陳情を賛成多数で採択したそうです。以前は、本会議で、原発撤退を求める意見書を採択していた習志野市議会。地方議会というのは、常に市民が監視していないと、おかしな話はすぐに始まります。そして、再稼動勢力は、こうした動きを全国で開始しているというリアルもご認識下さい。
△高松市 四国電力の株主総会が、本日午前10時開始です。高松市丸の内2番5号ヨンデンビル新館 2階です。「地震動の過小評価が焦点。開始前には、例年、本社前で、抗議行動があり、時間のある方はぜひ、お集まりください。」とのことです。伊方原発をめぐり攻防が続きます。
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福岡で7/13(日)に下記のイベントも開催。
午前と夜、2回開催。2回とも、福岡市立中央市民センター(福岡市中央区赤坂2丁目5-8)での開催です。地下鉄赤坂駅2番出口より徒歩5分。 午前50人、夜は70人での開催です。開演後、二時間で終了します。
【午前の部】開場9:15・開演9:45
申込&詳細⇒木下黄太・福岡ミーティング『福岡から発信できること』午前の部
【夜の部】開場18:15・開演18:45
申込&詳細⇒木下黄太・福岡ミーティング『福岡から発信できること』夜の部
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セシウムは心筋にリスクがありうるという考えを、バンダジェフスキー博士は伝えました。
そして、現在でも、東北・関東のタバコの葉で、セシウムは普通に検出されます。
こういう観点で、放射能タバコに関して、僕は警戒すべきだと伝えました。
しかし、我々が警戒すべきということと、JTが放射能と心筋梗塞に関して、現実に対応していないことを、さも対応しているかのごとくネットで言うのは、まったく別の話です。
被曝を防御する人々にとって、耳目をそばだてる話であっても、間違いは間違いでしかありません。
こういう基本的にはありえない間違いがネットで驚くほど拡散するのを見ると、被曝回避を考えている人々の中に、本当にまともな人は少ない現実をあらためて噛み締めています。
しかもその話が、
1.与太話が好きなツイッターアカウントが思いつきで発信
⇒2.そのアカウントの中身を検証せずリツイートするツイッターアカウント
⇒3.それをそのまま引用する被曝回避のブログ(垂れ流し型のブログ)
⇒4.そのブログ記事をFacebookでシェアしたり、またツイートする被曝を懸念する多くの人々
⇒5.間違いを指摘されてもシェアやリツイートを取り消さない人々
⇒6.間違いブログシェア記事を更にシェアし、間違いリツイートを更にリツイートする人々に拡散
こうした酷い負の連鎖が続く状態になっています。
具体的に発信元は次のツイッターです。
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https://twitter.com/hitoniosietakun/status/479115056395718656
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そしてそれをリツイートしたツイートをブログにして更に拡散させているのは、「とある原発の溶融貫通(メルトスルー)」というブログ。
上記は、面白ネタ優先で適当にツイートしている発信元(人に教えたくなる雑学botというアカウントですから、内容をまともに受け止めている方がそもそもおかしい)。これを別の人間がリツイートしたツイートを、このブログでは、まずそのまま引用しています。
その引用の後は、
「やっぱり政府はセシウムを吸うとどうなるかよく知っているのですね。」
このブログ記事を、Facebookで1150人以上が「イイネ」を押して、250人以上がツイートしています。
ネットというシステムの中で、如何にこういう情報に多くの人々が注意を払っていないのか、よく分る事例です。
こんな確認レベルなのに、ブログで情報発信している人間は論外ですが、そんなものを妄信している多くの人々に、更にびっくりします。
内容が完全に間違いの記事です。被曝に関する見解の違いなどという話ではありません。
タバコについて、日本の警告表示については、たばこ事業法第39条と財務省令(同法施行規則第36条の別表第一・第二)で決まっています。
別表に警告文が記載されています。
このうちの別表第一は次のとおりで、この四つから一つの選択して掲示することになっています。以前からこのままです。そして心筋梗塞は、前から、脳卒中よりも、別表内でも先に掲示されています。
以下は別表第一の記載内容です。警告部分のみ引用。
「喫煙は、あなたにとって肺がんの原因の一つとなります。疫学的な推計によると、喫煙者は肺がんにより死亡する危険性が非喫煙者に比べて約2倍から4倍高くなります。」
「喫煙は、あなたにとって心筋梗塞の危険性を高めます。疫学的な推計によると、喫煙者は心筋梗塞により死亡する危険性が非喫煙者に比べて約1.7倍高くなります。」
「喫煙は、あなたにとって脳卒中の危険性を高めます。疫学的な推計によると、喫煙者は脳卒中により死亡する危険性が非喫煙者に比べて約1.7倍高くなります。」
「喫煙は、あなたにとって肺気腫を悪化させる危険性を高めます。」
つまり、以前から存在していたタバコの心筋梗塞に関する警告表示を、事故後に、タバコの葉にセシウムが含有されるようになったから、さもその後にJTが国に言われて表示するようになったという虚偽話を流布している形になっています。このブログ記事は。
馬鹿すぎます。しかももともとは雑学botのツイートからきています。
そして、JTがセシウムのことをまともに考えて、心筋に関してそうした対応を現実にするかもと、思考してしまう人々の感覚も信じ難いです。そんな感覚があるなら、JTは、タバコなんか生産しないし、少なくとも汚染地のタバコの葉を原料にしないです。
いいですか、民間のまともな飲料水メーカーは、茶葉を大量に九州に買い付けたりもしているのですよ。
しかし、JTのような財務省直轄的企業が、国策に逆らうはずもないでしょう。
こんな馬鹿ツイートを拡散しているツイッターやFacebookにいる多くの人々。被曝を懸念していても、ここまで馬鹿なら、ふつうの社会から、はじかれても致し方ありません。というか、元々はじかれていると思います。
レベルが低すぎます。
こうした誤情報をそのまま拡散させる「とある原発の溶融貫通(メルトスルー)」というブログは、まず話になりませんが。こんなものを有難がって読んでいる人々の知能も、僕には信じられません。
馬鹿すぎます。