放射性物質に関しての吸気影響を、排除するために、家屋内でできることは、大きく二つあります。
どうしても完全に防備したいなら、徹底した換気システムを自宅に設置し、窓を開けずに換気するようにすることです。
莫大な金を費やせば、一定程度は達成可能と思います。
大金持ちで、汚染地に住みたい方は、そういうこともトライしてもよいかもしれません。
認識を理解する空調業者や施工業者を見出すことは難しいですし、騙されたりぼられたりすることはあるかもしれませんが、自己責任でトライしたい方はご自由にどうぞ。
そうしたこと以外にできることは、床に置く空気清浄器の設置に他なりません。
このことについて、馬鹿が馬鹿を呼ぶ世界になっていると強く感じます。
高額な空気清浄機に関しての話です。
放射性物質を除去できることを大きく主張されている空気清浄機はいくつかあり、それをほぼ高額です。
通常の空気清浄機の倍位の値段から、高いものは10万円を優に超えます。
そして、特殊なフィルタを付けているものなら、そのフィルタが一年ごとに数万円かかります。
マンションなら2台、二階建ての木造家屋なら数台は稼働が必要でしょう。家屋内を全部換気するなら。
数十万円単位の出費をまずして、年間10万円程度のランニングコスト(電気代以外)がかかるものを一般家庭が運用するのかということです。
僕は大金持ちならそうしてもよいかもしれませんが、このレベルの空気清浄機を使うなら、家屋なら空調システムを新たに施工します。マンションなら、空調性能が高い物件に移る方がよいと思います。
要は、本当に高額を出す価値があるのかは、極めて疑問が大きいということです。
一般的メーカーで、HEPAフィルタを搭載している空気清浄機が二万円以下で販売されています。
ほぼ十分の一に近い値段。
フィルタも、数千円ですから、これも十分の一。
こうしたもので大半の放射性物質は集塵できる可能性が高いです。
福島第一原発内で様々な放射性物質やガス状のものが常時出ているような環境なら、より高性能のものが必要でしょうし、そうしたブルーム襲来リスクの高い近隣エリアなら、そうした価格差も厭わない感覚はわかるかもしれません。
しかし、現実上は環境下に残存する放射性物質が小さい粒子として空気中にある状態なのを、捕獲することが、首都圏の大半などでは、重要なポイントと思います(緊急時は逃げた方が早い)。
そこに、より性能は良くても、運用コストも本体価格も10倍もする商品を買う意味はあるのでしょうか、ということです。
バランス感覚で考えれば判断はできると思います。
大金持ちなら中途半端なことはせず、家を改造したほうがよいですから。そこまで徹底排除したいなら(そこまで排除したいなら、まずは汚染地から出るのが本筋)。
これは、一番高い商品の話ではありませんが、大手メーカー商品よりも金額で倍以上はする空気清浄機販売に、ある環境団体が関係していたのを僕は見つけたことがあります。
或る中小企業の商品を、環境団体関係者が出している書籍では事実上すすめていて、大手メーカー空気清浄機に放射性物質を除去するという点で欠陥があるかのような記述をしていました。
僕は念のために、いろいろと調べましたが、この環境団体の話は言いがかりに近い内容で、こんなレベルのいいがかりを根拠に、中小企業製造で金額は倍以上はする空気清浄機購入に事実上誘導していることがよくわかりました。
まともに信用できる話ではありません。
市民に近い善意を装っているだけで、明らかにおかしい話が、高額な商品に関しては喧伝されることは日常茶飯事。
放射能関係ではあまりにも見飽きた光景です。屑が多すぎるのです。
というか、本当に屑ばかりです。
『2016年 真夏の大放談(3)』【「極端な条件設定して、強引に立論を何段階も積み重ねれば、無理も通せる」福島県民健康調査議事録から垣間見えてきた話 】
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