「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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長井さん殺害に抗議する会の新たな一年

2008-09-30 23:56:48 | 署名などの報告(会の活動報告)
長井さん殺害に抗議する活動をはじめて1日で一年となり、これからは新たな一年となる訳ですが、こうした事を働きかけ続ける事の困難さも感じています。事態が改善されている訳でないのに、もういいだろう的なニュアンスを考える人々もいて、人にはそれぞれ事情があるからとは言うものの、諦めて欲しくないですし、寧ろ活動の意味を広い形で受け止めていただける素地は広がっていると思います。また、長井さんを英雄視するなとか、神格化するなと言う声をいまだ聞きます。もちろん神ではありませんが、彼がある意味での英雄的な存在にいることも間違いですし、まず世界的文脈の中で彼をきちんと評価することが重要だと僕は考えます。その共通の土台を作りたいのです。

カメラ所持者に銃撃秘密指令スクープ

2008-09-28 05:53:06 | 長井さん殺害の事実関係
本日毎日新聞朝刊にミャンマー軍がカメラを持っている人間を銃撃するように秘密指令を出していたという文書を入手したスクープ記事が出ています。事実関係について重要なので、ご覧下さい。また夕方の日本テレビのバンキシャでも、独自映像がでます。ごらんください。

昨日の長井さんを偲ぶ会について

2008-09-28 01:32:22 | 署名などの報告(会の活動報告)
今治では、きのう一周忌が行われ、
ご遺族や親族、APFに加えて
当会より井出副代表夫妻らが参加。
また呼びかけ人の
島田裕巳氏も参加されました。
参列者はこのように近親者のみで二十人強だそうですが、
地元マスコミがかなり取材に来たようです。

そして、東京・四谷でもきのう正午開場、
十二時半スタートの
長井さんを偲ぶ会は
当会のメンバー、ボランティアに加えて、
一般の皆さんや長井さんの知人、
さらに数十人のビルマ人が
出席していただきました。
結局、当初の想定を上回る七十人の皆さんが
参加されました。
ものすごく広報をしていた訳ではないので、
これだけ多くの方に集まって頂き
僕は本当にうれしいです。
長井さんのことを思い、
ここまで足を運んでいただいた皆さんの心に
僕らの活動も答えられるようにがんばりたいと
思いました。

会は、長井さんのCDで歌をながすなかで始まりました。
ロイターの写真をもとに作ったパネルが飾られ、
長井さんの旧友の女性から届いた
フィンランドのキャンドルや若い頃の写真も
飾りました。
真成院の副住職の読経。
みなさんの焼香。
泣いている女性も複数いらっしゃいました。
長井さん問題を考えるスピーチがあり、
さらにトークイン調布で協力していただいた
元ニュースキャスターの真山さんにも
暖かい挨拶をいただきました。
ビルマの代表として、ミンスク氏が
長井さん事件がミャンマー政府のひどい状況を
あきらかにしてくれたというスピーチもあり
ぜひお互い協力していきたいという意志表明もありました。
そして僕の方から会の活動の報告と
今後について話しました。
そして、特に長井さんが英雄であることを
日本人は認識すべきだという話をすると
ビルマ人の皆さんがとくにうなずいていらっしゃいました。
一時間でしたが、
濃密な時間をみなで過ごすことが出来たと思います。
本当にありがとうございました。

毎日新聞の記事の引用
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長井さん射殺:一周忌に70人参列 東京・新宿

ミャンマーで反政府デモを取材中に射殺された映像ジャーナリストの長井健司さん(当時50歳)の一周忌にあたる27日、「長井健司さんを偲(しの)ぶ会」が東京都新宿区の真成院で営まれた。記者仲間や高校の同級生ら約70人が参列し故人の冥福を祈った。

 「ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会」(木下黄太代表)が主催。会場には長井さんが撃たれた瞬間の写真が飾られ、長井さんが作詞・作曲した「もう会えない」などの歌が流された。木下代表は「最期まで最前線で取材を続けた長井さんは日本のジャーナリストの誇り。今後も長井さんの遺志を伝えていきたい」とあいさつ。会場からはすすり泣く声が漏れた。

 同会は昨年10月に発足。長井さん殺害に対する抗議活動や長井さんが取材で使用していたビデオカメラとテープの返還をミャンマー政府に訴える署名活動を展開している。これまでに約12万人分の署名が集まったが同政府は返却を拒んでいる。【神澤龍二】


あすは四谷で長井さんを偲ぶ会の開催です。

2008-09-26 01:13:41 | 署名などの報告(会の活動報告)
ぜひご来場ください。

9/27の正午開場。十二時半開始。
日本人の僧侶による
十分程度の読経。
十万人を達成した
会の署名活動についての
全般的な説明とお礼などが十分。
一時半前には終了予定。

真成院(しんじょういん)

住所
〒160-0011 東京都新宿区若葉2-7-8
電話 03-3351-7281
四谷駅より徒歩7分

http://www.shinjoin.jp/inq.html#map
場所が分かりにくいので必ず地図を参照してください。
出来れば地図をプリントして
現地に持ってくるのがよいと思います。

十万人署名提出をめぐることなど

2008-09-25 23:55:25 | 署名などの報告(会の活動報告)
とりあえず本日署名を
午後二時に大使館へ、また外務省にも夕方に届けました。

大使館はまったく対応せず、
前回同様、ポストに入れ、入らないのは門扉の下に
押し込みました。

外務省とは八月に交代した新しい担当課の課長と
意見交換をおこないました、

大切なことは
署名が集まることが国を動かすことに
繋がるのだという意思が
伝わってきたことです。

また、頑張るのです。


マスコミに配った説明文書の一部です。
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「ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会」について
この会は、長井健司さん殺害事件の抗議署名活動を友人、知人、ジャーナリスト仲間、同級生、ボランティアがおこなっているものです。長井さんのカメラとテープの返却をミャンマー政府に求め、2007年10月2日からインターネット上で始まり、いろいろな活動をおこなっています。
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/ このブログが会の公式ブログで、長井さん殺害に抗議するこの活動の全容がわかります。ジャーナリストの皆さんにぜひ知っていただきたいです。
このアドレスをできれば記事やOAに載せてください。
抗議署名呼びかけの記者会見は2007年10月16日に日比谷のプレスセンターで開催。
およそ1万人分の署名は2007年10月25日にミャンマー大使館に出しています。
シンポジウム「最前線ジャーナリストの真実」を2007年12月1日にプレスセンターで開催。
東京、愛媛、京都、徳島、沖縄、神奈川、岡山などで街頭署名を継続しておこなっています。
全国で現在、署名に協力している約100人のボランティアが参加。
また全国各地で二十箇所を超えて、トークイベント、講演会、上映会などを開催。
2008年6月24日に提出したのは、2007年10月25日提出分も含めて、50,069人。
そして2008年9月25日に提出したのは49,932人で、これまでの提出分を合わせて
当初目標の十万人を超える100,001人の署名を提出しました。
なお署名の総数は2008年9月11日24時での集計で、
12万人を超え121,533人になりました。(インターネット署名も2008年9月11日分迄)
2008年9月27日正午開場で、「長井さんを偲ぶ会」を
四谷の真成院 (新宿区若葉2-7-8 電話 03-3351-7281 ) でおこないます。
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共同通信の記事です。

遺族が10万人の抗議署名提出 長井さん1周忌を前に(共同通信) - goo ニュース
ミャンマーで昨年9月、反政府デモ取材中に射殺された映像ジャーナリスト長井健司さん=当時(50)=の1周忌を前に、遺族と支援者が25日、殺害に抗議する約10万人の署名を東京のミャンマー大使館に提出した。長井さんの妹小川典子さんと支援者らが大使館を訪問。大使館側が当初、対応しなかったため署名簿を門の下から押し入れた。27日には都内で「長井さんをしのぶ会」が行われる予定。

情けない事件

2008-09-23 22:43:18 | 長井さんを利用する輩との闘い
なんとも情けない事件です。




「長井さんビデオある」金要求 ミャンマー籍容疑者逮捕(朝日新聞) - goo ニュース
「長井さんビデオある」金要求 ミャンマー籍容疑者逮捕
2008年9月23日(火)21:26

 ミャンマー(ビルマ)で07年にジャーナリストの長井健司さんが銃撃されて死亡した事件に関する情報提供を装って現金を脅し取ろうとしたとして、警視庁は23日、ミャンマー籍の東京都葛飾区東水元1丁目、無職マウイ・ウィン・ミン・トン容疑者(31)を恐喝未遂の疑いで逮捕したと発表した。ミン・トン容疑者は容疑を否認しているという。

 中野署によると、ミン・トン容疑者は、長井さんが所属したAPF通信社の男性社員(33)に対して、「長井さんが死亡直前に回していたビデオテープが入手できる」などと持ち掛けたが断られ、都内の飲食店で1月14日、この男性社員に「おれをこけにしているのか。前金の50万円ぽっちも払えないならただではおかない」などと現金を脅し取ろうとした疑いがある。


長井さんを偲ぶ会のスケジュール

2008-09-21 01:44:21 | 署名などの報告(会の活動報告)
偲ぶ会の細かいスケジュールの問い合わせが
あるので書き込みますが、
時間は9/27の正午開場。
十二時半開始。
五分程度の簡単な挨拶後、
日本人の僧侶による
十分程度の読経。
十万人を達成した
会の署名活動についての
全般的な説明とお礼などが十分。
会の関係者の数人のスピーチ。
このなかにビルマ人のスピーチも含む予定です。
全員で二十分程度。
代表の僕のスピーチと今後についてが
十分。
午後一時半前には終了いたします。

真成院
住所
〒160-0011 東京都新宿区若葉2-7-8
電話 03-3351-7281
四谷駅より徒歩7分

http://www.shinjoin.jp/inq.html#map
場所が分かりにくいので必ず地図を参照してください。
出来れば地図をプリントして
現地に持ってくるのがよいと思います。




なお、前から何回も書いていますが
事務的なことについて
コメント欄で問い合わせるのは
やめて下さい。

こちらが煩雑な事務が増えて
困ります。

署名提出の準備などを
自分の仕事の合間にしている状態で
相当にタイトな状態です。
「連合」のように潤沢に人間を
抱えている組織では
僕らはありません。

常識的な対応をしてください。

この会は
電話番号も公開していますし、
メルアドも出しています。
事務的なことなら
何かあればどちらかで、
問い合わせてください。

「ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会」
 http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/(ブログ) 
nagaikenji20070927@mail.goo.ne.jp(メール)
 〒1060032
港区六本木7-8-25永谷リュード六本木306  
TEL 03-3746-0065
(平日13時から21時で対応)

ビルマ人グループとの共闘の可能性について

2008-09-20 00:45:45 | 署名などの報告(会の活動報告)
連合側と会談。
局長二人とビルマ人二人同席。
こちらは僕だけ。
連合が強く主張したのは
「あくまで選挙目的ではない」とのこと。
そして「連合はビルマ人のサポートをしているだけで
主体的に署名活動をしていない」と。
そして、本当に失礼な言い草なのですが
「ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会の
署名活動が継続しているとおもわなかった」と。
もちろん新聞報道などは,チェックされていなかったとか。
ビルマ人が主で、自分たちはサポートに過ぎないというなら
日本人がやるべきサポートをすべきでしょうし、
先行している関係者の署名活動についても確認すべきでしょう。
すくなくとも一年前には連絡が来ましたし。
忘れたのでしょうか。
また、一年前のことについては
「一年前には署名に協力できる状況でなく
対応しなかった」と説明にもならない言い方。

お役職的な感じで、なんなんだろうという感じでした。

署名活動についてはビルマ人と話して
決めてといわれ
去っていかれました。


しかしながら、ビルマ人はとっても熱心で
「できるなら一緒にやりたい」と。
彼らには切実感がありました。
ビルマ人グループと僕らの会との
共闘なら限定的に可能かもかもしれません。
お互い検討することに。
新たなコラボができるかもしれません。
形になれば報告します。

「連合」に対して許せない理由の追加

2008-09-19 02:13:37 | 長井さんを利用する輩との闘い
実は「連合」は
去年、自分たちの集会に
こちらの団体の呼びかけ人を出せと
高飛車な電話をかけてきていました。
はっきりいって呼びかけ人に、
有名人がいるからです。
「では連合はこちらの署名を手伝えないのか」と言うと
ごまかして電話を
いきなり切られました。
つまり利用することしか考えていません。
ぼくは以前の連合をよく知っていて、
連合をつくりあげた山岸さんも
若いころ、取材などで直接よく存じ上げています。
あのころの、ある意味理想にもえる
連合を知るぼくからすれば
今回の「連合」には戸惑いしかおぼえません。

ただ、やはり長井さんはあらゆる意味で
政治的に先鋭の狭間にいることが
改めて示された訳で、
僕らの署名活動のような原理原則で動いている
活動は、政治的に利用しづらいため
こういうおかしな動きが出るのだと思います。
長井さんという明確な対象がいて
その友人や同級生が立ち上げた署名活動を
日本を代表する労働団体が無視するという
暴挙には驚くばかりです。

たとえば拉致被害者をめぐる活動が
その被害者の関係者を無視しておこわなれれば
正気の沙汰ではないと思うはずです。
そのレベルの話が突然
ぼくらに降りかかってきています。
それを主導しているのが
「連合」なのです。

一年間、友人、同級生、ボランティアが
愛媛、東京、京都など
全国で街頭署名を続け
ひらばで活動を続けました。
十二万人集めました。
その成果を無視する感覚を見せ付けられ
くやしいですし、戦うしかありません。
ミャンマー政府の前に
一年を経てもなお、
国内にも数多くの敵がいます。
ぼくらの邪魔を続ける人々と
どう戦うのか。
まさに、「阿修羅のごとく」です。

突然、短期間の署名を始める「連合」などに断固抗議します。

2008-09-18 23:20:27 | 長井さんを利用する輩との闘い
労働組合の「連合」やビルマ市民フォーラムが
突然長井さん関連の署名活動をはじめました。
いまの国政の政治情勢に長井さんを利用する目的だと
思われます。
署名期間も一ヶ月と短くあきらかに選挙目的だと思います。
許せないので、まず抗議します。
署名の集約先が総評会館で、
連合のビルであることから、
在日ビルマ人の活動と見せかけて、
長井さんを政治の道具として利用しようとする
「連合」のやりくちは許せません。
ジョージ・ソロスの団体と根は一緒です。

こんなやつらばかりが出てくる世の中をどうすればよいか、
悩みは深まるばかりです。


とりあえずの抗議メールを以下の通り出しました。
========================================
貴団体が
突然長井さん事件について
署名を呼びかけられているのを
知り、当惑しています。
こちらにはなんの連絡もありません。

我々、
長井健司の知人、友人などで作っている
「ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会」は
すでに一年間、街頭署名活動を続け、
ほぼ同様の内容で、
ミャンマー政府、大使館に抗議を続け、
外務省にも署名を届け、要請をしています。
ご遺族とも緊密に連絡をとり活動を続け
新聞などでも報じられています。

大組織に頼らず、
十二万人の署名をすでに集めている
我々と同じようなことを
突然、たちあげてやるのは、
長井さんを、
政治利用するしていることに
他ならないと考えます。

貴団体の関係者が
ひらばで
長井さんを中傷していることも
聞こえてきていて、
以前から、
われわれ関係者にはかなり不快です。

本来、関係者と何の話もせず
事前に署名活動をしている団体があるのに、
一周忌前にアリバイ作りのように
突然、このように署名活動をおこない、
しかも大組織である連合を背景に
はじめていることも
不可解です。

きちんとした説明を求めます。




「ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会」
代表 木下黄太
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彼らの活動の参照ページは以下の通りです。
http://pfbkatsudo.blogspot.com/2008/09/blog-post_17.html