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木下黄太メールマガジン [第35号 2014/10/3]
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イスラム原理主義に詳しく、人脈も近い、元同志社大学教授、中田考氏の単独インタビューをお伝えします。
下記は朝日新聞の記事で、イスラム国に加わろうしていた北大の学生がいました。
その関係先として、中田氏の拠点もきのう家宅捜索を警視庁公安部にうけています。
フリージャーナリストが一昨日に家宅捜索されていて、ひょっとしたら中田氏も危ういかもと言っていたら、
きのう午前中に家宅捜索されたということです。
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シリアに渡って中東の過激派組織「イスラム国」の戦闘に加わろうとしたとして、警視庁は6日、北海道大の男子学生(26)=住所不定、休学中=を刑法の私戦予備・陰謀の疑いで事情聴取したことを明らかにした。公安部によると、学生は日本人で、「『イスラム国』に戦闘員として加わろうとした」と話しているという。
公安部は同日、関係先数カ所を家宅捜索し、学生の旅券を押収。「イスラム国」に関する求人に関与したとみられる古書店関係者からも事情を聴いた。日本人が「イスラム国」での戦闘に加わろうとする動きが明らかになるのは初めて。古書店関係者らの具体的な関与についても今後調べる。
公安部によると、「勤務地:シリア」「詳細:店番まで」と書いた求人広告が東京・秋葉原の古書店に出ているとの情報を受けて捜査。古書店関係者の知人だったこの学生が7日にシリアへの渡航を図っていることが分かったという。学生にシリアへの渡航歴はなく、国際的なテロ組織との直接的な関わりも分かっていないという。
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このインタビューはきのう夜におこないました。電話でのやりとりになります。
中田氏と、僕は9.11.以後に取材を通じてよく知る間柄です。多分、日本のテレビ関係者の中で、彼と最も親しいのは僕だろうと思います。実はこのインタビューの時に、東京にいるなら、テレビインタビューをしてくれと言われてしまいましたが。。。
実は、以前は、アルカイダ関連やイラク関連などで、相当適格なアドバイスも貰いましたし、彼がアドバイスしていただいたことで、選んだ専門家は、日本政府側の情報を遥かに凌駕することが多かったです(警察なんか比較になりません)。
そういう意味では、中田氏は間違いなく実力も人脈もある専門家です。
ただし、イスラムの立場での感覚がご本人はあるし、いろんなイスラム原理主義者と密接な関係もある人です。そのため、常人には理解し難いことをする場合はありますし、彼がおこなうことがいつも日本政府のお眼鏡に適うとは、なかなか僕は思えません。
こうしたことを総合的に踏まえて、このインタビューをお読み下さい。
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「けさ警察の家宅捜査が入ったのですよ。
実は当該の本人は、よく知らない人なんです。
ネットで、前から存在は、気がついているんですが、やりとりはこの2ヵ月くらいです。ツイッターで。
実際に、本人にあったのはごく最近なんですよ。
お店の張り紙に『シリアで仕事がある』というのが書いていて、それをツイッターで書き込んだ人が居る。
北大の彼が就職が失敗して、死にたいといっていたそうです。
ツイッター仲間のOさんがまとめて、中田にへ取り次ごうという事に。
それで知り合ったんです。
そしたら、本人がイスラム国に行きたいと言っているんです。
僕としては、大学教授ではないけど、ふつうにイスラム世界に行きたい学生の話も多く聞いたし、そうした学生を、知り合いにつないだこともあります。仕事に困っている学生もいますし、それと同じような感覚です。
死にたいと言っていることから、それよりも、なんとかしたほうがよいと。
本人が行くのだったらということで、連絡先も教えておきました。
イスラム国に行きたいというから、イスラム国を紹介しました。イスラム国のある司令官を。」
Q公安警察が中田氏をターゲットにしている可能性について
「僕の方が、あんな学生さんよりも狙われている可能性はあると思います。イスラム関連では一応名前が出ているし、そういうのを止めたいでしょうね。アメリカや安倍政権の元々の感覚もそうだと思います。
家宅捜索は午前中(10/7)でした、事情聴取をうけました。調書を取られましたよ。
署に来てくれと言われたんだけど、足も良くないし、ここなら応じると話すと、ではここでやりましょうと。
家宅捜索の脇で事情聴取です。
勿論、参 考人聴取。
教唆もしていなくて、本人が頼んできたから、紹介しただけなんですが。
まあ、本人は何をするか、よくわかんないタイプの性格の人とは思いましたが。
押収されたのは、スマホ4台とpcが2台です。イスラム国との通信記録も押収されていると思います。
イスラム国には知り合いが多いんです。元々友達が多いですよ、幹部にも。エジプト人です。日本人ではない。
イスラム国の中に友達が多いから、例の湯川さんの裁判では通訳を頼まれたんです。
イスラム国の人間で、日本語をできる人間がいなくて、その知り合いで他に人が居ないので、僕に話が来ました。
向こうは、ようわからん日本人のことで、通訳もいないと、なんともならないという感覚でした。」
Q僕は中田さんの朝日新聞寄稿記事を見て驚いたんです。今、窮地の朝日がイスラム国に行っている話で寄稿させたことに
「ああ、朝日と日本政府とは微妙ですよね。僕は、イスラム国に行くのは全然何もないけれども、朝日が私に頼んだのは、まずい構造だったかもしれませんね。」
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最後の話は、次のインタビュー記事です。
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イスラーム国訪問記(1)トルコ国境を越えてシリア反体制支配地へ
中田考
2014年9月、イスラーム国のティル・アブヤドの宣教部長ウマル・グラバーゥ師から、イスラーム国の捕虜になっている湯川遥菜氏の裁判をするのにアラビア語日本語の通訳をして欲しい、と頼まれ、6日から10日までシリアのイスラーム国支配地に行ってきた。
イスラーム国が、自分たちこそがイスラームのカリフ制である、と宣言してからは初めてのシリア入りになるが、シリアへはエジプトに留学した1986年以来何度も訪問している。ただ、シリア内戦が始まるまでは、首都ダマスカスにしか行ったことはなかった。ダマスカス訪問の目的はウラマーゥ(イスラーム学者)たちとの意見交換だった。(攻略)
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僕は中田考氏がイスラム国に行くことは、さもありなんと思いました。これは、彼の人脈と思想を考えたら、おかしいとは思いません。日本の現在状況では違和感があるように見えても、こういう専門家はいろんな時代、状況で存在します。そういうことが、いろんな意味で、何か役に立つことに繋がることも当然にありますから。
しかし、朝日新聞が彼に訪問記を書かせていることは、?と思いました。安倍政権の下で、慰安婦と原発関連の取材で、その取材手法など様々なことで、攻撃されている朝日新聞が、どうしてイスラム国へ中田氏が湯川裁判通訳で行ったことを訪問記として寄稿させるのか。直感的に危ないかもと思い、先月末に、ある別のイスラム専門家と、その懸念を話をしていました。
彼と先ほど、中田氏関連状況の進展に関して、意見交換しました。以下は専門家の話のみ。
「北大生の関係で元大学教授も捜査を受けているように書いてありましたが、先日の電話で話題になっていた彼のことですね。ご懸念のとおり、朝日新聞も、またまたとんでもないことになりますね。」
「一方、この法律に従えば、外国で傭兵になることも対象となるわけで、これまで自身の傭兵経験をウリにしてきた面々も捜査しなければ、片手落ちでしょう。」
「それにしても朝日はお粗末。先の安保理決議が通ったことがどういう意味を持つのか分かっていないし、中田氏についても知らなさ過ぎる。」
イスラム国への国際的包囲網がしかれていて、日本時間の9/25に安保理の首脳級会合で、外国人戦闘員の参加防止を各国に求める決議が採択されていることを、この専門家は指摘します。僕も同意します。国際的な情勢と、現在の自社の立ち位置をきちんと分っているのか、それは、とても疑問です。
これはリスク判断の問題です。
勿論、僕はイスラム国にシンパシーは何もありません。しかし、こうした公安捜査的やり方が、イスラム原理主義的感覚には、裏目に出ることもあります。中田考氏の行動をどう評価するのかはいろんな考えがあっても、今、イスラム国という存在が問題となっている中で、一番人脈もある、こうした専門家などの家宅捜索をする手法がプラスかどうかは、きちんと考えたほうが良いと思います。イスラム原理主義、アルカイダ、そしてイスラム国という存在がどうして出来上がってきたのかという事を、考察すると、方法を間違えると、更にまずいことが大きくなるのは、歴史が証明しています。簡単な公安的権力の拡大が露骨になればなるほど、違うリスクが発生することが、イスラム関連では特にありうることを、公安当局者はもう一度考えるべきだと僕は思います。
一つのことから、決定的なテロを、逆に招きかねませんから。
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いよいよ今週末、土曜日開催です。京都においで下さい。
京都・避難移住フェス2014 ひと・まち交流館 京都
【10/11(土)午前の部 京都 「A2-B-C上映会&木下黄太ミニトーク」 】
9:30受付開始 10:00上映開始 11:10上映終了 11:10から11:40 ミニトーク
一般(予約不要)参加費 1000円 中学生以下は無料。避難者のこくちーず予約申込は終了、予約のない方は一般扱いとなります(チラシ経由のメール予約申込は前日まで)。
大人気NHKアニメ『はなかっぱ』原作者、絵本作家あきやまただしさん来場
【10/11(土)午後の部 京都「あきやまただしさん絵本ライブ&音楽コンサート」】
13:00受付開始 13:30避難移住者の音楽演奏開始(フィドルとバイオリン)
14:30あきやまただしさん絵本ライブ(15:30終了予定)
避難移住者 無料(先着順、予約不要)
一般 寄付(先着順、予約不要、お1人1000円からでお願いします)
中学生以下は無料
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【10/18(土)旭川講演『チェルノブイリからみえるニッポン』~北海道を生き抜く~ 】
12時開場 13時開演
開催場所 旭川市市民活動交流センターCoCoDe(ココデ)ホール(北海道旭川市宮前通東)
申込・詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/215418/
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【10/19(日)木下黄太講演会 in帯広「広がる放射能汚染の真実!」 】
開場:14時 開演:午後14時30分
場 所 : とかち館 帯広市西7条南6丁目2
詳細⇒http://tokachinet.blogspot.jp/2014/07/blog-post.html
参加申し込み先 十勝ネット市民の会事務局
E メール:tokachinet@gmail.com
☎ 0155-66-9231 FAX 0155-66-9281
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急遽、開催決定! 【10/25(土) 木下黄太 大阪ミーティング】
申込⇒http://kokucheese.com/event/index/220194/(定員100名)
3月の大阪ウクライナ報告会から半年、放射能防御の現況を確認し、これから関西で出来ること、やるべき事を、話し合います。割といろんな話をお互いに話しましょうというのが、コンセプト。大阪で活動されている方達から、時間を取とって話をする機会を設けてほしいというお話があって、急遽設定されています。
・13:00受付開始 13:30~15:30 懇親会も別途予定。
・淀川バイブルチャーチ(大阪市都島区毛馬町3-3-26)全禁煙 大阪駅より守口車庫行きバス15分、毛馬橋で下車歩3分
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