木下黄太メールマガジン 最新53号目次
【 食品モニタリングで、ストロンチウム90の検出が増加しているというリスクの指摘 】
『2015年、被曝問題について木下黄太の大放談(2)』
【 「インターネットの中で騒ぐ人たち」を分類すると 】
【 全く現実感のない、とんでもない言いがかりの数々 】
【 被曝回避側のネット情報発信者は、ほぼ壊滅状態 】
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弁護士で、元東京地検特捜部長の河上和雄氏が亡くなりました。おととい。81歳でした。
日本テレビのテレビ番組解説者として、皆さんはご存知の方と思います。
敗血症が死因となっていますが、それに通じるようなお体の体調もあったのだろうとは思います。
敗血症は感染症ですが、一般論として他の病気(例えば悪性腫瘍など)があった場合に、おきやすくなる病気ですから。
さて僕は、河上先生とは、縁が深い部分があります。
裁判・検察関連のことで、アドバイザー的に関わられていたので、司法クラブ担当が本来はメインの関係です。
僕は司法クラブ担当ではなかったので、本来は少し距離がある関係でした。ただし、僕は中大法学部を出ていて、他の記者よりも法律家的な感覚が生活感覚的になっていた部分があったので(仕事で勉強しただけでなく)、テレビ局内部で河上先生の法的な話がよく分かる立場にいたとは思います。
オウム事件がおきた時に、事件の大きさから考えて、番組に出すゲストを早期に決めないとならない状況がありました。
この時に、まず最初に僕が出演を依頼したのは、事前からいろいろと話していた江川紹子氏。今、被曝問題のみでしかない読者からすれば、僕が江川氏と1995年当時にこうした繋がりがあったのは、驚きだと思いますが。
そして、サリンが分かる化学者以外で、こうした状況に社会的な言説を話せる人が必要でした。
その時に、河上先生が、法務省公安課長も歴任していて、公安捜査感覚もつよいことを前から感じていたので、「河上先生がよいと思いますよ」と僕が言い、そのまま河上先生が登場し、江川・河上コンビがオウム事件の解説者として、世間的に知名度が上がりました。
それまでは、東京地検の事件に関して限定した解説者としてテレビに登場していただけの立場から、ある種のブレイクをして世間的な著名人に変貌したきっかけになりました。
このオウム事件の流れが半年続いた後に、オウムの対談本を出す企画があり、河上先生にお願いできないのかという話がありました。
当時の石川一彦報道局長(その後専務⇒氏家氏により左遷⇒白血病で死亡)が、僕の席のところに来て、突然に「河上先生の本は、木下、お前が何とかしろ」と突然それだけ言って、やることになった経緯がありました。この人は、元々、天才的なテレビプロデューサー(木曜スペシャル等で知られる伝説のプロデューサー)で、その直感で投げられた話でした。
当時、オウム事件のことは、何から何まで仕切っていた感覚の僕は、他社から出版されたオウム本が売れていないことに気がついていました。このため、そのオウム本企画をやめることを提案し、一般本を出していない河上先生のエッセイ本企画に大変更しました。河上先生は、法律家としては、いろんな形で著作や論文を出されていますが、一般的な書籍は出されていませんでした。
そこで、河上先生に僕がお話を伺い、その内容をエッセイ本にしました。タイトルも決めた記憶があります。企画だけでなく、かなり、編集的な仕事もしています。
『好き嫌いできめろ』、デザインも含めて相当に凝った内容なので、関心のある方は、是非読んでみて下さい。当時はsmapのレシピ本に次いで売り上げ第2位で、18万部が出ました。
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河上氏の根幹は、時の政権や政治家には媚を売らない、しかし、法律家として、法と秩序にのっとり、どのように国家の安寧を守るのかということでした。日本のことや国のことを語っていても、そのことで、政治家とずぶずぶになることはありませんでした。
むしろ、特に自民党、与党の政治家達の中で、金に汚い連中がいることが許せない思いが強かったと思います。検察捜査というのが、そうした政治家達との裏も表もある攻防戦が実はあることも、河上先生から学んだことは大きかったと僕は思います。
世の中の綺麗ごとの後ろで、汚い金のことを優先して、おかしなことをする輩が多数いることを。
さて、河上先生が体調がよくないことは去年くらいから、よく耳にはするようになっていました。
僕が、2011年以降に、こうしたスタンスで活動していることについて、「木下も、日本テレビと合わないから辞めるのは、俺にはよく分かるけれど、他のところでテレビの仕事はしたほうがよいのに。」と心配して話されていたことも、人づてに聞いていました。
こうしてご心配していただいたにも関わらず、不義理をして連絡も出来ていませんでした。去年の秋に、東京でご自宅に伺えばお会いすることはできるのかと、周りの方にも伺ったのですが、なかなか難しいかもとは聞いていて、そのままになってしまっていました。
いずれにしても、国や政治などの体制へのスタンスも含めて、教えて頂いたと感じています。単純な反体制的な感覚では全くなく、むしろ国を思うがゆえに、体制側がおかしなことをする状態への強い違和感。
僕が被曝問題で国や政府に対して、こういうスタンスでいることは、河上先生の教えというのも影響しているだろうと勝手に感じています。
ご冥福をお祈りいたします。
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2011年以降、被曝問題ではないテーマでのトークは始めてとなります。
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3/13(金)夜 大野元裕&木下黄太 リアル・セッション IN 自由が丘
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『イスラム国人質事件と安倍政権対応、僕らが晒される脅威』
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イスラム国による人質事件で、二人の日本人が惨殺されたことは衝撃的な出来事でした。
今後も日本人をターゲットにするという発言が相手側から突きつけられる状態です。
これに対して、徹底的に対峙する姿勢を示しているのが現在の安倍政権。
いろんなリスクが急激に膨れ上がった日本人の現実を、その裏側を見据えてどう考えるのか。
被曝問題などでも徹底した姿勢を崩さない、ラジカルなジャーナリストの木下黄太が、
さまざまな話題で、現実を直視するシリアスな専門家を招いて、
リアルなトークセッショッンを今後開催しますが、
今回は、イスラム国とその対応を巡って、我々に起きつつある脅威を伝えます。
今回は、イラク問題のエキスパートで、イラク戦争の際に、
CIAも顔負けの綿密な情報分析をテレビで披露したことで有名な、大野元裕氏。
イラク大使館の専門調査員をつとめ、中東調査会の研究員、
そして現在は民主党の参議院議員です。
イスラム 過激派に関して日本有数の識見があり、
尚且つ政治家でもある大野氏と徹底トークをいたします。
詳細&予約申込み⇒http://kokucheese.com/event/index/262128/
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スピーカー: 大野元裕(参議院議員、中東調査会非常勤研究員)
木下黄太(ジャーナリスト、著述家、アクティビスト)
日 時: 3/13(金) 18:30受付開始 19:30開演 21:30終了予定(間に休憩有)
場 所:奥沢区民センター第一会議室(定員115席) 世田谷区奥沢3-47-8
自由が丘駅南口徒歩9分、東急目黒線奥沢駅すぐ。
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残席3席となっています。
【3/14(土)午前 木下黄太と話す被曝問題 IN 世田谷】
9:15受付開始 9:30~12:00)
開催場所等々力地区会館(東京都世田谷区等々力3-25-16)
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13:45受付開始 14:00~16:30
開催場所 等々力地区会館(世田谷区等々力3-25-16) 等々力駅徒歩6分
詳細&予約申込み⇒ http://kokucheese.com/event/index/262889/
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原子力に反対する 100 個の十分な理由 ~100 gute Gründe gegen Atomkraft~
#87 倫理
原子力の利用は倫理に反する。 原子力発電所は、わずかな人びとが、わずかな時間しか利用できないのに、非常に多く の人の命と健康に大きなリスクを背負わせる。原子力発電所は、数十万年も安全に保管し なければならない核廃棄物を後世に残す――この先の 4 万世代にとって、想像できないほ ど重い負の遺産である。
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【3/15(日)午後、三田医師&木下黄太講演会IN名古屋】
客席数がお子さんも含めて150席限定になっています。
福岡では大人だけで参加者がおよそ200人でしたので、お早く予約下さい。
詳細&申込⇒http://kokucheese.com/event/index/258756/
開場13:30 講演14:00~16:00
イーブル名古屋(名古屋市女性会館) 中区大井町7番25号
地下鉄 名城線「東別院」下車1番出口から東へ徒歩3分
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