来る次週末6月5日の日曜日、小田急線・成城学園駅北口ほど近い、成城ホールにて、邦楽演奏会があります。
主催は世田谷邦楽研究会、恒例の年に一度の三味線を主体にした和楽器によるライブです。
長引くコロナ禍のため、今年度も開催が危ぶまれておりましたが、区教育委員会関係各方面の皆さまのご尽力によりまして、開催にこぎつけました。
楽屋用施設がコロナワクチン予防接種会場となる非常時でございまして、参加社中も規模縮小の演奏会となっております。
今回は、長唄、小唄、新内、筝曲などがお聴き頂けます。
入場は無料、お出入りは自由ですが、新型コロナウイルス感染防止対策を講じて上演いたします。座席は一つ置きの雁木…千鳥…市松模様状に、ご利用下さいませ。
また、マスク着用にてのご入場をお願いしております。
開演は12時半、終演は16時半ごろを予定しております。
当杵徳社中は、つい先ごろ真っ二つに割れて話題になりました下野国、栃木県那須の殺生石の伝説をテーマにしました古典長唄『三国妖狐物語~さんごくようこものがたり』下の巻「那須野~なすの」、
すがやかな七夕の風景を情緒的に描いた古典長唄「五色絲~ごしきのいと」、
平成元年に新作舞踊のために作曲されました現代曲『吉祥天女伝説~きっしょうてんにょでんせつ』より上の巻「白羽の矢~しらはのや」
にて、御目文字仕ります。
ご来場をお待ちしております。
プログラム中、わが杵徳会家元が、ご挨拶の辞を述べております。
文化・芸術に携わる者として、私も肝に銘じつつ、また皆さまにもご紹介いたしたく、ここに転載いたします。
《心外無別法-しんがいむべっぽう》
心の他に方法はなし
世田谷邦楽研究会 会長 杵屋 徳衛
いま世界は「戦争」という、心の荒廃から招く、人類にとって最悪の選択へと向かっております。
文化が栄えると戦争は起きません。
戦で荒廃した心の人々を救うものこそが文化です。
文化の多くは経済的には採算が取れません。
片や、経済ばかりでは心の疲弊を招き、ひいてはそうした心が戦争に駆り立てます。そこが「文化と経済は車の両輪」と言われる所以です。
国々を見渡せば、ニュースなどで飛び込んでくる痛ましい映像の奥に映される、生活環境が垣間見える荒涼たる国々などがまだ多くあり、そうした場所で豊富な文化を醸成するのは容易なことではありません。
だから戦ばかりが起きるのです。
国によっては前政権の文化を破壊して新しい政権を作るという暴挙で成り立っている国も見受けられます。
その様な中、追い打ちをかけているのがコロナ禍です。コロナは文化を戦争のごとくに破壊しております。
こうした時にこそ、精神性の高い修養を積んで文化の灯を守ることこそ、文化人の務めでもあり、戦争をなくして行ける力となるエネルギーとなります。
我々は文化の灯を守ります。
主催は世田谷邦楽研究会、恒例の年に一度の三味線を主体にした和楽器によるライブです。
長引くコロナ禍のため、今年度も開催が危ぶまれておりましたが、区教育委員会関係各方面の皆さまのご尽力によりまして、開催にこぎつけました。
楽屋用施設がコロナワクチン予防接種会場となる非常時でございまして、参加社中も規模縮小の演奏会となっております。
今回は、長唄、小唄、新内、筝曲などがお聴き頂けます。
入場は無料、お出入りは自由ですが、新型コロナウイルス感染防止対策を講じて上演いたします。座席は一つ置きの雁木…千鳥…市松模様状に、ご利用下さいませ。
また、マスク着用にてのご入場をお願いしております。
開演は12時半、終演は16時半ごろを予定しております。
当杵徳社中は、つい先ごろ真っ二つに割れて話題になりました下野国、栃木県那須の殺生石の伝説をテーマにしました古典長唄『三国妖狐物語~さんごくようこものがたり』下の巻「那須野~なすの」、
すがやかな七夕の風景を情緒的に描いた古典長唄「五色絲~ごしきのいと」、
平成元年に新作舞踊のために作曲されました現代曲『吉祥天女伝説~きっしょうてんにょでんせつ』より上の巻「白羽の矢~しらはのや」
にて、御目文字仕ります。
ご来場をお待ちしております。
プログラム中、わが杵徳会家元が、ご挨拶の辞を述べております。
文化・芸術に携わる者として、私も肝に銘じつつ、また皆さまにもご紹介いたしたく、ここに転載いたします。
《心外無別法-しんがいむべっぽう》
心の他に方法はなし
世田谷邦楽研究会 会長 杵屋 徳衛
いま世界は「戦争」という、心の荒廃から招く、人類にとって最悪の選択へと向かっております。
文化が栄えると戦争は起きません。
戦で荒廃した心の人々を救うものこそが文化です。
文化の多くは経済的には採算が取れません。
片や、経済ばかりでは心の疲弊を招き、ひいてはそうした心が戦争に駆り立てます。そこが「文化と経済は車の両輪」と言われる所以です。
国々を見渡せば、ニュースなどで飛び込んでくる痛ましい映像の奥に映される、生活環境が垣間見える荒涼たる国々などがまだ多くあり、そうした場所で豊富な文化を醸成するのは容易なことではありません。
だから戦ばかりが起きるのです。
国によっては前政権の文化を破壊して新しい政権を作るという暴挙で成り立っている国も見受けられます。
その様な中、追い打ちをかけているのがコロナ禍です。コロナは文化を戦争のごとくに破壊しております。
こうした時にこそ、精神性の高い修養を積んで文化の灯を守ることこそ、文化人の務めでもあり、戦争をなくして行ける力となるエネルギーとなります。
我々は文化の灯を守ります。