長唄三味線/杵屋徳桜の「お稽古のツボ」

三味線の音色にのせて、
主に東経140度北緯36度付近での
来たりし空、去り行く風…etc.を紡ぎます。

鱗雲

2018年10月17日 23時55分55秒 | 折々の情景
 鰯雲、という映画がありましたね。
 火曜日の朝、まだ虫は鳴いているだろうか…と心配しながら玄関から外を覗いてみましたら、青い空が広がっておりました。
 ♪母より早く朝起きて…という「こいのぼり」の替え歌を思いつきました。思いつきなので季が違います。

 さて、今日は旧暦の平成卅年九月九日、重陽の節句なのでした。

 秋深し…だんだんに深まってゆく秋というより、突然深まってもう冬が来るんじゃないか、という気配の、平成最後の年の白い秋です。
 昭和の者の体感では、9月の終わりごろ…な、この1週間でした。

 移りゆく四季の、変わり目の風情が愉しめることも少なくなりました。
 
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消息

2018年10月03日 10時03分38秒 | 近況
 初夏、馥郁たる星の如き白い花をつけた檸檬の樹。
 ベランダ栽培ながら、三株あるうちの二株ほどが、一本につき一つずつの青い実をつけ(あんなに花が咲いたのに受粉とは難しいものですね、私も筆でお手伝いしたのですが…)、徐々に太り始めた初秋。

 嵐の晩に、私は彼らの身を守るため、風当たりの強くない物陰に鉢を移動したり、防護ネットが飛ばないように紐で括ったり、幹ともつかぬ茎のような樹体を添え木で補強したり…大わらわとはこういうときに使う言葉と思い知ったのでした。
 個人的な趣味の園芸でさえこのような有様であるのに、本職の方々のご苦労はいかばかり…お見舞い申し上げます。

 もう20年前に時々、昼の憩い、というNHKのラジオ番組を聞くのを楽しみにしていたのですが、久しぶりにつけたAMラジオから、同番組が流れてきて感激しました。当時は、お手紙を寄せていた方々が○○通信員、という敬称で紹介されていたので、明るい農村のような、共同体のイメージでその番組をとらえておりましたが、今ではそのスタイルはなくなったようでした。
 いろいろなものが解体、変容したのが、この西暦2000年からの時の流れというものなのでしょうか。

 今年は金木犀が遅いなぁ…と案じておりましたところ、人間の心配などどこ吹く風、ちゃんと先週木曜日には、ご近所の金木犀が香り始め、昨日、往きがかった御濠端の公孫樹並木では、銀杏の実が匂い始めておりました。

 さて、だいぶ前からパソコンの具合が悪かったのですが、一昨日の朝、バッテリーの充電中に、シュワシュワッと白い煙を吐き、グツグツ言っているのを発見。慌ててバッテリーを外し一昼夜ほど放置し、案じながら電源を入れましたら、どうにか使えて、こうして日記をしたためておりますが、いつどうなることか知れません。
 (ウルトラシリーズの再来のような今日この頃、それでも使えるパソコンの謎…)
 見学ご希望の方のメールも届いていないことが昨日発覚し、まことに申し訳なく思っております。

 すわ、バミューダ三角地帯に突入? 消息が途絶えたのでは…?と、お気にかかることがありましたら、ご遠慮なく、お電話いただけましたら幸甚です。
 写真は、嵐の過ぎた月曜日の夕暮れです。富士の山影は、関東者には心の拠りどころだったりいたします。
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