長唄三味線/杵屋徳桜の「お稽古のツボ」

三味線の音色にのせて、
主に東経140度北緯36度付近での
来たりし空、去り行く風…etc.を紡ぎます。

ひとり。

2022年08月21日 10時55分22秒 | 近況
 今日の予想最高気温36℃…を知り、東京脱出を決行したのが8月16日㈫午前9時半。
 檸檬樹に暫しのいとまを、複眼が王冠の宝玉のように並ぶ新顔の蜘蛛ちゃんがひとり。
 終齢間近の幼虫が一人、青い檸檬とアオムシがお留守居番。







 エレベータホールに至る、武蔵野の雑木林に面した非常階段踊り場に、何を思うか一人佇むカマキリ先生。



 とても毅然とした立派なうしろ姿。21世紀の昆虫界の行く末を想い、外界を見下ろしておられるのか…
 蟷螂の斧とはこれ如何に。背なで泣いてる唐獅子牡丹…的哲学的趣きに心を打たれる。



 土用過ぎの海は鬼門である。
 都下西域に住む者は自然と甲州路に足が向かう。





 青春18きっぷを準備する気の利いた計画性もないので、小淵沢止まりの中央本線から、イルフ児童館のある武井武雄ゆかりの岡谷を目指すつもりが、1時間待ちの前に発車する臨時の小海線中込行きに乗り込む。







 外気温21℃! おお、いいじゃないですか。わが旅の目的は達成されたり。
 佐久平の開けように驚き、小諸なる古城のほとり…を目論むも、急な雨に遇い、しなの鉄道に飛び乗る。



 懐かしい窓枠に出逢う。20世紀の車窓から…の額縁はこんな感じだった。



 終着駅の線路に、セキレイか、オナガか、野鳥がひとり。

 そういえば…



 あまりの暑さに耐えかねて、盆休みの金曜日の昼下り。
 海岸沿いの道端で、みゃぁみゃぁ…と騒がしく啼く声が聞こえて、見上げれば巣立ったものの上手く羽ばたけない幼鳥がひとり。



 津久井浜は明日襲来する台風で、海が鉛色に濁っていた。

 そしてまた…



 8月になって間もなくの水曜日、井の頭線の車内にて、ジャノメがひとり。



 十粒ほども蒔いた八朔の種が、一本だけ芽吹いて2カ月目。



 二人いたみどり君が蛹化の旅に出て、残った鯨組のおチビちゃんが、みどり君になってひとり。



 ところで、8月20日は、チェブラーシカの誕生日だったとか。
(年は訊くまい。)
 同日、何の弾みか、室内でばったり倒れて傍らの三味線のネジを破壊した私は、一人しょぼくれておりましたが、打ち身のためドクトル・ブラックジャックのお顔のように二色構造になった我が左足の甲を眺め、そうか、昨日はバッタリ倒れ屋さんの日だったのだ! と、独り腑に落ちまして安堵。

 いえ、何かの予兆だったらイヤだなぁ…けんのん、剣呑…と思っていたので元気が出ました。
 お隣のウサギさんは、可愛いお弟子さんが3年ほど前、手作りで下さったものです。


 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする