仲夏の胡蝶の夢を見てしより、ここ数日、早朝五時に目が覚めてしまいます。
鯨組とは別に、一人残ったレモンアゲハの緑くんもそろそろ旅立つ風情。
昼ごろ様子を窺うと、埴生の宿たるレモンの植木鉢から転がり落ち、テーブルの三隅をうろうろしておりました。
そいえばユーレカ種を乗せたこっちの植木台は配置換えをして以来、手摺りから孤立しているので旅立ちにくいかもしれない…と、橋を架ける女たる私が(古代マヤ暦占いに拠る)お隣のビアフランカ種の植木台へ板を渡したところ、得たりや応と進み出で…
夕方四時ごろ再び見ると、その場所にはおらず、どうしたものかと見渡せば、ずいぶん離れたところで既に蛹になっておりました。
異例の変わり身の早さ…(四時間のうちに前蛹化してさらに蛹化したものと思われ…)
30℃超えという気温が拍車をかけるのか…
しかし何と言っても、目下の懸案事項は、軒先で洗濯バサミとともに揺れている、アゲハ・ノワール。
強風で眩暈でも起こし、羽化に影響しやしないかと些か心配です。
お昼時は昨日とあまり変わらないように見えましたが、四時間後の十六時。
そろそろ羽化も近いかも…と、夏の夕暮れは日没まで間があって、明るい六つにまたまた見ると、
急激に様変わりして、最早カタカナ語よりは直截な命名をと、摺墨(するすみ)と名付けることに。
映画エイリアンは、空想の産物ではなく、蝶類の生態の地道な観察に基づいて発想したものでは…と、クリーチャーデザイナーの脳内に思いを馳せ…
東のベランダ、西の空。
明日は早起きしなきゃなりません。
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