だが、労働・貧困問題に取り組むNPO法人「POSSE」の今野晴貴代表は、「それでも会社に組合があるなら加入した方がいい」と言う。
「労働組合は、本来会社と交渉する機関であり、〈自分の身を守るための組織〉になり得ます。組合の体質にもよりますが、現在でも、そこそこ頑張っている労組は、企業別組合でも“追い出し部屋”に入れられそうなとき、会社と交渉してくれます。会社の中の労組でも、加入し、そこで意見を言うことで体質を改善させることも本来的には不可能ではありません。労組は法律で認められた労働者側の組織ですから、可能な限り活用してほしいと思います」
リストラ部屋で裁判になったリコー、ロックアウト解雇の日本IBMは、ノンユニオンの代表的な会社だ。不当な解雇通知や転勤命令を拒否したいと思っても、個人で交渉するのには限界がある。ところが、組合が団体交渉を会社に申し込んだとき、会社側は原則拒むことができない(労働組合法第7条2項)。組合員というだけで、会社はリストラの対応に躊躇するのだ。
日刊ゲンダイ
イザという時に明暗分ける労組の「メリット」「デメリット」
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闘わない労働組合の存在意義は?
「あてにならない」「あんなのムダ」
ほとんどがそう。
”協調路線”とか”御用達”。
実に日本的。それが本当にいい事と思いますか?
労働組合は闘うのが使命。
そこに存在意義があります。
ILOに訴えても「それは労働組合がやることでしょう」と言われる。
世界標準の労働組合にならないといけません。
国際化が遅れている分野。それは労働組合。
発展途上レベルの労働組合が多い日本。