■ 尊重の「ノー」は自由から生まれる
あなたが私に対して「いいえ」と言う権利を持っていると私が知らなければ、あなたの言葉を信じることはできないでしょう。あなたが私に「いいえ」と言えるのは、私を信頼しているからです。強制された「イエス」が恐怖から生まれるとしたら、尊重の「ノー」は自由から生まれます。
何度でも繰り返し読みたくなるような、含蓄深い言葉である。ユマニチュードは、1982年に本書の著者の二人がそれまでの介護技法に「ノー」というところから始まった。それまで看護師は、先輩から引き継がれてきたモラルや技法に殉じて、「良かれ」と思いながら、泣き叫ぶ高齢者に対し身体抑制をしてきたという。世界人権宣言にも反する「抑制」という行為を、簡単に選択していたのだ。しかしもちろん、看護師たちの人格に問題があったわけではない。その理由を、本書ではこう説明する。
人生において最も大事な言葉は「ノー」である
あなたが私に対して「いいえ」と言う権利を持っていると私が知らなければ、あなたの言葉を信じることはできないでしょう。あなたが私に「いいえ」と言えるのは、私を信頼しているからです。強制された「イエス」が恐怖から生まれるとしたら、尊重の「ノー」は自由から生まれます。
何度でも繰り返し読みたくなるような、含蓄深い言葉である。ユマニチュードは、1982年に本書の著者の二人がそれまでの介護技法に「ノー」というところから始まった。それまで看護師は、先輩から引き継がれてきたモラルや技法に殉じて、「良かれ」と思いながら、泣き叫ぶ高齢者に対し身体抑制をしてきたという。世界人権宣言にも反する「抑制」という行為を、簡単に選択していたのだ。しかしもちろん、看護師たちの人格に問題があったわけではない。その理由を、本書ではこう説明する。
人生において最も大事な言葉は「ノー」である